目次
はじめに
みなさんはご自分の歯並びが気になりますか?
歯並びが気になっていても歯科矯正に踏み出せないという人は多いでしょう。
歯科矯正とは歯を動かし噛み合わせや歯並びをキレイにしていく治療のことを言います。
最近では子どもの頃から行う方が増えています。
ですが、大人になってから歯科矯正を行うこともできますし、セラミックなどを使って歯や歯ぐきに負担をかけず矯正することも可能です。
ここでは、そんな歯科矯正の治療の流れや注意点についてお教えしたいと思います。
歯科矯正の治療の流れ
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カウンセリング
カウンセリングを受けます。
矯正治療についての説明やお口の簡単なチェック、治療法・・などについて説明を受けます。
なお、ここで診断が確定するわけではなく、次回の検査で診断が下されます。 -
検査
矯正治療を検討する方には検査が行われます。必要に応じ、レントゲンを撮ったり、顎の模型を作ったりします。
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診断
検査の結果を元に診断を行っていきます。結果の説明があり、現時点のお口の状態などを理解します。もし、不明なことがあれば質問するといいでしょう。
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治療方針を決定する
3の結果を受け治療方針を決め治療計画を立てていきます。
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矯正前治療
矯正治療を行う前にお口の中を衛生的にするための処置や治療が行われます。
・虫歯治療
・歯周病治療
・歯冠補てん物の変更・・などがあります。
患者さんそれぞれに必要となる処置や治療が行われますが、ブラッシング指導なども行われ、健康なお口へ近づけていきます。 -
矯正開始
矯正装置をお口に装着し、種類にもよりますがほとんどは上下2度に分けて装着します。
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通院
2~4週間ごとに1度の割合で通院します。この間隔や期間については症例によって変わりますが、3か月~3年程度と幅があります。
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装置除去
歯並びが整ったら矯正装置を外し保定装置をつけていきます。保定装置への移行条件としては、見た目に満足できることと噛み合わせに問題がないことなどがあります。
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保定期間
整った歯並びが乱れてしまわないように保定装置を続けて使用します。この間3~6か月に1回程度の間隔で通院し点検を受けます。
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矯正後治療
ホワイトニングや審美補てん治療などのお口の状態をさらによくするための治療が行われます。なお、これを保定期間内に行うケースもあるようですね。
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経過観察
治療後は経過観察が行われます。定期的なクリーニングのほかに点検などが行われ、クリニックでチェックを受けます。
なお、子どもの頃から歯科矯正を始めた方の場合、親知らずの状態によって長期的に経過を観察することがあります。
歯科矯正での注意点
食事
装置を付け始めた頃は柔らかいものを中心にした食事を行いましょう。
食べ物を小さく切り、ゆっくり噛んで食べましょう。装置に慣れてきて痛みがなくなったらほとんどのものが食べられます。
避けた方がいいものとは粘着性の高いもの、たとえば、お餅やキャラメルなどです。他に硬いもの、おせんべいなども避けましょう。
噛み切りにくいするめなども避けた方が無難でしょう。ただ、人によっては問題なく普通に食べられるという方もいるため、人それぞれ個人差があると言えます。
また、ワイヤーやブラケットを留める役割を担うモジュールというものは食べものにより着色します。
特に、透明型のモジュールを使っている方はカレーなど色の濃い食べ物はモジュールを取り変える直前に食べるという方もいるようですね。
ただ、あまり気にし過ぎるのも考えものです。
食事はおいしく食べることが一番大切だからです。
虫歯や歯周病にかかりやすい
矯正中は歯科矯正装置によって歯磨きしづらい部分が出てくるので、歯周病や虫歯になりやすくなります。
リスクを抑えるもっともおすすめの方法は歯磨きをきちんと行うことでしょう。
また、間食を控えることも大切だと言われています。
日ごろからブラッシングを丁寧に行うため、クリニックでブラッシング指導を受けるといいでしょう。
歯根が吸収されやすくなる
矯正によって力が加わり歯が移動する際、歯根の先が溶けて丸くなることを歯根吸収と呼びます。
矯正治療に伴う歯根吸収は個人差がありますが、避けて通れないものです。とは言っても、クリニックではこの歯根吸収の進行を抑えることに努めるため、患者自身も歯根吸収の危険性を理解して治療を受けたいものです。
ほとんどの場合では治療後に歯根吸収は治まり、大きな影響が残ることもないようです。
歯肉が退縮する
歯肉退縮とは聞き慣れない言葉ですが、歯を覆っている歯肉が下がることを言います。
これは矯正治療をするしないに関係なく加齢でも起こりますし、強いブラッシングや歯ぎしりなどでも起きるものです。
矯正治療ではこの歯肉退縮が起きないよう弱い力で少しずつ歯を動かすため起こる確率は低いですが、それでも起きてしまうことがあるようですね。
その原因として考えられるのは間違ったブラッシングや歯ぎしりなどです。
ただ、健康に大きな影響を与えるものではないので、歯周病などにかかっていない限りは治療の必要はないでしょう。
デンタルフロスや歯間フロスなどを使用する
矯正治療中に歯垢が付いたままだと歯周病が進行しやすいです。
矯正装置がついていると汚れがつきやすいため、丁寧に磨き歯垢が残らないようにしましょう。
そのためには歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間フロスなどを使って歯磨きすることをおススメします!
定期的にクリーニングに通う
矯正治療中は歯が揺さぶられながら動いているため、歯周ポケットがあればそこから膿が出たり歯ぐきが腫れたりしますので、3か月に1回程度はクリーニングに通いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
歯科矯正の治療の流れや注意点などについてご紹介してみました。
最近では評判のいい矯正歯科があると聞くとわざわざ遠くまで通院する方もいるようですが、きっとあなたの近くにも優れたクリニックがあるはずです。
ここでご紹介した治療の流れや注意点を理解していただき、じっくりご自分に合ったクリニックを探してみてくださいね!