目次
はじめに
みなさんは日ごろ鼻で呼吸していますか?それとも口で呼吸していますか?
本来人間は鼻で呼吸しますが、空気が足りないと口からの空気を使うと言われています。
赤ちゃんは鼻呼吸ですが、次第に口呼吸を覚え口呼吸をする割合が増えると口で呼吸した方が空気を取り込める量が多いので口呼吸をするようになります。
この口呼吸を続けていると歯並びが悪くなったり、全身の健康に悪い影響を及ぼすこともあるそうです。ここではそんな口呼吸の恐ろしさや歯並びとの関係、対策法などをまとめてみました。
口呼吸セルフチェック
では、ご自分が口呼吸かどうかをチェックしてみましょう。
- ・鼻がつまりやすい
- 口が渇く
- 口が勝手に開いてしまう
- いびきをかく
- 口を閉じると苦しい
- 口臭がある
- 風邪をよく引く
- 朝起きたら喉がカラカラになっている
上記の中で、あてはまるものはありますか?当てはまる項目が多ければ多いほど無意識に口呼吸している可能性があるので注意しましょう。
口呼吸の原因
口呼吸になる原因は柔らかなものばかり食べたり、スマホなどの普及で会話が減ったこと、アレルギー疾患が増えたこと・・などが挙げられます。これらが複雑に絡み合って起きていると言ってもいいでしょう。
他にも温度の急激な変化やいびき、激しい運動なども一因だそうですね。また、スマホやゲームを使っている時も気づくと口呼吸になっていることが多いです。
哺乳類の中で口で呼吸できるのは人間だけだと言われており、それは話す機能を得られたからだそうです。
口呼吸を続けていると
口呼吸をしていると起こるリスクについてです。
歯並びが悪くなる
口呼吸を続けていると歯並びが悪くなると言われています。
これは意外と知られていませんが、小さいうちに口呼吸を改善しておかないと歯並びが悪くなってしまうため要注意です。
歯が汚れやすくなる
歯の表面は通常は唾液によって湿った状態になっており、汚れが付きづらい状態です。たとえば、テーブルも汚れてすぐに拭けばきれいになりますが、いったん乾燥すると汚れがとりづらくなります。
口臭がきつくなる
口臭の原因はお口の中の細菌だと言われており、唾液の殺菌作用によりこの細菌の活動が抑制されています。
口呼吸をしていると唾液の量が増え細菌が増殖し口臭がひどくなります。
睡眠妨害になる
口を開けて寝ると舌が喉の方に落ちるため気道がふさがってしまいます。そうなると睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。
さらに、喉が圧迫されるといびきをかきやすくなるため、良質な睡眠を取ることができません。そうなると、日中集中力が落ちたり、ぼーっとしてしまったりします。
アレルギーの原因になる
本来呼吸のために使われる器官は鼻で、内部に毛があるのでフィルターの役割をしています。空気中の汚れやほこりなどをこのフィルターが取り除き、体の中に酸素を取り込むことができるのです。
ですが、口には毛がないためフィルターがないということになります。
汚れた空気もそのままお口の中から体内に取り込まれてしまい、それが原因でアトピーやアレルギー性鼻炎、ぜんそくなどが起きることがありますので注意が必要です。
だらしなく見える
口呼吸を続けると見た目もだらしなく見えてしまうでしょう。口呼吸にメリットなど一つもないと言ってもいいでしょう。
小さい頃の口呼吸は注意が必要
小さいお子さんは口呼吸しているかどうか特に注意が必要です。
小さい時に硬いものをあまり食べなかったとか、慢性的な鼻炎だったりすると口呼吸で成長することになります。
小さい頃は歯並びや骨格ができるのに影響が起きるため、口呼吸のままだと成人した時に顔の下のラインが悪くなったり、前歯の下の歯が前に出てしまい歯並びが悪くなったりします。
鼻呼吸に少しずつ改善することは可能です。口呼吸かな?と思ったらすぐに次のような改善法を行ってみましょう。
口呼吸を改善するには
寝ている時はマスクをつける
寝ている間にマスクをつけることも口呼吸を改善するために有効です。
口だけにマスクをかぶせれば自然に鼻呼吸になります。ちなみに、この方法を使うとお口の中が乾燥するのを防止でき、風邪を予防できたりなどメリットが多いです。
今日からでも気軽にできるのでぜひやってみて下さいね。
意識して鼻呼吸を行う
鼻で呼吸することを意識することから始めましょう。
くせにするには忍耐が必要になりますが、気づいたら鼻呼吸を行うよう心掛けましょう。
口の筋肉をつける
口の筋肉が少ない方は口呼吸のことが多いです。
筋肉が足りないと口を閉じたままにしづらくなるため、あいうベストレッチというストレッチを行ってみてはいかがでしょうか?
- あーと言いながら口を大きく開き、いーと言いながら横に開きます。
- うーと言いながら口をきゅっとすぼめましょう。
- べーと言いながら思いきり舌を前にだしましょう。
毎日たった5分でもいいので、続けることで口の筋肉がついてくるため口が閉じやすくなるはずです。ただ、無理に行うとよくないので無理せず続けることが大切です。
寝ている間に口にテープを貼る
寝ている間に口にテープを貼るのも効果があります。
ドラッグストアなどに専用のテープが売られているのでやってみるといいでしょう。
枕の高さを変えてみる
枕がいかに重要かというのはよく言われることですが、鼻呼吸をするためにも重要な要素だと言われています。
枕の高さが合っていないまま寝ていると姿勢が崩れるため気道が圧迫されます。そうなると、口呼吸になるので枕の高さを調整する必要が出てきます。
理想としては顔の高さと床とが並行になることで、チェックするには寝ている状態を鏡で見てみるといいでしょう。
まとめ
口呼吸がいかに体や歯並びに悪い影響があるかをご理解いただけましたか?
今日からでもすぐに鼻呼吸へと改善していただき、健康的な毎日を送るようにしましょう。ただ、口呼吸の症状がひどい場合はクリニックに行って受診することをおすすめします。
慢性的に鼻にトラブルが起きることがあったり、口呼吸を続けたままだと上でご紹介したように出っ歯になったりするので早めにみてもらった方がいいでしょう。