入れ歯やブリッジよりも遥かに優れているインプラントにもデメリットはある?

はじめに

インプラントは歯周病や虫歯、けがなどで歯をなくした場合に見た目や噛み心地を回復できる優れた治療法です。

すでにローマ時代からインプラントは行われてきており、大変歴史ある治療法の一つです。

現在使用されているインプラントは50年ほど前に作られたもので、何度も改良され性能が向上し世界中で使われています。

このインプラントはまるでご自分の歯のように噛めるため、第二の永久歯とも言われています。

歯をなくしてしまいあきらめてしまったことや、できなくなったことがインプラント治療によりできるようになると、生活の質が向上することにつながります。

そんな素晴らしいインプラント治療にもいくつかデメリットがあります。

そんなデメリットについてご紹介します。

インプラントのデメリット

外科的手術が必要

インプラント治療がブリッジや入れ歯などの治療と違う最大の点は外科的手術が必要になることです。

インプラントは人工歯根をあごの骨に埋め込む必要があるため、麻酔を使用し外科的手術を行います。

手術中は麻酔が効いているため痛みを感じることはないですが、手術後腫れや痛み、内出血が起きることがあります。

また、手術をするということは失敗するリスクも伴います。

大きな血管が傷ついてしまい大量出血したり、神経が傷ついてあごの骨知覚にマヒが残ってしまう・・などの可能性もないとは言えません。

治療費が高い

一般的に、インプラントの治療費は1本当たり50~70万円程度のことが多いです。

やはり、この金額を聞くと治療費が高いな・・と感じますよね?

それに、インプラントは治療費が高い上に必ず治療が成功するというものではなく、難易度の高い治療で歯科医師の技術力が必要になります。

つまり、インプラント治療を受ける場合は技術力の高い信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

治療期間が長い

また、インプラント治療は人工歯根をあごの骨に埋め込むため、骨としっかり結合しないと次の治療に進むことができません。

また、あごの骨の形状や厚みに合わせ手術する必要があるため、CT撮影機などを使って詳細にあごの骨の形状や厚みを確認する必要があったり、噛み合わせをチェックする必要があります。

インプラント体が骨に結合し人工歯を装着するまでに3~10カ月ほどかかるため、少しでも治療期間を短くしたい場合はすぐに仮歯を入れてくれるインプラント治療を受けられるクリニックを探すことをおすすめします。

仮歯をすぐに入れてくれれば歯のない状態が短くて済むからです。

骨が弱いと治療できない場合がある

インプラント治療はどんな人でも受けられるというものではなく、糖尿病や骨粗鬆症などの疾患がある方は治療ができないことがあります。

こういった疾患がある方は元々骨が弱いためインプラント体と骨が結合しない、治療した後も治療箇所の治癒が遅れる・・などのトラブルがあるからです。

ただ、糖尿病であっても薬で十分に血糖値がコントロールできている場合や、骨粗鬆症でも薬をいったん中断しても骨の硬さが十分な場合治療が可能な場合もあります。

このような疾患を持っている場合は医師と相談し、インプラント治療ができるかどうかを確認しておく必要があるでしょう。

お口の中にトラブルが起きるリスクがある

インプラント治療は歯ぐきに異物を入れる治療なので、治療がうまくいかないと歯やあごが腫れたり、痛んだり、出血したり・・など、お口の中にトラブルが起きるリスクがあります。

もし、こういったトラブルが起きた場合に激しい痛みが起きることがあるため注意が必要です。

治療するための技術が不足していたり、いい加減だったりした場合にこのようなトラブルが起きると、別のクリニックで治療をやり直す必要が出てきます。

トラブルを避けるためにもクリニック選びを慎重に行うようにしましょう。

メンテナンスをしっかりする必要がある

治療が成功したとしても、治療後のメンテナンスがいい加減だと細菌に感染してしまいインプラントが脱落してしまうことがあります。

歯周病は歯をなくしてしまう最大の原因ですが、インプラントもインプラント周囲炎にかかる場合があります。

このインプラント周囲炎は歯周病より進行が早く、インプラントの失敗の原因になるものです。

せっかく行った治療に失敗しないよう、治療後はしっかりとメンテナンスを行いましょう。

インプラント治療が終わったら、メンテナンスを受けるために通院が必要になります。

それはご自分でのケアだけでは不十分だからで、クリニックでプロによるメンテナンスをしっかりと受けましょう。

さらに、一般的にインプラントには治療後のトラブルに備えて保証制度が付いていることが多いですが、定期的にメンテナンスを受けることがその条件になっています。

インプラント治療をしたかどうかに関わらず、メンテナンスを継続的に行うことはお口の健康維持につながります。

クリニックの選び方

前もって費用の説明をしっかりしてくれる

以上のようなデメリットをできるだけ少なくするために治療が始まる前に診断料や手術、メンテナンスに至るまで全ての費用について見積もりを出してもらいましょう。

インプラント治療は保険が使えない治療なので自費診療となり、治療費が高額になります。

また、クリニックによって使用するインプラントの材質や種類なども違うので費用に差があることも知っておきましょう。

衛生管理がしっかりしているか

医療機関は最低限の滅菌や消毒されていることがルールです。

特に、インプラント治療は外科的手術が必要になるため、衛生管理がきちんとしていなければ細菌感染の原因になります。

滅菌や消毒の基本となるのは汚れをきちんと落とすことなので、汚れた状態のままで滅菌や消毒を行ったとしても効果はないと言っていいでしょう。

まとめ

インプラント治療のデメリットについて詳しくご説明しました。

インプラント治療にもデメリットはあるものの、それ以上にメリットの多い治療法です。

少しでもデメリットを少なくするためにも、ここでご紹介したクリニック選びを参考にしていただき、信頼できるクリニックで治療を受けて下さいね。

 

 

TOP