インプラント治療の流れと期間について

 

インプラントという言葉を聞いた事があってもどの様な治療をするのかわからないという患者様も多くいらっしゃいます。

インプラントとは歯が無くなった所に人工歯根を埋め込んで、その上に新しく歯を作っていくという治療です。

どの様な治療の流れでどの様な事をするのか、期間はどの位かかるのかご紹介します。

 

STEP1 診察と治療計画

 

患者様のお口の状態は1人1人違ってきます。

現在どの様な状態になっているのかレントゲンや口腔内審査、模型などを使用して確認していきます。

無くなってしまった歯の本数や骨の状態を確認してどの様な治療を選択する事が出来るか、患者様がどの治療を希望するかなどを検討した上で治療計画を立てていきます。

また、どのくらい費用がかかってくるのか、インプラントについて分からない事や気になっている事をこの時点で解決する事が出来る様にしっかりとカウンセリングを行っていきます。

 

STEP2 術前診療

 

インプラントの治療を行う前にしっかりと口腔内の汚れを除去しておく必要があるので、術前クリーニングを行います。

インプラントは歯周病菌に弱いので、治療前にしっかりと綺麗な状態にしておく必要があります。

また術後に関してもしっかりと汚れを綺麗にしておく事がインプラントを良い状態で保つには大切です。

その為に、ご自宅でも綺麗な状態を保つ事が出来る様にブラッシングの方法など確認していきます。

 

STEP3 インプラント埋入手術

 

麻酔をして歯肉を切開して骨(歯槽骨)に穴を開けインプラントを埋め込みます。

そして、インプラントに蓋をして待ちます。

定着は骨の状態によって期間が変わってきます。

インプラントの手術には、インプラント体を歯肉の中で定着を待つ2回法と歯肉の上で定着を待つ1回法とあります。

骨の状態によっては、本数などによりますが仮の歯を入れる事が出来る場合もあります。

 

STEP4 治癒期間

 

インプラントが骨にしっかりと定着するまで一定期間時間を置きます。

骨の状態や口腔内の状態によりますが、通常3か月から6か月程度定着するまで待ちます。

定着を待つ間も口腔内を綺麗な状態に保つ事が大切なので、自宅でのケアが大切です。

定着を待つ間にクリーニングなどで来院してもらう場合もありますが、それ以外は特に通う必要はないです。

 

STEP5 2次手術

 

インプラントが定着したら、歯肉で覆っている場合には貫通させてインプラント体と歯の連結部分であるアバットメントを装着する処置を行います。

すぐに型取りをするのではなく、歯肉の状態が落ち着くのを待ってから型取りを行います。

 

STEP6 人工歯の装着

 

インプラントの上には色々な素材の歯があります。

審美性や機能性などを相談した上で決定します。

インプラントは力がかかりすぎてしまうと天然の歯と違って歯根膜という緩衝効果がある膜が無いので、しっかりと咬合調整をする必要があります。

骨の状態などを見て仮着して様子を見る事があります。

 

STEP7 メインテナンス

 

インプラントも天然の歯と同じで歯周病菌によって歯周炎を起こしてしまうと骨に影響してしまうので、良い状態では無くなってしまいます。

インプラントを長く、より良い状態に保つ為に定期的なクリーニングが大切です。

その際にご自宅で磨ききれない所は除去する事が出来ますし、苦手な部分をどの様にケアしていったら良いかなどを相談させて頂く事が出来ます。

また使い心地や気になっている事などを解決する為にも定期的な検診は大切になってきます。

 

インプラントの期間について

 

インプラントの期間は骨の状態や本数によっても変わってきます。

インプラントは骨にインプラント体を埋入してから3か月~6か月程度お待ち頂く期間がある事や2次手術をして歯肉の状態が落ち着くまで待っていただく期間はありますが、その間毎週通わなければならないという事ではありません。

全体の期間で見ると長くかかる様なイメージを持たれる患者様もいらっしゃいますが、定着をお待ちいただく期間などはクリーニングなどで来院してもらう程度です。

いくつか工程がありますが、無くなってしまった歯の機能を出来るだけ回復する処置なので、しっかりとしたインプラントを使用して頂くと、しっかりとお食事をする事が出来たり、見た目にも満足の行く生活を送る事が出来ます。

 

 

インプラントを選択肢の中に加える事で患者様が歯を削る必要が無くなったり、見た目にも自分の歯と同じ様に見えるなど、義歯やブリッチなどでは無かったメリットを得る事が出来ます。

白い歯を選択する事も出来ますし、固定式なので違和感も少ないと言われています。

ただインプラントは誰でも出来るというわけでは無く、一定の骨の量が必要になってきます。

歯周病が進行してしまって骨が溶けてしまって、骨の量が少なくなってしまうとインプラントの治療も選択する事が難しくなってしまいます。

歯周病は気が付かないうちに進行してしまっている事が多いので、定期的に歯科医院に通ってケアをする事は大切です。

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