見えない矯正とは?

はじめに

矯正をしたいけれど矯正装置が目立つからいやだ・・と思っている方も多いのでは?
でも、最近は目立たない矯正装置もあり、表側からは見えないものやワイヤーを使用しない装置など患者さんそれぞれのライフスタイルに合った矯正装置が開発されていますので、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
矯正装置には大きく分けるとマウスピース矯正、裏側矯正、ワイヤー矯正の3つがありますが、治療中の見た目なども含めてメリットやデメリットがあるため、ご自分に最適な治療法はどれかをしっかりと考えた上で決めるようにしましょう。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とはブラケットやワイヤーなどを使わずにマウスピース型の矯正装置をつけ歯を動かすものです。
メリットとしては矯正装置が透明なので周りの人に気づかれないことでしょう。
また、非常に装置が薄いので付けた時の不快感や違和感がほとんどないことが挙げられます。

裏側矯正とは

裏側矯正とは別名を舌側矯正とも言い一般的な矯正では表に装着する装置を裏につけるため、周りの人に矯正していることを気づかれません。
経験豊富な歯科医師であれば表側からの矯正であっても、裏側からの矯正であっても同じ効果を得られると言われています。
見えない矯正を希望する方にとって画期的な矯正方法だと言えるでしょう。

マウスピース矯正のメリット

  1. 着脱できる
    マウスピースは歯磨きや食事の際などに自分でいつでも着脱できます。
    ですので、常に清潔に保つことが可能です。
  2. 透明で目立ちにくい
    マウスピースは透明で歯にぴったりと付くため見た目ではほとんど気づかれません。
    これは矯正装置の見た目がいやだという方にとって大変大きなメリットでしょう。
  3. 費用が安く済む
    ワイヤー矯正は矯正治療の中でも安く済む治療方法です。
    保険外診療なので各メーカーやクリニックによって料金に差がありますが、平均すると50万円前後の場合が多いようですね。

裏側矯正のメリット

では、裏側矯正のメリットにはどういったものがあるのでしょうか?

  1. 他人の目が気にならない
    矯正をしたくても人の目が気になるからいやだとか、職業柄歯科矯正ができない・・などの場合には裏側矯正が適しています。
    この裏側矯正では矯正装置が他人から見えづらいので、見た目を気にせず歯科矯正が行えます。
  2. 気がねなく外食できる
    表側矯正の場合、家族や友達と外食している時にどうしても食べもののカスが挟まっていないかどうかが気になります。ですが、裏側矯正だと歯の裏側についているのでそういった心配をする必要がありません。
  3. 虫歯になりづらい
    表側矯正の場合、矯正装置をつけている間はきれいに歯磨きを行うことができないため虫歯になりやすいと言われています。ですが、歯の裏側は歯の表面にある最も硬い層のエナメル質は表より数倍厚くなっており、酸に強い性質があります。また、歯の裏側には唾液が常に循環しており、虫歯菌や唾液の殺菌作用により細菌が繁殖しづらくなっていると言われています。
    こういったことから、歯の裏側に矯正装置を装着した方が虫歯になりにくいのは当然ですね。ただ、いくら虫歯になりづらいからと言っても歯磨きをいい加減にしていると虫歯になるリスクが高まるため、矯正装置をつけている間は徹底して歯磨きを行うようにしましょう。もし、裏側矯正をしている間に虫歯になっても虫歯治療を行うことは可能です。
  4. 前歯が引っ込む
    矯正では抜歯してスペースを作ってその分だけ前歯を後ろに動かす・・という治療を行います。
    この場合に奥歯を固定源にして引っ張りますが、表側矯正では前歯が後ろに動かず奥歯が引っ張られ前に動こうとしがちです。
    いっぽうで、裏側矯正では装置が固定源となる奥歯が動きやすいため前歯を適切な位置に動かすことができ、引っ込みやすくすることが可能です。いわゆる出っ歯の方で前歯を後ろに動かしたいという方にとっては裏側矯正はぴったりな矯正法だと言えるでしょう。
  5. 矯正後の後戻りが少ない
    いわゆる出っ歯の方のほとんどは舌で常に前歯を押すというクセがあると言われています。
    通常だと、口を閉じている時に舌は上の歯の付け根の部分から1センチ程度奥にあるのが正常だそうです。
    ですが、舌が上の歯に触れている方だと歯を常に押していることになります。
    常に舌で歯を押し続けていると歯が少しずつ動くと言われています。なので、この悪い癖を治さないと矯正が成功してもまた舌の力で後戻りしかねません。ですが、裏側矯正だと裏側に矯正装置が付いているため舌が上に動くのを防止できます。つまり、矯正装置自体が舌の悪いくせを防止する役目があるため、矯正中にそのクセも矯正することができ、装置を外した後後戻りするのを防げます。

矯正歯科を選ぶ際のポイント

治療方針や期間、費用やメリット&デメリットも伝えてくれる

矯正治療はクリニックだけでなく患者さんも協力して行っていくものです。
また、他の歯科治療と比較して費用も高くつきますし、期間も長いです。
ですので、何でも話せる信頼関係を築けるかどうかが大切です。
治療方針を押し付けたりせずしっかりと話を聞いてくれ、患者側の立場に立ってくれるクリニック選びをしましょう。

経験豊富なスタッフ、最新機器や設備を完備している

ストレスのない安全な治療を受けるには歯科医師だけでなくスタッフや設備が充実していることが大切です。
失敗できない歯科矯正なので、最新機器などを完備し教育されたスタッフがサポートしてくれる治療を行っているクリニックを選びましょう。

まとめ

いかがでしたか?
歯並びをきれいにしたいけれど目立つ矯正装置を使いたくない・・と思う方に最適な矯正装置の開発は日々進んでいます。
上でご紹介したマウスピース矯正や裏側矯正は多くのデメリットを克服できる画期的な方法だと言えますが、重度の方には行えない場合があります。
また、経験豊富な信頼できる歯科医師は多くを見つけることも歯科矯正治療を行う上で重要です。
矯正を実際に経験した方などに話を聞いてじっくりクリニック選びを行って下さいね!

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