歯並びが悪いことのリスクについて

はじめに

みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
歯並びが悪いといったいどういったリスクがあるのでしょう。
たかが歯並びと思われるかもしれませんが、実際に歯並びが悪いと肉体的だけでなく精神的にもさまざまなリスクがあると言われています。
ここではそんな歯並びが悪いことのリスクについて具体的にご紹介します。
歯並びが悪くてお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

歯並びが悪くなる原因

遺伝


歯の形や大きさ、あごの骨のバランスなどが原因で歯並びがわるくなることがあります。
両親からの遺伝によって歯並びが悪くなることがあり、たとえば、両親が出っ歯や受け口の場合お子さんもそうである可能性は非常に高いです。

歯周病


歯周病によって歯を支える歯槽骨が溶けてしまうと、歯がぐらつきだしてしまうと言われています。
歯周病は自覚症状がほとんどないため、知らない間に歯並びが悪化していることが多いです。
そういった場合、まずは歯周病の治療を始める必要があります。

くせによるもの


お子さんの頃についやっていた爪噛みや指しゃぶり、頬杖・・など、歯並びに悪影響を与えると言われています。

食生活の変化


最近のお子さんはあごが小さくなっており、咀嚼力も低下していると言われています。
食生活の欧米化によって、グラタンやハンバーグなどといった柔らかいものを食べることが増えてきました。
柔らかいものばかり食べていると、あまり噛まなくていいのであごを鍛えることができません。
永久歯に生え変わる時期にはしっかりとあごを鍛えて成長させる必要があると言われています。
ですが、このような柔らかい食事ばかりしていると、あごが成長せず永久歯が生えるスペースが確保できなくなり、そこに無理に永久歯が生えようとするため歯並びが悪くなる・・ということですね。

歯並びが悪いことでのリスク

歯周病や虫歯になりやすい

歯並びが悪いと、でこぼこしたところのブラッシングがしづらいため、ていねいに磨いているつもりでいても汚れを落としきることができません。
取りきれなかった汚れの中に含まれる細菌によって、歯周病や虫歯が起きやすくなります。
また、歯並びが悪く噛み合わせが悪いと唇を閉じるのが難しいため、常に口が開いた状態になってしまい口呼吸になりがちです。
そうなると、ドライマウスになってしまい、歯周病や虫歯の進行を妨げる効果のある唾液がお口の中に行き届かなくなり、歯周病や虫歯になるリスクが高まります。

全身に悪影響がある

歯並びが悪いと、視力が落ちたり、体がゆがんでしまったり・・など、全身への悪影響があると言われています。
ですが、こういった症状の中で明らかに歯並びと関連性が解明されているものはほとんどないと言われています。
1人の人間の体内でいくつか症状が起これば、それらに関連性があると考えてよさそうですが、それぞれがどういったメカニズムなのかははっきりしません。
歯並びを改善すれば全ての全身症状がよくなる・・など、人間の体は単純でないため、不安があればクリニックで相談することをおすすめします。

発音や飲み込みが悪くなる

上下の噛み合わせが悪かったりすると、特定の発音がしづらいことがあります。
また、飲み込みづらくなり、飲み込む際に上下の歯の間に舌が
でてくると、噛み合わせにトラブルが起きることがあります。
このように、歯並びが悪いと発音や咀嚼、飲み込みなどにリスクが出てくるので注意が必要です。

咀嚼力が低下する

歯並びが悪いと、上下の噛み合う面積が少なくなるため咀嚼効率が低下します。
ですので、矯正治療によって歯並びを改善し噛み合わせをよくすれば、当然咀嚼機能が向上し消化器官への負担が軽くなるのは当然です。

精神的コンプレックス

歯並びが悪いと、肉体的だけでなく精神的にもリスクが生じます。
人と会話する際にどうしても口元が気になってしまい、会話するのを避けてしまったり、口元を見せないように会話するようになります。
中には歯並びがコンプレックスになり自分に自信が持てなくなる人もいるようですね。
また、歯並びが悪いとあごが不自然な動きをすることがあり、あごや肩の筋肉に負担がかかってしまい、その周りにある血管や神経が圧迫されてしまうこともあります。
血管や神経が圧迫され続けると、イライラしたり、肩こり、頭痛・・などの症状が起きることもあります。
中には歯並びが悪いせいで恋愛に積極的になれない方もいます。
また、歯並びは見た目に関わる問題なので、接客業や営業などの仕事の方は仕事に関わることもあります。
つまり、たかが歯並びと思われがちですが、精神的ストレスやコンプレックスになることがあるのです。

歯並びを改善するには

では、悪い歯並びを改善するにはどういった治療法があるのでしょうか?
歯並びを改善するもっとも一般的な歴史ある治療法として矯正治療が挙げられます。
お子さんから大人の方まで広く行われている治療法です。
最近では一見しただけでは矯正治療をしているか分からないものもあるようですね。

  1. 金属ブラケット
    金属製のワイヤーを使って行われている矯正装置で費用は安く済むものの、目立つので敬遠される方が多いです。
  2. マウスピース矯正
    ご自分専用のマウスピースを作り装着して矯正していく方法で、透明なので目立たないのがメリットです。
    また、取り外し可能なので食事や歯磨きの際に取り外すことができます。
  3. 裏側矯正
    歯の裏側にブラケットを装着する治療法で、目立ちにくいのがメリットです。
    表側が見えるのでブラッシングしやすくなっています。

まとめ

歯並びが悪くなる原因や、歯並びが悪いことで起こるリスクについてまとめてみました。
歯並びが悪いまま放っておくと、さまざまなリスクがあるということがお分かりいただけたでしょうか?
ただ、歯並びが悪くても矯正治療によって改善することが可能です。
矯正治療の種類もさまざまなので、ご自分に合ったものを選んでいただきたいです。
ただ、治療前には信頼できるクリニック選びをすることが大切で、しっかりと治療方法や費用、治療期間などについて説明を受け、納得した上で治療に臨んでくださいね!

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