5年?10年?インプラントの寿命と保証について

はじめに

失った歯を補う治療法として人工歯根をあごの骨に埋め込むインプラント治療。

インプラントは寿命が長いことから第二の永久歯とも言われています。

他に歯を補う治療法として入れ歯やブリッジがありますが、それと比べてインプラントの寿命はどのくらいなのでしょうか?

ここではインプラントの寿命や保証制度について詳しくご説明したいと思います。

インプラント治療に興味がある方はぜひご参考になさってみてくださいね!

インプラントの寿命とは

インプラント治療はブリッジや入れ歯と同様、歯をなくした時の治療法として広く行われています。

インプラント体をあごの骨に埋め込んで人工歯を装着するものですが、他の治療法と大きな違いは耐腐食性や耐久性に優れており、チタンを埋め込むので寿命が長いという点です。

さらに、人工歯も耐腐食性が高いセラミックを使っているので劣化しづらく、長期間使用できる素材という点があります。

インプラントはアフターケアをしっかりと行っていれば10年は使える言われており、10年保証を設けているクリニックもあるほどです。

入れ歯は45年、ブリッジは78年程度なので他の治療法よりかなり寿命が長いと言っていいでしょう。

中には40年以上も使っている人がいるほどです。

また、インプラントが他の治療法より優れている点は入れ歯やブリッジなどのように残された健康な歯に負担がかからない・・という点です。

インプラントの寿命を延ばす方法

歯周病を防止する

インプラントは人工物なのでそれ自体虫歯になることはないですが、歯周病には気を付けるようにしましょう。

歯周病菌が繁殖することでインプラントを支えている骨が痩せてしまったり、他の健康な歯が歯周病になると噛み合わせが悪化しインプラントの寿命が短くなったりすると言われています。

インプラント治療後のアフターケアは治療前と変わらず歯ブラシなどでしっかりと歯を磨くことが大切です。

他にもデンタルフロスなどを併用し、できるだけプラークをため込まないように注意しましょう。

骨を健康に保つ

糖尿病の方はインプラント治療を行えない場合があります。

糖尿病だと骨粗鬆症になりやすいため、人工歯根を支えるための骨が弱りやすいからです。

そのため、積極的にカルシウムを摂っていただき骨を健康に保つようにすればインプラントの寿命を延ばすことが可能です。

信頼できるメーカーのものを選ぶ

インプラントは保険が使えない自由診療で治療するため費用がかかりますが、高いお金を払うからと言って寿命が長い・・というものではありません。

使用するインプラントの品質が重要で、世界的に認められているメーカーのものだと高品質で寿命が長いと言っていいでしょう。

定期的なクリーニング

ご自分でのケアは天然の歯と同様限界があるため、定期的にクリニックへ行っていただきクリーニングしてもらうことが大切です。

噛み合わせの調整

天然の歯には歯と骨の間にクッションのような役目がある歯根膜というものがありますが、インプラントにはありません。

そのため、インプラントを使い続けているうちに大きな力がかかり噛み合わせがおかしくなることがあるため、定期的にクリニックで噛み合わせをチェックしてもらいましょう。

特に寝ている間に歯ぎしりするくせがある方はマウスピースを作るなどして対策をするようにしましょう。

インプラントの保証制度とは

さて、インプラントの保証制度とはどういったものなのでしょうか?

保証期間や条件などはどうなっているのか、トラブルが起きた場合はどうすればいいのでしょうか?

保証内容はクリニックによってさまざま

インプラントの保証制度には特に決まりがなく、クリニックによってさまざまです。

インプラント体と被せものに10年の保証を付けているクリニックもあれば、357と年数を設けているクリニックもあります。

中にはインプラントの保証期間を設けていないところもあります。

患者さんのお口の中の状態や使用したインプラントの素材によって保証期間が変わる場合があるようなので、しっかりと前もって説明を受けておきましょう。

理想なのはインプラント治療に関する装置や施術全てについて10年の保証が付いていることですね。

保証書の有無

クリニックによって保証書を発行するかどうかもさまざまです。

ほとんどのクリニックは保証期間を設けていても、保証書を発行していないようですね。

ただ、保証書がなくてもインプラント治療は費用が高額なので、何かしらトラブルが起きた場合適切な対応をしてくれるのは間違いなさそうです。

保証がなく値段が安すぎるインプラント治療の場合、前もってしっかりと確認しておくようにしましょう。

歯科医師の技術力も大切

インプラントの保証期間が設けられていたとしても、歯科医師に技術力が備わっていなければ、技術力の高い歯科医師が治療するよりトラブルが発生する確率が高くなるでしょう。

保証期間や保証内容も大切と言えば大切ですが、それ以外にも歯科医師の技術力の高さをしっかりと見極めてクリニック選びをすることが重要です。

トラブルが起きたら

もし、インプラント治療後にトラブルが起きた場合どうすればいいのでしょうか?

トラブルが起きたら、治療を受けたクリニックで治療を受けるのは嫌だ・・と思うでしょう。

ですが、どんな歯科医師であっても起きたトラブルをそのままにしておくようなことはないはずで、責任を持ってきちんと対処してくれるでしょう。

対処に納得がいかない場合転院するのも1つの手ですが、修理代や再手術代などがかかることになりますので、治療を行ったクリニックでまずは相談してみることをおすすめします。

まとめ

インプラントの寿命や保証などについてまとめてみましたが、お分かりいただけたでしょうか?

インプラント治療は優れた治療法ですが、メンテナンスをきちんと行わないと寿命が短くなります。

技術力が高く保証制度がしっかりとしたクリニックを選んでいただき、メンテナンスをきちんと行ってインプラントをずっと使い続けられるよう努めてくださいね!

みなさんがいつまでも快適にインプラントを使い続けられるよう願っています!

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