審美治療の種類別メリットデメリット

はじめに

審美歯科治療とは虫歯や歯周病などの一般歯科で行われている治療に加え、審美性の観点を加えた歯科治療のことです。
歯の色や形、歯並びなどを改善したり、歯ぐきをきれいにする・・などの治療があり、口元をきれいにすることができる素晴らしい治療です。
つまり、審美歯科治療とは見た目の美しさだけでなく健康的で美しい理想的な口元を手に入れられ、自分に自信を持って人生の質を高められる治療と言っていいでしょう。
ここではそんな審美歯科治療の種類別メリット、デメリットについてご紹介します。
口元を美しくしたいと思っている方もそうでない方も、ぜひ最後まで読んでみて下さいね!

審美歯科種類別メリット&デメリット

ホワイトニング

まず、ホワイトニングのメリットとしては歯を白く美しくできることが挙げられます。
歯の色が気になるあまり大きな口を開けて笑えない人にとって、明るい笑顔を手に入れられる素晴らしい治療です。
歯を白くできる審美歯科は他に、セラミックやPMTCなどもあります。
また、被せものなどを使わず歯の表面に専用の薬剤と塗布するため健康な歯を削らずに白くできるのもメリットです。
健康な歯を抜いたり削ったりしなくていいので心理的、肉体的ダメージがない治療法だと言われています。
また、使用する薬剤の成分である過酸化水素はアメリカで安全が認められているため安心して施術が受けられます。
さらに、ホワイトニングの回数や期間によりある程度好みの色にすることができます。
治療期間は変色の度合いや原因、どの程度まで白くするか・・などにより個人差があったり、使用するホワイトニング用の薬剤の濃度によっても違いますが、オフィスホワイトニングだと1~3回程度、ホームホワイトニングだと2週間~数か月程度で白くすることができます。
また治療費が抑えられることもメリットで、セラミッククラウンやラミネートべニアだとかなり治療費がかさみますが、ホワイトニングならそこまで治療費がかからないため経済的です。
いっぽうで、ホワイトニングにはデメリットもあります。
ホワイトニングで歯を白くできても、日ごろの食事などで色戻りを起こすことがあります。
日ごろのブラッシング法やクリーニングなどのホワイトニング後のアフターケアの程度によるものの、一般的に6か月~1年半程度で色戻りすると言われています。
また、被せものや詰めものなどの人工的なものを白くすることは不可能です。
ホワイトニング後は白くした歯に合わせて詰め直す必要が出てくる場合もあります。
歯の表面に傷やひび割れ、詰めもののすき間・・など、エナメル質が薄くなっていて象牙質がむき出しになっているところがあると、ホワイトニング剤がしみるため知覚過敏が起きることもあります。
ただ、一時的なことが多く長期間続くことはめったにありません。
もし、長期間知覚過敏が続くようであればクリニックで診てもらうようにしましょう。

 

オールセラミック

オールセラミックとは金属を全く使わずセラミックだけで作製された補綴物のことで、詰めものや被せものなどを補てんする人工材料のことを言います。
オールセラミックは金属を全く使っていないので、金属アレルギーの心配が一切ありません。
さらに、審美性を追求して作れば元の健康な歯の色に合わせた色味を再現できるのもメリットです。
なお、保険が効くプラスチックの補綴物は色が付きやすいと言われていますが、セラミックは陶器でできているので着色しづらく歯石や汚れが付着してもクリーニングによって元の色に戻すことができます。
ただ、注意するべきこととして保険が使えないため費用がかかること、硬度が高く欠けたり割れたりしやすい・・ということがあります。

矯正治療

歯並びが悪いと大きな口を開けて会話したり、笑ったりできないため人とコミュニケーションが取りづらくなります。
ですが、矯正治療を行えば顔全体のコンプレックスを解消することが可能です。
歯並びを改善することで口元が引き締まり、堂々と笑顔で過ごせるようになります。
また、あごと鼻の先端を結んだ線をエステティックラインと言いますが、これが整うことで輪郭がすっきりし横顔も美しくなると言われています。
また矯正治療を行うことで噛み合わせがよくなるのもメリットです。噛み合わせが悪いままでいると、しっかり噛んで食事をすることができません。
しっかり噛めないと、胃腸などの消化器官に負担がかかるため全身へ悪影響が及ぶこともあります。
さらに、歯並びが悪いとあごや発音、顔や顎関節や筋肉までにも悪影響が及び頭痛や肩こり、姿勢などが悪くなることもあります。
ですが、矯正治療を行えば全身のさまざまな症状が改善されることがあります。

歯並びが悪いとブラッシングがきちんとできないため、虫歯や歯周病になりやすいです。
矯正治療を行うことでプラークコントロールがしやすくなったり、噛み合わせがよくなれば歯に余計な力がかかりづらくなり、ご自分の歯の寿命を延ばすこともできます。
ただ、矯正治療にもデメリットがあります。
矯正治療はブラケットという矯正装置を使うのが主流ですが、時間がかかることと自費治療になるため費用がかさむことがデメリットです。
また、矯正開始直後によくあることで矯正装置が当たり口の中に痛みが起きることがあります。
そうなると、口内炎が出来たり、ほおが腫れることもあります。
歯並びがよくなっていくにつれ矯正装置も当たりづらくなるものの、それまでは痛みが起きることも多いです。
長期間痛みが改善されない場合は矯正装置を調整することもできるため、クリニックで相談してみるといいでしょう。

まとめ

審美歯科治療と一言で言っても、さまざまな種類の治療があることをご理解いただけましたか?
また、それぞれの治療法にはメリットもあればデメリットも存在します。
メリットだけでなくデメリットもしっかり理解した上で治療を選ぶようにしたいものですね。
治療を受ける前にしっかりと治療のメリット、デメリットを説明してくれるクリニックを選んでいただき治療に臨みましょう。
そうすれば、いざ治療が始まってからトラブルになるのを防ぐことができるでしょう。

 

 

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