歯医者さんでのホワイトニングの種類や特徴まとめ

 

 

歯医者で行うホワイトニングがオフィスホワイトニングです。

近年、治療技術の発達や取り入れる歯科医院が増えたことなどから費用も手ごろになり、ますます人気が高まっています。

ただひとくちにオフィスホワイトニングと言っても、その治療法は1つではありません。

そこで今回は治療の流れや種類を紹介します。

 

治療の流れ

まずは一般的な歯科医院で行われるオフィスホワイトニング治療の流れから見ていきます。

 

ステップ1 治療前のカウンセリング

スタッフと医師により治療についての説明が行われます。

患者が持つ治療への不安や「白さ」の希望などについても、この時点で伝える必要があります。

 

ステップ2 歯の検診

歯の状態や口内環境によっては理想通りの効果が期待できないケースもあるため、そのために歯の検診を行います。

結果が出た上で、適切な治療法や期待できる効果、費用などについて詳しい説明を受け、治療が開始されます。

虫歯やその他異常があった場合、ホワイトニングを無理に行うとそれを悪化させる危険性もあるのでそちらを優先して治療を行います。

 

ステップ3 歯の色を測定

シェードガイドと呼ばれる専用の色見本を使い、現在の歯の色を測定します。

16種類の見本があり、自分の理想とする歯の色も確認することができます。

さらに術後の色と比較できるように口内の写真を撮影します。

 

ステップ4 歯のクリーニング

ホワイトニングの効果を高めるために、プラーク(歯垢)や歯石を取り除き口内のクリーニングを行います。

念入りなクリーニングをした場合、ホワイトニング治療までに数週間あいだを空けることもあります。

 

ステップ5 専用器具の装着、歯ぐきの保護

アングルワイダ―と呼ばれる、口を大きく開くための器具を装着します。

さらに歯ぐきや唇をホワイトニングの薬液から守るために、専用の薬剤とガーゼなどで保護します。

 

ステップ6 薬剤を塗布

光触媒入り液とホワイトニングの薬剤を、歯の一本一本に丁寧に塗っていきます。

光触媒のために使われる薬剤は、ペースト状やジェル状で揮発性が高いという特性を持っています。

 

ステップ7 光を照射

薬剤を塗った歯に光を当てることで、薬剤が持つ着色汚れの分解効果を活性化させていきます。

歯にホワイトニングの薬剤を塗る→光を当てる→拭き取る、というこの一連のプロセスは3回程度繰り返されます。

実際の回数やかかる時間は、歯科医院が治療に使用する光の種類や患者の口内環境によって異なります。

 

ステップ8 薬剤と器具・ガーゼの除去とクリーニング

ホワイトニング剤と保護用の器具とガーゼも取り除き、歯の表面をきれいに洗浄します。

歯科医院や治療のプランによっては、その上からさらに歯の表面を保護するフッ素を塗布することもあります。

 

ステップ9 術後の確認と説明

あらかじめ写真に撮っておいた治療前の歯の色とホワイトニング後の色を比較・確認し、医師から自宅でのアフターケアの方法や生活での注意点などの説明を受けます。

患者に痛みや腫れなどの異常がなければ、治療は終了です。

 

4つの治療法とそれぞれの特徴

 

1.光触媒を活用したホワイトニング

「治療の流れ」で説明した方法で行われる、もっとも一般的なホワイトニングです。

歯の表面に塗るホワイトニング剤の多くには、過酸化水素や過酸化尿素が主成分として含まれています。

これらの成分には着色汚れを分解する働きがあり、光を照射することでその反応を活発化させ、働きを一層高めることができるのです。

光の種類には、ハロゲンライトやLED、プラズマライトなどがあり、使用される光や歯科医院の設備などにより治療時間や回数が異なります。

たとえば、NASAの科学者が開発したブライトホワイトという治療法では、歯全体にプラズマライトを当てることが可能なので約1時間という短時間で治療を済ませることができます。

 

2.FAPホワイトニング

日本で開発されたオフィスホワイトニング治療の1つです。

一般的なホワイトニング同様、専用のホワイトニング剤を塗布し着色汚れを取り除くまでは同じなのです。

ただし光を利用した治療は行われません。

代わりにフッ化アパタイト(=FAP)というホワイトニング剤が塗布されます。

FAPホワイトニングのメリットは3つあります。

 

  • ○一般的なホワイトニングよりも効果が長続きしやすい
  • ○FAPにはフッ素やリン酸といった成分が含まれているため、歯の質を強化する役割もある
  • ○虫歯予防にも効果的

 

薬剤は何層にも重ねて塗られるので、色を白く変えるだけでなく、歯を強化するといった様々なメリットが期待できるのです。

ただ光を利用したホワイトニングに比べると、歯を白くする効果が弱い場合もあると言われます。

 

3.ラミネートべニア

テトラサイクリン歯と呼ばれる色の沈着がかなりひどい歯の場合や、薬剤でのホワイトニングで実現できるよりも明るい白さを患者が望む場合などに行われるのが、ラミネートべニアという治療法です。

歯の表面を薄く削り、その上からセラミックでできた薄片を専用の接着剤を使って貼り付けます。

いわゆる付け爪のようなイメージで、ホワイトニングの目的以外に前歯と前歯のすき間をカバーする治療としても活用されています。

歯を削ると聞くと大掛かりな治療をイメージすると思いますが、削るのはごく薄い表面の部分だけなので、ほとんどの場合治療回数は1回で済ませることができます。

2回目の治療ではセラミックを貼り付ける段階に入るので、おおむねそこで治療が完了します。

 

4.レーザーホワイトニング

レーザーホワイトニングは即効性が高いホワイトニング治療として活用されています。

熱を帯びたレーザーを照射することにより、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素の活動を活発化させ酸化を促し、薬剤による漂白速度を倍以上に高めます。

自然な形で酸化させると色素を限界まで分解するまでに4時間程度かかりますが、レーザーでは10~15分程度でその効果が期待できます。

痛みや歯へのダメージはほとんどありませんが、費用は5~15万円もしくはそれ以上とかなり高額になるケースがあります。

 

まとめ

このようにオフィスホワイトニングには様々な治療法があることがお分かりいただけたかと思います。

どのオフィスホワイトニングであっても、自分で行うホワイトニング(ホームホワイトニング)に比べれば高い効果が期待できるはずです。

「オフィスホワイトニングをしたいが初めてで不安がある。」という人は、歯科医院に直接相談するといいでしょう。

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