目次
はじめに
みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
最近、成人してから矯正治療を受ける方が増えていますが、子どもの時に矯正治療を行った方が歯を動かしやすいと言われています。
では、どうして小さい頃に矯正治療を行った方がいいのでしょうか?
ここでは矯正治療の適齢やその理由について詳しくご説明したいと思います!
矯正治療を行う適齢とは
矯正治療は小さい頃に行うのが適切だと言われていますが、具体的に何歳くらいがいいのでしょうか?
お口の状態や歯並びは人それぞれ違っているため、はっきりと何歳だと決まっていませんが、成長過程であるお子さんのうちに矯正治療を始めるのが適切だと言われています。
子どもの矯正には時期が2つあり、第1期は3~12歳頃で乳歯から永久歯に生え変わる頃です。
この時期のお子さんのあごの骨や成長過程なので、まだ柔らかいため
あごの骨の成長を促進する治療が主流となり、生えてきた永久歯のためにスペースを作っていきます。
次に第2期ですが、永久歯が生え揃ってあごの成長が終了した時期で、成人の方の矯正治療となんら変わりがありません。
第1期から治療を始めている場合はこの時期の治療がいらなくなったり、簡単で済む場合もあるようですね。
子どもの頃に矯正治療を始めるメリット
矯正治療は大人になってからでも可能ですが、大人になると骨の成長がすでに終わっており、顔の骨格も出来上がってしまっているためあごの成長を促進したり、あごの大きさを広げる治療が不可能です。
そのためにも、あごや顔の形に合わせた矯正治療が必要になるため、矯正期間が長引いてしまったり、矯正方法が限られたりすることがあるようです。
次に、具体的に小さい頃に矯正治療を始めるメリットについてお教えします。
発音しやすい
歯並びが悪いと滑舌が悪いため聞き取りにくいです。
子どもの頃から矯正治療を行うことできれいな発音ができるようになります。
歯を抜かずに済む
あごや顔の骨の成長を促進し調整できるので、歯がきれいに並ぶためのスペースが確保でき、永久歯を抜歯せず矯正治療が行えるメリットがあります。
肩やあごおの筋肉のバランスがよくなる
歯並びはお口の中だけでなく、全身にも影響があると言われています。
歯並びが悪いままだとあごが歪み、肩から背中にかけての筋肉が緊張するというから驚きです。
小さい子どもさんで頭痛や肩こりがするというのはもしかすると歯並びが悪いからかもしれませんので、矯正治療を早めに受けるようにしましょう。
コンプレックスを持たずに済む
子どもの頃から歯並びが悪いことでコンプレックスを感じている人は多いです。
口元にコンプレックスがあると、それを隠そうとするため口を大きく開けて笑うことができなくなります。
お口は顔の中心にあるため人から見て最も目立つ位置にありますので乱杭歯や受け口、出っ歯などの場合、人から指摘されたりすると傷ついてしまうこともあるでしょう。
小さいうちに矯正治療を受ければ、思春期など多感な時期にこういったコンプレックスを持たずに済み、自分に自信を持って行動できるようになります。
虫歯や歯周病のリスクを早い段階で軽減できる
歯並びが悪いままだと、お口の中に汚れがたまりやすくなるためブラッシングしにくくなり、歯周病や虫歯のリスクが高まります。
ですが、小さいうちに矯正治療を行えば歯周病や虫歯のリスクを最小限にできます。
大人になって矯正治療を行おうと思っても、歯周病にすでになってしまっていると治療が不可能な場合もあります。
あごの成長がスムーズになる
歯並びをよくすることであごの成長が調整でき、永久歯をきれいに並べることができるため、あごが自然に成長でき永久歯の歯並びが持続的に整っていきます。
矯正治療が大がかりにならずに済む
歯並びが悪い状態のままであごが成長してしまうと、あご自体が歪んでしまうため外科的手術が必要になることがあります。
ですが、子どもの頃に矯正治療を行えばそういった大掛かりな治療が必要なくなるメリットがあります。
大人の矯正治療の注意点
子どものうちに矯正治療を行った方がいいのは当然ですが、大人になってからもできないということではありません。
ただ、大人になって矯正治療を行う場合次のような点に注意して行いましょう。
歯周病の治療を最優先に行う
矯正治療を行う場合、まずは歯周病を治療しておかねばなりません。
歯周病は歯を支えるための骨を溶かしてしまう病気です。
矯正治療を行うことで歯周病の症状が悪化すると言われており、最悪歯を失ってしまいかねません。
また、そもそも歯周病だと矯正治療を行えないこともあります。
歯周病でなくしてしまった骨は自然治癒しませんが、最近では骨を再生できる治療法なども開発されていますので、治療を行っているクリニックで相談してみるといいでしょう。
矯正中はしっかりとセルフケアを行う
矯正治療の中でも特にブラケットを使用する矯正法の場合、きちんとケアしないと磨き残しができてしまうことがあります。
大人の矯正治療だけでなく、子どもさんが矯正治療を行う場合もお口の中の環境は悪化しやすいのでセルフケアをしっかりと行ってクリニックで定期的に診てもらうようにしましょう。
しっかりと保定する
一般的に大人が矯正治療を受けると、後戻りしやすいと言われています。
矯正治療は矯正装置を外せば終わりというものではなく、矯正装置が外れた後も後戻りを防止するため、歯並びが固定されるまで保定装置を装着する必要があります。
この保定装置を付ける期間が長い場合数年程度かかることもありあすが、きちんと保定することが矯正治療を成功させるカギです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
矯正治療を受ける適齢期は早い方がいいということがお分かりいただけましたか?
子どもの頃に矯正治療を行うのが理想ですが、大人が治療を受けられないということではありません。
ただ、大人が矯正治療を受ける場合注意するべき点がありますので、しっかりと守り矯正治療を受けていただければと思います。
矯正治療で美しい歯並びを手に入れられるといいですね!