ホワイトニングをできない人はどんな人?

はじめに

クリニックで行うホワイトニングには医師が施術を行うオフィスホワイトニングと、自分で指導を受けて自宅で行うホームホワイトニングの2つがあります。
場合によってはこの両方を行うこともあります。
ただ、このホワイトニングは薬剤が強力なので歯周病や虫歯の場合はできないことがあります。
そのような方の場合、ホワイトニングを行う前のカウンセリングや歯の状態をチェックする時に、歯や歯ぐきの治療を行うように言われるはずです。
このような病気の方以外にもホワイトニングできない人というのがあり、ここではどんな人があてはまるのかをご紹介します。

ホワイトニングのメリット

ホワイトニングできない人をご紹介する前に、ホワイトニングのメリットや歯への影響について書いてみましょう。
ホワイトニングを行うと歯が弱くなると言われていますが、実際にはそんなことありません。
ホワイトニングの最大のメリットとは歯が白くなることでしょう。
白い歯で笑うと相手に与えるイメージがよくなるため、歯が汚い人と比べて印象がよくなるのは間違いありません。
ただ、施術中にしみることがありますが、薬剤や回数を工夫すればクリアできることが多いため安心していいでしょう。
また、ホワイトニングにはクリニックで行うオフィスホワイトニング以外に自宅で行うホームホワイトニングというものがありますが、この場合は薬剤に過酸化尿素と言われるものを使います。
この薬剤は歯ぐきの炎症の治療に使用することもあるため、お口のケアにも最適で安心できるものです。
ですが、どのような方法であってもいったんホワイトニングで得た白さが永遠に続くものではなく、後戻りがあるため半年~1年程度経ったら、再度追加でホワイトニングを行った方がいいと言われています。

ホワイトニングできない人とは

・金属などの影響で歯が変色している人

金属製の詰め物などが原因で歯が変色している方はホワイトニングができません。
この金属製の詰めものには保険適用で治療できる銀歯も含まれており、歯の治療に使った金属は時間が経つと腐敗していきます。
もし、腐敗しなかったとしても金属製の詰め物は唾液に反応しイオン化してしまうため、お口の中で溶け出します。
金属が腐敗したり溶け出すことによって歯と詰めものとの間に隙間ができてしまい、歯周病や虫歯になることがあります。
溶けだした金属歯が歯ぐきに沈着し着色の原因になります。
放っておくと最悪歯をなくすことになりますが、ホワイトニングで沈着した金属の汚れを完全に除去することは不可能です。
また、金属製の詰めものが白くなってしまうと同時に金属により起こった色素沈着が白くなることはなく、場合によっては過酸化水素の作用で症状が進行したり、痛みが起きることさえあります。
つまり、金属による歯の変色についてはホワイトニングを行う前に原因を突き止め、適切な治療を受けることが重要です。

・テトラサイクリン系薬剤が原因の変色がある人

テトラサイクリン系の抗生物質を子どもの頃に使用していた人の変色についてもホワイトニングができません。
この抗生物質は風邪などの病気の治療に使われる一般的なものですが、歯の象牙質に沈着するという性質があります。
歯が形成される子どもの頃にこの薬剤を使っていると、歯の着色が起こりやすいので注意しましょう。
抗生物質を処方された場合には歯の着色の原因にならないかどうか聞いてみるといいでしょう。
テトラサイクリン系の薬剤は以前は風邪薬に使われていましたが、最近では着色のリスクが分かったため使われることが少なくなっています。
ただ、今でも皮膚の病気や呼吸器系の病気に使われていることはあります。
この薬剤による着色汚れの特徴は前歯に見られ、重度のものだと歯に縦じま模様が起きます
歯の中からの着色なので濃い縦じま模様はホワイトニングでは効果が得られにくいです。
そのため、ホワイトニングによって効果を得るためには長期間時間がかかるので費用がかかってしまいます。
さらに、どんなに治療をしたとしても色の濃い縦じま模様を完全にきれいにはできないでしょう。

・妊娠や出産直後、授乳中の人

妊婦さんや授乳中の方に歯科治療を行ったからと言って、はっきり悪影響があるとは言いきれません。
ですが、妊娠中や授乳期はお母さんの栄養が赤ちゃんに行くメカニズムとなっているので、妊婦さんの歯や歯ぐきはとてももろい状態になっています。
虫歯になる、歯ぐきから血が出る・・などの妊婦さんのよくあるお口のトラブルはお口の状態がそういう状態だから起こるわけですね。
こういった状態でホワイトニングを行うとどんなトラブルがあるか分かりませんので、クリニックではリスクを考慮して妊婦さんや出産直後の方、授乳中の方はホワイトニングを行わないことが多いのです。
また、患者側から見ても歯がもろい状態でホワイトニング用の薬剤を使われると激しい痛みが起きるかもしれません。
ホワイトニングで使われている薬剤はいわば劇薬なので、どういったリスクがあるかも分からないのなら、お口の状態がよくなったから施術してもらった方が無難ですね。

・エナメル質や象牙質の形成不全の人

耳慣れない言葉でしょうが、エナメル質や象牙質の形成不全の方もホワイトニングに適していません。
簡単にご説明すると、歯が形成される過程の中でなんらかのトラブルが起きてしまい歯が未完成な状態の方です。
このような歯の状態だと、歯の神経までホワイトニングの薬剤が浸透してしまい、刺激によって神経がダメージを受けるかもしれないと言われています。

まとめ

ホワイトニングは誰でもが受けられる施術ではありません。
ホワイトニングを行う際にはご自分がホワイトニングを受けられるかどうか、クリニックでチェックしてもらってから行う必要があります。
ぜひ、信頼できるクリニックでご自分がホワイトニングできるかどうかを診てもらいましょう。
もし、ホワイトニングしてみようかな・・と思うことがあったら、ここでご紹介したことを参考にしていただけると幸いです!
みなさんがホワイトニングを行うことで美しく白い歯を手に入れられることを願っています!

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