ホワイトニングの安全性とホワイトニングを受けるための条件とは

はじめに

クリニックが行うホワイトニングで使用する薬剤なら安全性が高いというより、クリニックで行うから安全性が高いと言ってもいいでしょう。
ホワイトニングは、どんな人でもできるというわけではなく受けるためには条件があります。
クリニックに行ってホワイトニングできない・・とあきらめることにならないよう、ホワイトニングを受けられる条件を知っておきましょう。
また、ホワイトニングの安全性についてもご紹介します。

ホワイトニングの薬剤の安全性

クリニックで取り扱っているホワイトニングの薬剤はオフィスホワイトニングの場合過酸化水素を含んでいるものが多いです。
この成分はオキシドールと同じです。安全性が高いのでは?思う方もいらっしゃるかもしれませんが、口の中に入れるとやけどすることもあります。
オフィスホワイトニングで使用する薬剤は濃度が35パーセント以下の低濃度のものを使用します。
しかしながら、皮膚に付着するとただれることがあるので、クリニックでは歯以外のところにこの薬剤が付着しないように注意して取り扱っています。

さらに、ホームホワイトニング用に使われている薬剤については濃度が10パーセント以下のものが使われます。
ホームホワイトニングで使われている薬剤には過酸化尿素を含んでいるものが一般的です。
この過酸化尿素は使用する際に過酸化水素に分解されるため、漂白する成分としてはオフィスホワイトニングと同じものと言えます。
濃度については10パーセントで、過酸化水素の3パーセント程度のものと同等になります。
ちなみに、よく通販などで売られているホワイトニング用の薬剤で35パーセントのものなどを見かけますが、過酸化尿素なので過酸化水素に置き換えると10パーセント程度になります。

 

薬剤の濃度について

濃度の高い薬剤は歯を溶かしてしまう・・と言われていますが、それは間違っています。
pHが低い飲食物は歯のカルシウム成分を溶かす作用である脱灰を起こしますが、お口の中のpHが中性に傾くと唾液中のカルシウム成分が歯の表面に付く再石灰化が起きるため、ホワイトニングや食べもの、飲みものによって歯が溶かされてしまうことなどありえません。
ホワイトニング用の薬剤はアメリカの厚生労働省のような役所が認めているものを使っているので、クリニックで行うホワイトニングは安全性が高いと言いきれます。

ホワイトニングが受けられる方、受けられない方

ホワイトニングとは歯磨きや歯のクリーニングだけでは落としきれない歯の黄ばみや遺伝や加齢になどによる黄ばみなどを白くできる施術です。
人気の秘密は自然な白さにを取り戻すことができ、自分の歯に自信を持てるからでしょう。
ただ、このホワイトニングを受けるにはいくつか条件があることを知っておきましょう。
まず、ホワイトニングは18歳以上の健康な方なら受けることができますが、受けられない方もいます。

  1. 妊娠中や授乳中である方
  2. 歯のエナメル質に問題がある方
  3. 人工歯や差し歯を白くしたい方
  4. 歯の変色が激しい方

は対象外となっています。

その理由は歯の成長期は施術できない、ホワイトニングに適していない、安全性が確認されていない・・などによるものだそうです。
ですので、ご自分が条件にあてはまっているかどうか前もってクリニックで相談しておきましょう。
ホワイトニングを行う範囲は前歯の表面だけというのが一般的です。
オフィスホワイトニングは高い濃度の薬剤を使って奥歯以外の上下16本の前歯を白くできます。
ですが、低い濃度の薬剤を使ったホームホワイトニングと併用すれば奥歯のホワイトニングも可能となります。
なお、ホワイトニングを受ける際はご自分の歯であることが条件となります。
ですので、差し歯や入れ歯、セラミックなどの人工歯については白くすることが不可能です。
もし、このような歯を白くしたい場合は歯そのものを取り替える、セラミックなどの被せものに合わせてホワイトニングするしかないでしょう。
また、歯に詰めものをしている場合もそれ自体を白くすることは不可能です。
天然の歯と詰めものとの色の違いが起こった場合は他の歯の色に合わせて詰めものをやり直す必要が出てきます。
虫歯や歯周病、知覚過敏などがある場合はホワイトニングを行うとしみたり、痛みが起きたりすることがあります。
このような場合、まずはそれらの治療を行ってホワイトニングを受けましょう。

クリニック選びのポイント

ホワイトニングを受けるにはクリニック選びを慎重に行いましょう。

・デメリットについても説明がある
どんな施術や治療も100パーセント安全とは言いきれないので、メリットしか伝えないようなクリニックは要注意です。
また、どんな人でも白くなる、必ず白くなる・・などと言うクリニックも注意しましょう。
タッチアップが必要なことや、知覚過敏が起きることなどについて説明があるかどうかチェックしましょう。

  • カウンセリングが十分か
    事前に歯をチェックしてもらい納得できるまでカウンセリングを受けましょう。
    施術後のケア方法や注意する点について説明があるかどうかも確認
    しましょう。
  • 適正な価格かどうか
    追加費用がいるのかどうかを確認しておきましょう。
    タッチアップについての費用が含まれているか、含まれていないならどの程度かかるのか・・なども確認しましょう。
  • 使われている薬剤はどうか
    クリニックで使っているホワイトニング用の薬剤だけでなく、機器類についても医師に確認しましょう。
  • 適切な指導を行う歯科医師がいるか
    ホワイトニングを行う場合届け出が必要で、歯科医師がいる必要がありますので、代表の歯科医師や担当する歯科医師などがいるかどうかを確認しましょう。

まとめ

クリニックで行われているホワイトニングは基本的に安全で使われている薬剤も安全性の高いものです。
最近通販などで海外製のホワイトニング剤などが売られていますが、濃度や添加物に問題があるものが多いため、使用するのはやめておいた方がいいでしょう。
また、条件を満たしていないとホワイトニングが受けられない場合もあります。
ぜひ、ホワイトニングを受ける際のご参考になさってくださいね!

TOP