差し歯の付け根が黒ずむ原因と歯ぐきにも優しく見た目も美しい治療方法とは

はじめに

みなさんは歯ぐきの黒ずみが気になることってありませんか?
差し歯の付け根が黒ずんでしまっている方は多いですが、ほとんどの方は差し歯にすると歯ぐきが黒ずむのは当然だと思い、あきらめてしまっているようです。
ですが、実際には差し歯の付け根の歯ぐきが黒ずむのには原因があって、その原因を取除けば根元周りや歯ぐきの色を美しくすることができます。
ここでは差し歯の付け根が黒ずむ原因と歯ぐきにも優しく見た目も美しい治療方法についてご紹介してみますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね!

差し歯の根元の黒ずみとは

内側に金属を使用した差し歯で治療すると、見た目はきれいになっても時間が経つと共に差し歯と歯ぐきとの間に黒い線が出て歯茎が黒ずむことがあります。
これをブラックマージンと呼んでいます。
このブラックマージンで困ることは口元の審美性が落ちるだけでなく、さまざまなお口のトラブルの原因になると言われています。
たとえばどういったトラブルがあるのでしょうか?

  1. 歯の根元が虫歯になりやすい
    このブラックマージンの原因は歯ぐきが下がったことによるものなら、歯根部が露出しているため差し歯と歯ぐきのすき間から虫歯が進行することがあります。
  2. 見た目が悪くなる
    特に前歯の歯ぐきが黒ずんでしまった場合、見た目が悪くなるため人目が気になるというストレスが起こります。
  3. 知覚過敏になる
    また、虫歯になりやすいことに加え、知覚過敏になりやすいというリスクもありますが、神経を取り除いた歯だと起こりません。
  4. 金属アレルギーの心配がある
    ブラックマージンの原因に被せものや差し歯に使われている金属成分がお口の中に溶け出すことがあります。
    この成分によって金属アレルギーが引き起こされると言われています。

歯ぐきにも優しく見た目も美しい治療方法

歯ぐきのホワイトニング

差し歯差し治療によって黒ずんでしまった歯ぐきを美しくするには歯ぐきのホワイトニングが効果的です。

この治療は歯ぐきにホワイトニング剤を塗って歯ぐきの一番上の層をはがすことによって、黒くなったメラニンを取り除き美しくする治療法です。
歯ぐきをめくるためピーリングとも言われており、比較的気軽に施術してもらえます。
治療を受ける場合はクリニックへ数回程度通う必要がありますが、10分程度で済み、痛みもなく美しい色に戻すことができます。
ただし、色の濃い飲食物を摂ったり、たばこを吸ったりすると、また歯ぐきが黒ずんでしまうことがあるので注意しましょう。歯ぐきのホワイトニングを受ける方は女性の割合が多いようです。

他に、次のような治療を行うことで歯ぐきを美しい色に戻すことができます。
差し歯や被せものをセラミックなどの素材に変え金属を使わないものにする、歯ぐきをきれいにし引き締める・・などですね。
差し歯や被せものをセラミックなどにすることで、金属成分を一切使わないため歯ぐきが黒ずむこともありません。
また、歯ぐきから血が出ているような状態だと歯ブラシや歯間ブラシなどを使うことで歯ぐきを引き締めることができ、美しい歯ぐきに戻すことができるでしょう。

 

ジルコニアオールセラミッククラウンに変える

差し歯の内側に一切金属を使わないジルコニアオールセラミッククラウンに変えることで、歯ぐきに金属成分が溶け出すのを防ぐことができます。

ジルコニアオールセラミッククラウンとは


この素材はこれまでの差し歯の内部の金属成分を酸化ジルコニウムという成分を使ったもので、高強度のファインセラミックでできています。
一般的にジルコニアと呼ばれており、よく知られるところでは人造ダイアモンドがあります。
人工股関節やスペースシャトルの断熱保護材・・などといった医療から工業用まで幅広く使われており、耐久性、強度、生体親和性、安全性、耐腐食性・・などに優れています。
また、金属を一切使っていないので、金属に含まれる銀イオン成分により歯ぐきが黒ずんでしまったり、歯ぐきが退縮する心配がありません。

ジルコニアオールセラミッククラウンのメリット


  1. 審美性が高い
    ジルコニアオールセラミッククラウンはジルコニアを主原料に作られているため、光の透過性型各自然で透明感が得られるのが最大のメリットです。
    また、金属を一切使っていないので歯ぐきが黒ずむ心配が一切ありません。
    つまり、これまでの差し歯の問題点を改善できる素晴らしい素材です。
  2. 高い親和性
    また、ジルコニアオールセラミッククラウンは親和性も非常に高い素材です。
    ジルコニアが主原料となっているため、これまでの差し歯と比較すると金属を一切使わないので高い生体親和性が実現できます。また、高強度なことでも知られています。
    弾性係数が高く曲げ係数も非常に高くなっており、前歯の差し歯以外にも奥歯の被せものなどにも耐えうることができます
  3. 長期間安定する
    ジルコニアオールセラミッククラウンは酸化ジルコニウムを使っていますが、これは結晶構造が非常に緻密なので耐腐食性、耐久性に優れおり強度が長期間安定している素晴らしい素材です。
    このように、差し歯によって歯ぐきが黒ずんでしまっても、歯ぐきのホワイトニングやジルコニアオールセラミッククラウンなどを使って治療を受ければ元通りの美しくピンク色の歯ぐきに戻すことができるというわけですね。

まとめ

差し歯の付け根が黒ずむ原因と歯ぐきにも優しく見た目も美しい治療方法についてまとめてみました。
生まれつき歯ぐきが黒ずんでしまっている方以外は大人になってから黒ずむことが多いです。
差し歯以外にも着色しやすいものを摂ったり、たばこが原因で黒ずむこともあります。
それを防ぐには歯ぐきの黒ずみがないうちから日ごろのケアを行っておくことが大切です。
他に、小さいお子さんで歯ぐきが黒ずんでいる場合にはピーリングはリスクが伴うため、ある程度の年齢になってから行うことをおすすめします。
差し歯によって歯ぐきが黒ずんでしまっていても、治療する方法はあるのであきらめずクリニックで相談するようにしましょう。
ここでご紹介した治療法によってみなさんの歯ぐきが美しくピンク色になることを願っています!

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