歯並びと発音の深い関係とは

はじめに

歯並びは見た目の問題だけでなく、発音にも深く関係していると言われています。歯と歯の間にすき間があるすきっ歯や歯が前に出ている出っ歯の場合、口元にしまりがなくなってしまい発音だけでなく、審美性も悪くなります。

さらに、噛み合わせが悪いことで上下のあごにずれができ、顔が歪んでしまうこともあります。そういった悪い歯並びだと精神的コンプレックスにつながることもあります。

人と会話する際に自信が持てないとか、大きく口を開けて笑えない・・などということにもなりかねません。

思春期のお子さんの場合は特に周囲からの視線が気になってしまうので、歯並びが悪いことが原因で人とのコミュニケーションを避けてしまうことにもなるでしょう。

また、歯並びが悪いと気分が落ち込む、ストレスなどの精神的な面にも関係するので早めに治療することをおすすめします。

放っておいても自然に治ることはなく悪化することがほとんどなので、クリニックで早めに治療を受けましょう。

ここでは歯並びと発音の深い関係や、さまざまな悪影響についてまとめてみました。

歯並びが悪いと…

歯周病や虫歯になりやすい

歯並びが悪いと、歯周病や虫歯になりやすいと言われています。

顎関節症になりやすい

食べものが噛みづらくなるため顎関節症になりやすくなったり、あごの関節に余計な力がかかってしまうため上下のあごのバランスが乱れてしまい顔が歪んだりします。

風邪を引きやすい

噛み合わせが悪いと、しっかりと口を閉じられなくなるため呼吸器系の病気になったり、風邪を引きやすくなったりするそうです。

肥満になる

肥満の方の歯を調べてみると、噛み合わせや歯並びが悪いことが多いとも言われています。

その原因とは歯並び悪いと、しっかり噛まずに飲み込むため消化吸収作用が低下してしまったり、脳へ刺激が送られづらくなるため満腹感が得られなくなって食べ過ぎてしまい肥満になる・・というメカニズムです。

また、消化器官への負担がかかりやすくなります。

その他の症状

さらに、あごの位置は歯の噛み合わせによって決まるので、あごの位置がずれてしまうと、噛んだ時に歯が欠けてしまったり筋肉の緊張によって顎関節に必要以上に力がかかります。そうなると、肩や首の筋肉が硬くなってしまい血管や神経を圧迫して頭痛や肩こり、背中や首の痛みが起きたり、イライラしたり・・などの症状が起こることもあります。

もし、原因の分からない症状が起こったら歯並びや噛み合わせが悪いのかもしれないのでクリニックで一度診てもらうといいでしょう。

たかが歯1本と思われるかもしれませんが、歯は全体が揃ってこそ正常に機能するものです。1本なくしてしまっただけでも、そこに隣の歯が倒れ込んでしまうため歯並びは悪化してしまいます。

歯並びと発音の関係

たとえば、下の歯より前歯が出ている上顎前突や、その反対の受け口、奥歯を噛んでいるのに前歯が噛み合わずすき間ができている開咬などの場合、発音しづらくなると言われています。

本来であれば、上下の歯同士が噛み合ったところから空気が押し出されているサ行がきれいに発音できなくなると言われています。

さらに、前歯の歯並びが乱れている叢生の場合や、八重歯、乱食歯などの場合、タ行やナ行、ラ行などといった舌の先を上の前歯の裏に当て発音する言葉もはっきりと発音できなくなります。

きれいに発音できるようにするには

全ての人とは言いきれませんが、矯正治療によってきれいに発音できるようになると言われています。

発音が悪いのは十分に口が開いていなかったり、舌が滑らかに動いていない、胸式呼吸している、口呼吸になっている、歯並びが悪いせいで歯と歯のすき間から空気が抜けている・・などさまざまな原因があります。

この中でも歯並びが悪いことが原因になっている場合には矯正治療を行うことで改善するのは当然ですが、口が十分に開かない場合も、歯並びが悪いためもともと口を開けずに話しているという場合もあります。

矯正治療を行って口元に自信が持てるようになれば、周囲の目を気にせずにきれいな発音ができるようになるでしょう。

矯正治療の方法

最近では歯科医療分野の進歩によって矯正法もさまざまなものから選ぶことができます。

たとえば、ブラケット矯正や裏側矯正、マウスピース矯正・・・などですね。

他にも、歯科矯正とラミネートべニアやインプラントなどの審美的な歯科治療とを組み合わせることで短期間できれいな口元を回復できます。

矯正歯科選びのポイント

矯正歯科は費用のかかる治療ですので、選ぶ際に失敗は避けたいものです。では、どういったところにポイントをおけばいいのでしょうか?

やはり、しっかりと治療前に説明を行ってくれるかどうかが最大のポイントです。

たとえば、どういった矯正法があるのか、治療費用や期間などについてしっかりと説明を行ってくれるかどうか、こちらに質問や疑問があった時に聞きやすい雰囲気かどうかなどもクリニック選びのポイントです。

電話をする際に、スタッフの対応や無料のカウンセリングの際にチェックしてみて下さい。

また、設備面がしっかりしているかどうかも重要です。

レントゲンやCT撮影などを行ってくれるかもチェックしましょう。
撮影した画像をしっかりと読み取って、どういった治療プランを立てるのかということもクリニックの技術力と関係してきます。

さらに、歯科医師の症例数の数もクリニック選びのポイントになります。

どのくらいの症例数があるのか、ご自分の症例と同じような症例を経験しているかどうか・・などもチェックするといいでしょう。

まとめ

歯並びが悪いとさまざまな悪影響があることが分かりました。特に歯並びと発音は深い関係があるということですね。

歯並びが悪いと、歯磨きしづらいので歯周病や虫歯になるリスクが高くなったり、噛み合わせが悪くなるためあごに余計な負担がかかったりなど、発音以外にもさまざまなデメリットがあります。

ほとんどのクリニックでは無料カウンセリングなどを行っているため、ご自分の歯並びが不安であれば一度相談してみるといいでしょう。

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