あなたは大丈夫?注意したい口臭について

はじめに

みなさんは友達や家族、職場などで他人の口臭やご自分の口臭が気になったことってありませんか?
口臭とはその名前の通り息から出るニオイのことで、最近ではスメルハラスメントという言葉もあるほどです。
ある調査によれば、調査対象の1割もの方が口臭が気になると答えたそうです。
ですが、実際には口臭がないのに気にしている方もおり、多くの方がいかにお口のにおいに敏感になっているか・・ということが分かる結果と言えます。
実際に口臭の原因を理解しケアしている人は意外と少ないでしょう。
ここでは口臭のケア法など口臭についてまとめてみましたので、ぜひ気になっている方はご参考になさってみてください。

口臭を防止する方法

・舌のブラッシング

舌苔という言葉をご存じでしょうか?
舌の表面にある突起の部分に細菌や食べかすが白くついているのを舌苔と呼びます。
歯磨きの際にこの舌苔を掃除することも口臭予防に役立ちます。
方法としては舌を濡らし、湿らせた専用ブラシで奥から手前に5~10回程度ブラッシングしましょう。
力を入れすぎますと傷がつくので優しく行いましょう。

・歯磨きできない時はウェットシートを使う

外出先などで歯磨きできないような時でも気軽にお口の中を清潔にでき、口臭防止できる口内清潔ウェットシートというものがあります。
お口の中に食べもののカスが残ってしまうとプラークが増え、歯周病や虫歯の原因になって口臭が起きます。
ですが、このウェットシートを指に巻き付けてお口の中の汚れているところに当てふき取れば、プラークが溜まりにくくなります。
さらに、肺の中に細菌が入り肺炎になる危険性も低くできます。
歯磨きがしづらい寝たきりの方などにもこのウェットシートはおススメです。

・唾液の量を増やす

唾液の量を増やすには唾液腺マッサージが有効です。
寝る前などにあごの下や頬などの唾液腺のあるところをなでたりさすったりするといいでしょう。
お口の周囲の筋肉も緩むのでリラックス効果も得られ安眠できます。
また、噛む回数を増やすのも効果的です。
ものを噛むことによって唾液腺が刺激されるため唾液の量が増えます。
食事中に水を飲みながら食べている方はよく噛まずに飲み込んでいることが多いです。
できれば飲み物を飲まずによく噛み食べるようにしましょう。
水は食前にではなく食後に飲みましょう。
そうすれば、唾液の分泌を妨害することがありません。

・水で口の中を潤わせる

緊張した時に口の中が乾いてしまうと消化ガスが上がってしまい口臭の原因になりますので、水を少し飲んで口の中を潤わせるようにしましょう。

・フォーンズ法で磨く

食べもののカスやニオイを除去するには完璧な歯磨きをする必要はありません。
積の広い歯の表や噛み合わせの面をくるくると歯ブラシを使って円を描くように磨いていきましょう。
この時、歯磨き粉を付けなくてもいいでしょう。

・酸っぱいものを想像する

たとえば、レモンをイメージする・・など、酸っぱいものを食べるのを想像すれば唾液が自然に出てくるものです。

・呼吸をしてリラックスする

息をゆっくりと吸って長い時間をかけて息を吐きだすように呼吸すれば副交感神経が優位になるため、リラックス効果が得られ口臭が防止できるそうです。

・タブレットやガムを利用する

また、即効性のある方法としてタブレットやガムによって口臭を防止する方法もあります。
どちらもいい香りのもので口臭がカバーできるマスキング効果があるものがおススメ。
タブレットやガムなどはスーパーなどで気軽に変えるため、ニオイの強いものを食べた後に食べれば効果があります。
味もさまざまなものがあるので、自分の好みに合ったものを選ぶといいですね。
ガムの場合は特にキシリトール入りのものがおススメです。
キシリトール入りのガムを5分噛み続ければ、歯の再石灰化を促してくれると言われています。
また、味もミントなどにすればにおいをカバーする効果もあるためおススメ。
歯の健康維持と口臭防止効果の両方が得られます。

病気が原因の口臭を防止する方法

上でご紹介した口臭はごセルフケアで防止できますが、病気が原因の場合はクリニックで治療が必要となります。

・虫歯治療

虫歯が進行してしまい歯に穴が大きく開いてしまった場合、そこに食べもののカスが詰まってしまいます。
こういった部分はブラッシングだけでは完全にきれいに磨けないため、お口の中の細菌が発酵し口臭の原因になります。
たとえ即効性のあるマウスウォッシュなどを使ったとしても一時的ににおいが消えますが、原因となっている虫歯を完全に治療しないと根本的な解決にはつながりません。
もし、虫歯かな?と思った場合は信頼できるクリニックでチェックしてもらい、治療を受けることが大切です。

・歯周病治療

歯周病の原因となる菌のほとんどは歯周ポケットの中にひそんでいると言われており、血液や唾液、食べもののカスの中にあるたんぱく質などを分解することで口臭が起きると言われています。
歯周病は無症状のうちに進んでいくものなので、自覚症状が何もなくても口臭がある時はクリニックで歯周病かどうかを診てもらい、治療を受けるようにしましょう。

・親知らずを抜歯する

親知らずの周囲には細菌が溜まりやすいと言われているため口臭が起きやすいです。
斜めや横向きに親知らずが生えているような場合には抜いた方がいいでしょう。

・虫歯や歯周病以外の病気を治療する

他にも肝臓病や腎臓病、副鼻腔炎などの全身疾患によって口臭が起きることがあります。
これらの病気が原因の場合は自覚症状があることが多いですので、人間ドックや健康診断で病気が発見されたら、その病気をまずは治療することが大切です。

まとめ

ニオイのきついものを食べた直後に口臭を消したい場合はウーロン茶を飲むと効果があると言われています。
また、タブレットやガムなども即効性があります。
ですが、口臭の原因がお口の中以外であれば、根本的に治療しないと口臭がなくなることはありえません。
ご自分の口臭の原因がなんなのか分かった上で対策を取ることが大切です。
ぜひ、口臭が気になっている方はここでご紹介したことを役立ててみて下さいね!

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