矯正の種類とそれどれの費用について

はじめに

歯科矯正なんて見た目が恥ずかしくていやだ・・なんて思っている方は多いのではないでしょうか?

ですが、最近の矯正装置には目立たないものも出てきており、表からは見えないものやワイヤーを使っていない透明なものなど、患者さんそれぞれの希望に応じた種類の矯正装置まであります。

ブラケットとワイヤーによる歯科矯正

歯科矯正と聞いて一番に思いつくのが金属製のブラケットにワイヤーの装置をつけるものでしょう。

歯の一つ一つに矯正装置を装着して歯を動かすこの方法が考えられたのは1900年代もの前のことで、1世紀も歴史がある矯正方法なのです。
それだけエビデンスも多いですし、症例も多いのです。

このブラケット装着とは表と裏、上の部分は裏側に装着し、下側は表側に付ける・・など3つのパターンがある矯正法です。
もちろん、もっとも目立たない矯正方法は裏側ですが、慣れないうちは発音しにくいというデメリットがあります。

なお、矯正中は装置が当たるところは磨きにくく虫歯になりやすいようですが、表の方が裏より虫歯になりやすいため虫歯を防止するには裏側からの矯正がおすすめ。
ただし、裏側の方が矯正期間が長くなると言われています。

インビザラインとセラミック法

技術が進歩したことで、ブラケットやワイヤーを使用しない矯正法も出てきているようです。

インビザラインは自分で取り外せるマウスピースを使って矯正を行うもので、マウスピースは歯が動くにつれ新しいものに作りかえる必要があります。
そして、少しずつ理想の歯並びに近づけていくものです。

これはブラケットやワイヤーを使わないので歯磨きも以前のように行うことができます。
ただし、1日20時間はつけておく必要があります。

自分で外せるのがメリットですが、あまり長い時間外していたり、付けていなければ当然効果が薄いのがデメリットでしょう。
セラミック法とは削った自分の歯にセラミックを被せるもので、前歯が少し乱れているのが気になるけれど、長期間の大がかりな矯正は行いたくない・・などの方におすすめ。

短期間で矯正できる上、ホワイトニング効果もありますので一石二鳥ですね。

外科矯正

これらのような方法では矯正が難しい場合、あごの骨を削るなどの外科的手術を行うのが外科矯正というものです。
顎変性症などの方なら保険が適用されることもあります。

この矯正法は一般的な矯正と比べるとかなり矯正効果があり、治療期間も短くて済みます。

ただ、デメリットとしては本格的な麻酔を必要とするため、手術後に顔がしびれることもあります。
保健を適用するには認定された医療機関において顎変性症と診断された後、術前矯正や外科矯正、術後矯正などの過程を経る必要があります。

歯科矯正の費用とは

歯科矯正の費用は治療プロセスとして共通した基本費用と各治療装置代でだいたい計算でき、治療前に3~10万円程度はかかってきます。
ただ、問題となるのは治療後のメンテナンス料や調整料でしょう。

その回数分が加算されるため、総額の治療費がどの程度かかるか正確に把握するのは難しいです。

一つの目安としては、一般的に行われている上下顎の表側ブラケット矯正の場合は90~100万円程度かかると考えておく方がいいでしょう。
余裕を持った支払い計画を立てることが望ましいです。

なお、表側矯正がもっとも安く済み、裏側矯正がもっとも高くなり表側の2~3割程度高くなると言われています。
一般的に治療のための装置の基本料と調整料、メンテナンス料は個別の設定になっているようで、治療費の総額をきちんと見積もって支払い計画を立てる際には注意しましょう。

もちろん、治療期間が長くなればその分調整料が加えられますが、治療期間や総額については治療前にしっかり相談しておくことがおすすめです。
イビザラインで矯正を行う場合にかかる費用は部分矯正からフル矯正があり、軽度から重度まで幅広く対応可能です。

ここでは、平均的なものでご紹介してみましょう。

◆フル矯正で難易度の高いものの場合 100万円程度
◆フル矯正で標準的なものの場合 80万円程度
◆軽度の場合 50万円程度
◆部分矯正 30万円程度

・・となっていますが、歯科矯正の中にはクリニックや治療法によっては追加費用がかかるものがあるため、トータルでは予想したより高額になる場合があります。
なお、セラミッククラウンだと1本当たり7~15万円程度の場合が多く、治療期間は1~3か月程度のようですね。

歯科矯正を行うメリットとは

精神的に大きく変われる

では、歯科矯正を行うとどういったメリットがあるのでしょうか。
歯を見せて笑うことに抵抗があった方はもちろん、明るく積極的に笑顔を見せられるようになります。

歯並びを矯正したことで精神的に明るく前向きな生活を送れるようになった・・と言われる方が多いです。
それに、歯に対して矯正前より関心が高まり、ケアに対しての意識が向上します。

その理由はキレイな歯を手に入れたため、その歯を失いたくないという意識が高まるためでしょう。

心身共に健康になれる

ちゃんと歯磨きしているつもりでいても歯並びが悪いままだと歯ブラシが届かないところが出てきますので、常に食べかすが溜まりやすい状態が起きます。

そうなると、歯周病や虫歯になり、全身の健康まで脅かされることになりかねません。
それに、噛み合わせが悪いままだと咀嚼がしっかりできないため胃腸に負担がかかります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
歯科矯正を行う際、歯並びの悪さやその矯正方法によっては長期間かかったり費用が高額になる場合もあります。

さらに、保険が適用されると長期間にわたる治療が必要になることもあります。

保健が適用される場合では外科手術による矯正が必要となりますが、歯並びをキレイにすることは審美性を高めるだけでなく、心身ともに健康になったり、精神的に自信が持てるようになったりと、さまざまなメリットをもたらします。

歯並びがキレイだとお手入れしやすくなる上、歯を大切にしようとする意識がより高まるので、矯正法の種類や費用を知っておき理解していればクリニックを選んだり相談する際にきっと役立つはずですよ!

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