目次
はじめに
矯正治療を行う場合、歯並びを改善するため矯正装置をお口の中に装着するので歯磨きしづらくなります。
とは言っても、歯磨きがいい加減だと虫歯になってしまいせっかく矯正治療で歯並びがよくなっても意味がなくなってしまいます。
ここでは矯正治療中の歯磨き時間や方法などを詳しくご紹介します。
これを読んでも分からないことがあれば、ぜひかかりつけのクリニックでご相談してみて下さいね!
矯正治療中の歯磨き時間
矯正装置と歯の間をきちんときれいにするため適切な道具を使って歯磨きしようとすれば、最低でも40分はかかります。
ですが、毎日の忙しい朝の時間にこれだけの時間をかけて歯磨きするのは難しいでしょう。
そのため、朝ではなく夜寝る前にていねいにブラッシングすることをおススメします。
矯正治療中の歯ブラシの選び方
幅の短い歯ブラシ
矯正装置の周りや歯と歯ぐきとの境目あたりには幅の短い歯ブラシが最適です。
ですが、そのためだけに何本もさまざまな種類の歯ブラシを用意するのは大変ですし、手間もかかるでしょう。
そのため、矯正治療中の歯磨きには毛先が谷型と山型になった歯ブラシで毛先が2列になったものを使用すれば、幅の短い歯ブラシを買う必要がなくなります。
ワンタフトブラシ
また、独特な筆のような形をしている毛が硬めの毛束が三角にとがったワンタフトブラシもおススメです。
このワンタフトブラシを使えば、ワイヤーの下部分や奥の歯と歯の間などに届きやすいためお口の中をきれいにすることができます。
また、日ごろ奥歯をブラッシングする際にも使用できます。
歯間ブラシ、デンタルフロス
ワンタフトブラシと共に、歯と歯の間にたまった汚れは歯間ブラシなどを使ってきれいにしていきましょう。
また、歯間ブラシでも入らないようなところにはデンタルフロスを使ってブラッシングするときれいになります。
矯正治療中に最も注意するべきなところは歯と歯の間の虫歯ですので、できればクリニックでデンタルフロスの使い方を指導してもらうといいでしょう。
マウスウォッシュ
さらに、歯磨き後はマウスウォッシュを使うことで虫歯を防止できるだけでなく、口内炎や歯周病予防にもなるのでおススメです。
矯正治療中の歯磨き方法
歯ブラシ
まず、歯と歯ぐきとの境目を磨き、さらにブラケットとの境目を上下に分け磨いていきましょう。
このように分けてブラッシングすることで磨き残しが出づらくなります。
さらに、汚れを取り除きたいところに歯ブラシの毛先を45度に当て、小刻みにブラッシングしていきましょう。
ブラッシングの順番を決めて磨くのもおススメ。
そうすれば、磨き残しが出るのを防ぐことができるからです。
歯ブラシの毛は硬めのものを選ぶのが理想ですが、強く磨き過ぎるのは避けましょう。
持ち方についてはペンを持つように持つことが重要です。
握るように持つと力がかかり過ぎてしまい、歯や歯ぐきを傷つけてしまうからです。
ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシは毛先がとがっているためブラケット周りやワイヤーの下部分、歯と歯の間にもぴったりとフィットし磨きやすいです。
歯ブラシと同じペンを持つようなもち方で、汚れが気になるところに毛先を優しく当てて円を描くように磨いていきましょう。
ブラケット周辺は境い目をなぞるようにかきだします。
歯間ブラシ、デンタルフロス
歯と歯の間など狭いところはデンタルフロスがおすすめ。
矯正専用のものもあるにはありますが、普通のものでも構いません。
下の歯にフロスを使う場合、ワイヤーの上からフロスを通していただき前後に動かした後、上下へと動かしていきます。
難しい場合は無理に行う必要はないでしょう。
次に、歯間ブラシは自分の歯に合うものを選ぶようにします。
抵抗なくスムーズに入るものを選ぶようにしましょう。
無理やり入れてしまうと歯ぐきに傷が付いてしまうからです。
このように、さまざまなおそうじアイテムをうまく組み合わせて正しく磨いていきましょう。
ブラッシングが終わったら、虫歯や歯周病を予防するためマウスウォッシュの他にフッ素剤などを使い、歯をコーティングすることがおすすめ。
これらを使うことで歯が強化されプラークが付きづらくなるため、虫歯や歯周病になりづらくなります。
さらに、毎日のご自分でのブラッシングに自信がない方はかかりつけの矯正歯科で正しいブラッシング法を指導してもらうようにしましょう。
矯正装置のケアも忘れずに
矯正治療中は矯正装置をしっかりとケアすることも重要です。
矯正治療中は矯正装置にもプラークがつきやすいため、虫歯や歯周病になりやすくなります。
特にお子さんの場合は注意が必要です。
取り外せない矯正装置
矯正装置が取り外せない場合、小回りのきくヘッド部分が小さめの歯ブラシを用意し、歯と歯ぐきとの間をていねいに磨きます。
矯正装置は特に汚れがつきやすいためていねいに磨きましょう。
歯磨き粉は多くつければいいというものではなく、少なめにし長時間しっかりと磨きます。
また、裏側矯正の場合、お子さんは磨きづらいはずですので、大人の方がていねいに磨いてあげるようにしましょう。
取り外せる矯正装置
取り外せる矯正装置の場合、取り外してきれいにしていきます。
歯を磨く時に歯ブラシを使ってていねいに磨きましょう。
なお、歯磨きは通常通り行えますが、矯正装置と接している場所、たとえば上あご、下あご、固定部分・・などについては特に汚れがつきやすいためていねいに磨きましょう。
まとめ
矯正治療中は最低でも40分はかけてブラッシングしていただきたいです。
矯正治療中のブラッシングは非常に手間もかかるため時間がかかってしまいがちです。
ですが、矯正治療が終わっても虫歯や歯周病になってしまうと、せっかく歯並びがきれいになっても台無しです。
そのため、正しいブラッシング法を身に着けていただき適切なおそうじアイテムを使い、矯正治療中であってもお口の中をきれいに保ことが大切です。
矯正治療が終わったら美しい歯並びを手に入れられることをイメージしながらここでご紹介したこと頭に入れしっかりと歯のケアを行いましょう。
もちろん、矯正治療が終わってもケアし続けることが重要です。