矯正治療にかかる費用や医療費控除について

はじめに

矯正治療は健康保険が使えない治療ですので、自由診療になることがほとんどです。
なので、費用や支払い方もクリニックによって違っています。
矯正治療の費用はいったいどのくらいなのか、医療費控除は使えるのか・・などについてここではお教えしたいと思います。
それでももし分からない点があったら、信頼できる矯正歯科で聞いてみてくださいね!

矯正治療のメリットとは

そもそも矯正治療を行うことで得られるメリットにはどういったことがあるのでしょうか?

  • 噛み合わせがよくなる

    歯並びが悪いままだと歯の噛み合わせも悪くなります。
    矯正治療によって噛み合わせが悪いのがよくなり、そうなると左右の歯でしっかり噛めるようになり食事が楽しくなります。
    また、しっかり噛めることで消化器官にかかる負担が軽減でき、特定の歯だけに力がかからなくなり歯ぎしりが解消されることもあります。

  • 歯周病や虫歯になりづらくなる

    歯並びがきれいになると歯磨きが行いやすくなるため、歯と歯の間に食べもののかすが詰まりにくくなって、詰まったとしても歯磨きだけで簡単に落とせるようになり、歯周病や虫歯になりづらくなります
    つまり、お口の中が衛生的に保てるので口臭が収まることもあります。

  • コンプレックスが解消される

    矯正治療による最大のメリットとは歯並びが悪いという見た目のコンプレックスが解消でき、精神的ストレスがなくなることです。
    人目を気にせず笑顔でいられるとか、何でも積極的に取り組める性格になった、前向きな考え方になった・・など、精神的にいい影響が多いです。

  • 全身のバランスがよくなる

    歯並びや噛み合わせのバランスが乱れると頭の骨のバランスも崩れてしまい、それを調整しようと全身の至るところに負担がかかってきます。
    それによって、肩こりや頭痛・・などの症状が起こることもあります。
    ひどい腰痛の原因が実は噛み合わせの乱れだったということもあるほどで、矯正治療を行うことで全身のあらゆる不調を改善できることにつながります。

  • アンチエイジング効果&全身が健康になる

    矯正治療を行ってしっかり噛めるようになれば表情筋が使われるようになるため、しわが少なくなったり、ほうれい線が薄くなったりとアンチエイジング効果もあります。
    そうなると、笑顔に自信が持てるようになるはずです。
    笑顔が増えると副交感神経が優位になるため、全身がリラックスでき、血糖値が上がったり、血圧が上がる、活性酸素の発生が起こるのを抑制できると言われています。
    また、しっかりあごを動かし噛むことで唾液の分泌が促進されるため脳に刺激が与えられたり、免疫力を向上したりというメリットもあります。
    脳の中の血流が増えると神経が活発に働くようになって、脳が活性化するとも言われています。
    つまり、矯正治療を行うことで審美性が高まるだけでなく全身が健康になりアンチエイジング効果もある・・と素晴らしいことばかりなのです。

歯科矯正の費用

では、矯正治療の費用とはいったどのくらいかかるのでしょうか?
ここではその費用について具体的にお教えしましょう。
まず、診療費など初診の際にかかる費用としては無料~6万円程度のところが多いです。
矯正治療を行う前に虫歯や歯周病などの治療やお口の中の状態を調べる必要が出てきます。
矯正治療が必要かどうか見極めるためにも診察を行った上で精密検査を行っていきます。
この時、CTスキャンやレントゲン撮影、噛み合わせや骨格などを検査する必要があるので数万円程度支払う場合もあります。
こういった検査の結果を元にトータル的に歯科医師が判断し矯正装置を決定します。
矯正装置の費用、矯正治療代として15~150万円程度かかります。
さて、矯正治療の費用は使用する矯正装置によってかなり差が出てきます。
また、矯正装置以外にも経過を観察するための検診費用や調整代、メンテナンス代などがかかります。
こういった費用は1回当たり3千円~1万円程度のクリニックが多いようで、クリニックによっては矯正装置代に含んでいることもあれば、別々のところもあるようですね。
前もって治療費はしっかりと内訳を見ておくようにしましょう。

なお、矯正装置の費用については次の通りとなっています。

 

  • 部分矯正の場合 15~60万円程、
  • ブラケット矯正の場合 60~100万円程度、
  • 裏側ブラケット矯正の場合 110~150万円程度
  • マウスピース矯正の場合 80~110万円程度

 

・・となっています。
なお、治療後にかかる費用としては1~10万円程度のところが多いです。
費用がかかる原因としては矯正装置を外した後も歯が後戻りしないか、日常生活に支障がないかどうかを定期的に診るためです。
きれいに歯並びが整っても元に戻らないようこの治療後の定期的な検診は重要ですね。
また、歯が後戻りを行わないよう固定するリテーナーを使うこともあり、その使用期間も人によって違っています。
費用は数千円~数万円程度と差があり、治療代に含まれているところと追加で支払うクリニックがあります。

矯正治療は医療費控除の対象になる?

 

医療控除とは、1年間で自分や家族に支払った医療費が10万円を超えていた場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度のことです。
一般的に美容目的で矯正治療を行った場合は医療費控除が使えませんが、目的や年齢によって治療として必要性があるとなれば医療費控除の対象になります。たとえば、お子さんが発育段階で矯正治療が必要だと判断された場合や、大人でも噛み合わせをよくするための矯正治療の場合などですね。
ただ、医療費控除を申請するためには歯科医師が治療目的であると診断した診断書が必要になるので、クリニックで相談してみましょう。

 

医療控除を受けるためのポイント

医療控除の申告を受けるためには、書類が必要になってきます。
それがなければ、せっかく受けられるはずだった医療控除が受けられなくなってしまうので注意が必要です。

・給与所得の源泉徴収
・医療費のレシート、領収書
・マイナンバー確認書類
・還付金を振り込んでもらうための口座
・確定申告書申請用紙

とくにレシートや利用収書に関しては、必ず1か所にまとめて保管しておくように家族で話し合っておきましょう。

 

まとめ

歯科矯正の費用についてや、医療費控除が使えるかどうかなどについてまとめてみました。
矯正治療がしたくても、費用が気になって前向きになれなかった方にとってお役に立てたのではないでしょうか?
ただ、矯正治療代はクリニックによってかなり開きがあります。
まずは信頼できる矯正歯科を見つけていただき、カウンセリングを受けてみて下さいね!

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