歯を失った状態で放置してはいけないのはなぜ?インプラントを入れよう!

はじめに

もし、歯が抜けてしまったらあなたならどうしますか?

歯が抜けたまま放っておくと、食べ物をしっかりと噛めないだけでなく歯がないところを埋めようと他の歯が伸びて噛み合わせがおかしくなったり、歯と歯のすき間が広がってしまい歯周病や虫歯になりやすいと言われています。

歯を失ってしまった場合にはさまざまな治療法がありますが、インプラントだとメリットも多いため特におススメです。
ここでは歯が抜けたままで放置した時のリスクやおすすめの治療法であるインプラントについてご紹介しましょう。

歯が抜けたままで放っておくと

食事がしづらくなる

1本の歯が抜けたくらいで・・と思うでしょうが、歯にはちゃんと役割があり、前歯には食べ物を噛み切る役割が、奥歯には食べ物を砕いてすりつぶす役割があります。つまり、どの歯をなくしてしまっても機能が失われてしまい残された歯への負担が増えていきます。

また、きちんと噛めなくなることで消化器官への負担が増えてしまうとも言われています。

あごの骨や顔の筋肉が衰えることがあるので、治療をきちんと受けていただき一生食事が楽しめるように歯の健康を維持しましょう。

虫歯になる

歯が移動して歯と歯との隙間が大きくなると、そこに磨き残しが溜まってしまい虫歯のリスクが高まります。

歯周病になる

歯が動いてすき間ができることで歯周病のリスクも高まります。すき間があると磨き残しが溜まってしまい歯石になるため、歯周病になりやすいです。

さらに、噛み合わせが崩れることで歯に余計な力がかかるため歯周病が進みやすいです。

発音しづらくなる

歯がないまま放っておくと、発音しづらくなると言われています。たとえば、サ行やタ行などに影響が及ぶと言われています。また、奥歯がなくなると空気が漏れてしまうため、シやチなどが発音しにくくなるそうですね。
歯についての悩み事でもっとも多いのがこの発音に関するもののようです。

ですが、歯がなくなったところを補うことで、それまでと同じように発音できるため、クリニックでご自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。

噛み合わせが悪くなる

なくなった歯のすき間を埋めようと周りの歯が伸びてきたり倒れたりするので、歯並びや噛み合わせが悪くなります。

肩こりや頭痛が起きる

歯がないところでは噛めないので片方の歯ばかりで噛んだり噛み合わせがおかしくなるため、筋肉のバランスも乱れてしまい、周りの筋肉にも影響が起こり肩こりや頭痛が起きることがあります。

歯が抜けてしまった時の治療法

歯が抜けた場合の治療法としてはブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。

ブリッジ

失ってしまった歯の両隣の歯を削って、その歯を土台にし橋を渡すように歯をつなげる治療法です。手術などはなく、見た目もきれいに治療ができます。

ただ、デメリットとしては土台になる歯を多く削ることや、3本の歯の噛む力を2本で支えるためかなり力がかかってしまい、土台となる歯の寿命が短くなることです。

入れ歯

入れ歯だと治療期間が短く簡単な治療で済みます。

保険が使える治療で行う場合はプラスチックでできた入れ歯となり、汚れやにおいが付きやすかったり、色が変わりやすくすり減ることもあります。

保険適応外の入れ歯なら、見た目や素材に重点を置いた理想的な入れ歯を作成することが可能です。ただ、入れ歯のデメリットとしては健康な歯に比べて咀嚼力が部分入れ歯の場合には3~4割程度となり、総入れ歯の場合はそれより低く1~2割程度になることです。

また、長期間使っているとあごの骨が痩せてしまい、入れ歯を再度作る必要がでてきます。

インプラント

インプラントはあごの骨に直接埋め込む治療法なので、入れ歯のように違和感もないですし、ブリッジのような他の健康な歯を削る必要もありません。天然の歯と非常に近い使い心地が実現します。

ですが、インプラント治療を行うためには外科的手術が必要ですし、治療が終るまでに長期間時間がかかります。
また、お口の状態によっては骨の量を増やしたり、歯ぐきを移植する処置が必要だったりするため、治療期間がさらに伸びる場合もあります。

また、薬を飲んでいたり、病気があったり、生活習慣によって手術ができないこともあるため、インプラント治療を行いたい場合はお口の中を詳しく検査するほか、服用しているお薬や既往歴などをクリニックできちんと伝えることが大切です。

費用についてはクリニックによって差があるものの、1つの歯当たり20~30万円程度が相場のようですね。納得いくまでカウンセリングを受けていただき、治療を進めていくようにしましょう。

インプラント治療とは

ここでは歯をなくしてしまった時におススメのインプラント治療について、さらに詳しくご紹介してみましょう。チタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込んで、それを土台にし人工歯を被せる治療法です。

チタンは人体との親和性が高く、体内に埋め込まれたとしても骨と結合しやすい素材です。それに、金属アレルギーの方でも安心して治療ができます。

インプラントの構造

人工の歯が天然の歯で歯冠に当たる部分となり、セラミックで作られていますが、強く力がかかる奥歯などの場合は金属を使うこともあります。

アバットメントとは上部構造とインプラントをつなげる部分のことで、チタンかチタン合金でできています。ただ、セラミックだと審美性が望めるのでセラミックを使うこともあります。

天然の歯でいう歯根部分がインプラントで、ねじのような形状で骨と結合させるものです。チタンかチタン合金だと生体親和性が高いので、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。

まとめ

歯を失ってしまった時に放っておいてはいけない理由や、おすすめの治療法インプラントについて詳しくご紹介してみました。

インプラント治療が終ったからと言って安心ということではなく、人工の歯なので虫歯になることはないですが、インプラント周囲炎というものになることがあるため適切なアフターケアが必要です。

定期的にクリニックでメンテナンスを受けないと健康な歯や歯ぐきにまで影響が出るためしっかりとメンテナンスを受けるようにしましょう!

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