インプラント治療にはどんなものがあるの?

 

最近では保険外の治療も増えてきて患者様の選択肢も増えてきました。

インプラント治療を行っている歯科医院が増えてきている中、インプラントという言葉を耳にする機会もあると思います。

実際にはどの様な治療を行うのか疑問に思っている患者様も少なくないと思います。

お口の中の環境は1人1人違っているので、その状態によってインプラント治療も全く同じというわけでは無いのですが、インプラント治療にはどの様なものがあるかまとめてみました。

 

多くの歯が無い場合

 

1本や2本では無く、上の歯で4~5本無く、下の歯も同様に4~5本無い場合はブリッチで橋渡しをしてあげるのも限界になるので、インプラントもしくは部分的な義歯になります。

部分的な義歯は取り外し式のタイプの物になるので、歯がある部分にばねなどをかけて使用するのですが、どうしても固定式の物に比べると歯肉が押される感じがあり、違和感がある場合があります。

また寝る時には歯肉を休めてあげる為に取り外しして洗浄する必要があるので、見た目が気になってしまう患者様も少なくはありません。

一旦部分的な義歯を作成して使用していても、固定式の方が良い場合には骨が残っている事など条件が揃った場合になりますが、インプラントを選択する事もあります。

その場合にはインプラントを埋入して土台として使用して、連結したタイプの固定式の物になる事が多いです。

インプラント治療を選択する際には、骨の状態が重要になってくるので、長い期間歯周病を治療しないでいたり、義歯の期間が長かったりすると骨が痩せてしまってインプラントの選択が出来ない場合があるので、しっかりと相談した上で治療を決めていく必要があります。

 

部分的に歯が無い場合

 

前歯を1本だけや奥歯を1本だけ失ってしまった場合の選択肢は左右の歯を削ってブリッチにする方法があります。

この際、左右の歯が健康で削る必要が無い場合抵抗感がある患者様も少なくありません。

削る量を少なく済ませる場合には部分的な義歯にして左右の歯にばねをかける事が出来ますが、取り外し式の物になってくる事やばねが見えてしまう事が気になってしまう場合にはインプラント治療を選択する事が出来ます。

見た目にも自分の歯と変わらない状態にする事が出来ますし、固定式なので違和感も少ないです。

この場合もすぐに治療すると問題が無いのですが、一定期間放置した状態になっていると歯が無かった所に倒れてきてしまったりしてスペースを確保する事が難しい場合が出てきます。

その場合ですと、矯正をしてワイヤーをかけてあげて少しずつ動かしていく方法もありますが、一定期間時間がかかってきてしまいます。

歯が無くなってしまった場合には放置せずにすぐに治療する事が大切です。

 

骨が少なく、インプラントを受ける為の準備が必要な場合

 

インプラントは骨に人工歯根を埋め込んでその上に歯を作っていく治療なので、土台となる骨が少ない場合には治療が難しい場合があります。

その場合、程度にもよりますが、骨の再生する為にキレイに洗って細菌や炎症が起こる事を防いで人工の膜をして再生を促します。

完全に元の状態にするという事は難しいですが、一定の効果を期待して治療します。

この場合には骨の状態が回復してくれるまで期間をおく必要があります。

こちらも骨の状態によって個人差があるので、歯科医の判断で期間が決定します。

 

インプラント部分入れ歯の治療

 

失っている歯の本数が多く、すでに部分的な入れ歯にしている場合でもインプラントをしてその部分を土台とし、マグネット式の義歯を作成する事があります。

骨の状態でインプラントが難しい場合やインプラントの本数を多く埋入する事が出来ない場合になります。

メリットとしては、ばねがかかるはずの所にばねが無く、見た目が気になりにくい事や土台としてマグネット式で固定するので、取り外し式のタイプにはなりますが、安定感が出ると言われています。

こちらは失っている歯の本数や現在の骨の状況などによって施術する事が出来ない場合があるので、かかりつけの歯科医に相談して治療方針と決める事が大切です。

 

インプラント治療は患者様1人1人の状態をしっかりと診断して、どの様な治療をする事で今後の生活が快適に送る事が出来るか治療計画を立てた上で治療していきます。

誰もが同じ治療になる事は無く、オーダーメイドの治療です。

しっかりと噛める事によって、食事を楽しむ事が出来ますし、その事によって全身状態にも影響を与えると言われています。

まずは歯科医院でどの様な状態なのか、どの様な治療をする事が出来て、どのくらい費用がかかるかなど相談して疑問点を解決していく事が大切です。

レントゲンやCTを撮影する事でご自身の現状も把握する事が出来ますし、インプラント治療を行う前にしっかりと口腔内の状態を綺麗な状態にするなど準備も進める事も出来ます。

気になった所がある場合には早めの診察をお薦めしています。

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