ホワイトニング後の知覚過敏の原因や対処法とは

はじめに

歯を削らずに白くできるホワイトニングを行う方が増えています。
ただ、ホワイトニングを行うと知覚過敏になる可能性があることをご存じの方はそう多くはないでしょう。
実はホワイトニングを行うと、2〜3割もの方が知覚過敏になると言われています。
ここではホワイトニング後の知覚過敏の原因と対処法についてまとめてみました。
ぜひ、ホワイトニングを行おうと思っている方は読んでみてくださいね!

ホワイトニングで知覚過敏になる原因とは

・歯の表面に傷ができている

食事や歯磨きによって歯の表面には傷がついてしまうことがあります。
傷が歯の表面だけならいいですが、エナメル質を超えその下にある象牙質まで達してしまうと、知覚過敏を起こしてしまうことがあります。
研磨剤の入った歯磨き粉を使っている場合は特に歯の表面に凹凸ができるため知覚過敏になりやすいです。

・歯の根っこにくぼみがある

歯の根っこにくぼみがある場合も知覚過敏を起こすことがあります。
力任せにゴシゴシと歯磨きしたり、歯ぎしりをすることで歯の根っこが痩せてしまったり、加齢と共にエナメル質が露出することによりホワイトニング用の薬剤がしみるため知覚過敏になることがあります。

・歯ぎしりによって歯の先が削れている

エナメル質自体には知覚がないため象牙質を遮断することでしみることはありません。
ですが、実際には象牙質が露出していることが多いので、歯ぎしりなどで歯の先が削れてしまっている場合はホワイトニング用の薬剤が付着することで知覚過敏が起きることがあります。
対処法として行われていることとしてはこの部分を保護しホワイトニングを行う方法があります。
ただ、オフィスホワイトニングではこの方法が可能ですが、ホームホワイトニングでは保護できないと言われています。

・歯ぐきが退縮している

加齢や歯周病により歯ぐきが退縮してしまうと、歯の根っこが出てしまうことがあります。
この部分にホワイトニング用の薬剤が付着すると知覚過敏を起こすことがあるようですね。
上と同様オフィスホワイトニングではこの部分を保護し、ホワイトニングを行うためのマウスピースを装着します。

・歯の表面が乾燥している

知覚過敏は歯が乾燥することで起きることがあります。
歯の表面にある唾液にはたんぱく質があり、それが膜となって歯をガードしていると言われています。
ホワイトニングによってそれが取り除かれてしまうため知覚過敏が起きるのですが、自然に再生され治まることがほとんどです。

・虫歯などにより歯に隙間ができている

たとえば、以前虫歯治療を行った際に詰めものをしたところに隙間ができ、ホワイトニング用の薬剤がそこから入ってしまう場合があるようです。
また、虫歯が進行したり、詰めものが劣化したことでも起こり得ます。
それを防ぐためにも、クリニックで虫歯の治療痕や詰めものの劣化がないかどうか詳しくみてもらうようにしましょう。

・ホワイトニング用の薬剤が合っていない

人によってはホワイトニング用の薬剤が合わない場合があるようです。
もし、気になることがあったらクリニックで相談することが大切です。

・歯が薬剤により敏感になっている

薬剤が高い濃度であればあるほどそこに含まれている過酸化尿素や過酸化水素の濃度が高くなるため、短い時間で歯を白くできるメリットがあると言われています。
ですが、いっぽうで知覚過敏になるリスクが高まるのは仕方のないことでしょう。
さらに、注意したいのは濃度だけでなく、低い濃度であってもホワイトニング用の薬剤を塗ったり、何度でも施術を行うことで知覚過敏にある可能性があるということです。

・知覚過敏の対策が取られていない

ホワイトニングを行う際、知覚過敏になることは多いため、そうならないように対策しておく必要があります。
自宅でできる対策としてフッ素濃度が高いジェルや歯磨き粉などを使ってガードするなどするといいでしょう。

知覚過敏の対処法

・あらかじめ虫歯治療を行っておく

ホワイトニングを行う前に歯になんらかのトラブルがある場合、知覚過敏が起きやすくなると言われています。
もし、不安があるならホワイトニングを行う前にクリニックで何かトラブルがないかをチェックしてもらいましょう。
虫歯などがあれば、前もって治療を行ってからホワイトニングをおこなうのが一般的です。
もし、虫歯治療を行わずにホワイトニングを行なってしまったら、理想の白さにすることができなかったり、効果が得られるまでに時間がかかることがあります。
クリニックで施術するオフィスホワイトニングの中には痛みがほとんどないものもあるため、クリニックで相談するといいでしょう。

・歯のクリーニングを行う

お口の中の状態をきれいに保つことで知覚過敏のトラブルを防止するのに有効です。
プラークや歯石が付いたままだと歯周病になってしまうことがあるため、クリニックで定期的にクリーニングを受けるようにしましょう。

・痛み止めを飲む

ホワイトニング用の薬剤を使った時に歯が痛んだりしみたりする場合でもほとんど強い痛みになることはありません。
ただ、痛みがひどく我慢できないケースもあるようです。
そういった場合、痛み止めを飲むことも一つの手だと言えるでしょう。
ただ、痛み止めを飲む場合は、痛くなったらすぐに飲むことが重要です。
その理由は痛みがひどくなってから飲んでも効果が出づらいからです。

・ホワイトニング用の薬剤を低濃度のものにする

実はホワイトニング用の薬剤の濃度と歯の痛みやしみる程度は比例することがわかっています。
ですので、ホワイトニングを受けたところが知覚過敏になったら低濃度のものに変えてもらうといいでしょう。
全くしみないというのは不可能かもしれませんが、知覚過敏のていどはましになるはずですよ。

まとめ

ホワイトニング後の知覚過敏の原因や対処法についてまとめてみました。
ホワイトニングは歯を美しく白くできる施術ですが、知覚過敏になることもあります。
その原因や対処法を知っていれば、知覚過敏を未然に防ぐことができるでしょう。
ここでご紹介した原因や対処法を頭に入れておいていただき、ホワイトニングを行う際に思い出してみてくださいね!

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