インプラントを入れてからが肝心!アフターケアを怠ってはいけない理由

はじめに

せっかく高いお金をかけてインプラント治療したのにその後のアフターケアがおろそかだと、インプラントが抜け落ちてしまうことがあります。
ですが、治療が終ってアフターケアを適切に行うことによってインプラントの寿命を延ばすことが可能です。
ここではインプラントを怠ってはいけない理由や、アフターケアの方法を具体的にお教えします。
インプラント治療をお考えの方はぜひご参考になさってみてくださいね!

インプラントとは

そもそもインプラントとはなくなった歯の代わりとして新しく人工歯を装着する治療のことで、人工歯根を歯を支えている骨と結合させて人工歯を装着します。
インプラントはなくなった歯の根っこの代わりとなる人工歯根をあごの骨に埋め込んで、そこに上部構造である人工歯を固定していくものです。
1本歯を失った方から全ての歯を失った方まで治療でき、見た目が自然でお口の機能を回復できる健康な歯に負担のかからない優れた治療法です。

インプラントの寿命

インプラントは歯がなくなったところに直接人工歯根を埋め込む治療なので、本来あるべき歯の機能が回復できる審美性、機能性ともの素晴らしい治療ですが、治療後のアフターケアや治療の質そのものが悪いと寿命が短くなってしまうことがあります。
どうせなら高い治療費と長い時間をかけて治療したインプラントですから、長く持たせたいのは当然です。
インプラントの寿命は埋め込む際の条件や部位、使用するインプラントの材質などによっても変わってきますが、ある調査によれば10~15年後のインプラント残存率は上あごで9割程度、下あごは9割以上となっています。
また、抜歯後すぐにインプラントを埋め込んだり、骨を移植した場合でも8~9割程度となっています。

インプラントのアフターケアを怠ると

インプラントはいったん治療が終れば歯周病や虫歯にならないと思っていませんか?

実際にはそうではなく、インプラントもインプラント周囲炎という病気になることがあります。
インプラントはチタン製でできているので虫歯になることは絶対にありません。
ですが、人工物であるために天然の歯と比べて細菌の影響を受けやすいと言われています。
インプラント周囲炎という病気はボルトの部分にまず細菌感染しますが、天然の歯の歯周病のような歯ぐきからの出血や口臭、腫れなどが起きることもあります。
初期段階ではボルトの周りに細菌が繁殖してしまい骨が溶かされていき、中程度にまでなるとインプラントの周りの歯ぐきに炎症や腫れが起きると言われています。
ここまで進行して初めてインプラント周囲炎になったことに気づくことが多いですが、すでにインプラントの周りの骨は吸収されてしまっていることがほとんどです。
さらに進んでしまうと、症状はより悪化してしまい治療が難しくなっていき、最悪せっかくのインプラントを除去することもあると言われています。
インプラントのアフターケアを怠ると、こういったインプラント周囲炎になる可能性が高まりますが、ご自分でのていねいなケアやクリニックでの定期的なクリーニングを受けるなどしっかりとメンテナンスを行っていれば、インプラント周囲炎を防止することができます。
また、かかったとしても初期段階で治療ができるため治療に時間やお金がかかることもありません。
つまり、インプラントは治療したら終わり・・ということではなく、継続的にケアすることが大切です。

インプラントのアフターケアの方法

自宅でのセルフケア


特別なケアも大変重要ですが、日ごろの自宅でのメンテナンスも大変重要です。

自宅でのブラッシングによって食べもののかすやプラークを除去することこそがお口の中の環境を守ることにつながります。

クリニックで年に何回もメンテナンスを受けることより、ご自分で日ごろしっかりとケアすることの方が大切だと言われているほどです。
とは言っても、特別なケアが必要ということではありません。
ていねいにしっかりとブラッシングする・・という当然のことを行っていればいいのです。
たとえば、歯ブラシに加えて補助用具を使うことで効果がずいぶん上がると言われています。
おすすめなのはデンタルフロスや歯間ブラシなどですね。
実際に歯ブラシだけでブラッシングしても6割程度しか汚れが落とせないと言われており、完全に汚れを落としきるのは困難だと言われているほどです。
ですが、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用することで8割程度の汚れを除去できます。
特別なメンテナンスも重要ですが、日ごろのセルフケアできれいにすることこそが最大の効果であるということですね。

 

クリニックでのメンテナンス


インプラントの寿命を延ばすには適切な日ごろのケアが重要ですが、それに加え定期的に使用されている部品などをチェックするため定期的にクリニックでメンテナンスを受けることも大切です。

適切なケアを行うことによってインプラントの寿命を延ばすことができます。
日ごろのセルフケアをきちんとしているので安心・・と勝手に決めつけたりせず、決められた頻度でクリニックに通いプロの手でアフターケアを受けるようにしましょう。
クリニックではレントゲンを撮ったり、PMTCやインプラントの調整などを行ってくれるはずです。
このPMTCとはプロによる歯のクリーニングのことで、セルフケアだけでは落としきれない汚れを専用の機器を使用して落としてくれる施術のことです。
上でご紹介したインプラント周囲炎を防止するためにも、クリニックでアフターケアを受けるようにしましょう。

まとめ

インプラント治療後のアフターケアを怠ってはいけない理由や、アフターケアの方法などについてまとめてみました。
インプラント治療後のアフターケアがいかに重要かをお分かりいただけたでしょうか?
せっかく高い費用をかけてインプラント治療を受けても、アフターケアがおろそかだとインプラントの寿命は伸ばせません。
インプラント治療を受けたら日ごろのセルフケアはもちろんですが、クリニックで定期的にメンテナンスを受けていただき、生涯インプラントを使い続けられるように努めてくださいね!

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