目次
はじめに
みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
歯並びが小さい頃から気になっていたけれど、歯科矯正になかなか踏み出せない・・という人は多いのではないでしょうか?
歯科矯正とは歯を動かし、かみ合わせや歯並びを治すもので、最近では小さい頃から行う方も増えています。
ですが、実際には大人になってからでも歯科矯正を行うことは可能です。
また前歯のみセラミックを被せて、歯ぐきに負担をかけずに治療することもできます。
ここでは、大人が歯科矯正を行うべき理由を5つご紹介するほか、歯科矯正医院の選び方などについてもお教えしたいと思います。
ぜひ、歯科矯正を検討している方のご参考になればと思います。
歯並びは遺伝するの?
体質や骨格、肌質といったものは両親からの遺伝が深く関係しています。
では、歯並びについてはどうなのでしょう。
最近では審美歯科に対する意識が高まっているため、そこを気にする方は多いでしょう。
結論としては両親の歯並びはお子さんの歯並びと関係しています。
遺伝により両親のあごの大きさや歯の大きさなどは子どもに継承されるため、当然歯並びも親から遺伝する傾向が強いです。
遺伝的な要因のほか、生活習慣やクセなどが合わってお子さんの歯並びが決まってくるのです。
大人が歯科矯正するべき理由とは
1.歯周病になりやすい
歯並びが悪いままだと食べたものやおかすが詰まりやすくなりますので、お口の中が不衛生になります。
また、歯並びが悪いままだとブラッシングを行ってもプラークや食べかすが落ちにくいです。
そういった原因により歯周病にかかりやすくなります。
なので、大人になってからの歯科矯正は必要だと言えるでしょう。
2.顎関節症になりやすい
顎関節症になる原因には色々ありますが、特に原因としてあげられるものにかみ合わせの悪さがあります。
かみ合わせの悪さが原因で顎関節症になってしまうこともあるというのは驚きです。
小さな時に問題がなかったとしても、大きくなるにつれて確実に影響が出てきます。
子どもの頃に歯並びの悪さを放っておくと、大人になってからこういったリスクがつきまとうので注意が必要です。
3.体の健康と深い関係が
しっかりと歯磨きしているつもりでいても、歯並びが悪いままだと歯ブラシの届かない場所ができます。
なので、常にプラークがたまりやすい場所ができてしまうため、そこから歯周病や虫歯ができやすくなります。
ところが、歯並びを矯正するとブラッシングしやすくなるため、歯周病や虫歯、口臭などが防止できます。
さらに、かみ合わせが悪いままだと咀嚼が不十分になるため消化器官への負担が増大します。
歯並びをキレイにすれば咀嚼機能が高まるため、健康増進にも繋がるというわけですね。
4.長期間歯を使える
歯並びが悪いところを治療すると、力のかかる方向が変わるため無理やり被せものや詰めものをする必要が出てきます。
ですが、歯科矯正すればそういった必要がなくなるため長期間歯を使えます。
5.精神的にも大きく変われる
歯を見せることに歯並びが悪いため引け目を感じていた方が、歯科矯正したことで明るい笑顔を取り戻せるようになります。
歯並びを矯正した方は、精神的にも前向きで明るい生活に変わったことを実感できるケースが多いようですね。
さらに、歯のケアについての意識も矯正前より断然向上します。
いったん手に入れたキレイな歯を失いたくないといった意識が高まるため、日頃のケアを丁寧に行うようになるからです。
大人の歯科矯正の費用と期間
歯科矯正でもっともポピュラーなのは歯の表側にワイヤーやブラケットを装着する表側矯正でしょう。
この矯正法の場合費用はどのくらいかかるのでしょうか?
装置や調整費用などを含んだトータルの料金は80~95万円程度だと言われています。
なお、歯の裏側に装置をつける裏側矯正などの特殊なものは装着時間もかかるので、表側矯正より費用はかかるのが一般的です。
矯正期間についてですが、矯正装置を外すまでの期間は1年半~2年半程度の方が多いようです。
ただ、治療期間は抜歯するかどうか、歯並びの状態などでも違ってくるため一概には言えません。
歯科矯正クリニックの選び方
患者の希望を聞いて治療プランを提案してくれる
患者側が装置が目立たないものがいい、治療期間をできる限り短く・・など、治療に対しての要望はさまざまでしょう。
そういった希望を聞いた上で治療プランを提案してくれるクリニック選びをしましょう。
矯正方法についてもさまざまなものがあり、歯科医師によって得意なものや考え方が違っています。
こちらの歯の状態にとって最適な治療法を提案してくれることは大切ですが、それだけに重点を置いて勧めてくるようなクリニックはいったん考え直した方がよさそうですね。
かみ合わせも考慮した治療をしてくれる
次に、最近トラブルでもっとも多いのが、クリニックも患者も審美目的の治療を行うケースでしょう。
歯科矯正でもっとも大切なのは、歯並びをキレイにして見た目をよくすることではありません。
上下のあごの位置を確認しながら歯のかみ合わせをよくし、しっかり食事ができるお口を作ることです。
最近では部分矯正や歯を抜かない矯正、歯を削ったり神経を取ったりして被せものをするセラミック矯正なども行われていますが、検査や詳しい説明もないままこういった治療を勧めてくるクリニックは要注意です!
通院しやすいかどうか
なお、治療方法にもよりますが、歯科矯正は長期間にわたるため、その間1ヶ月に1回程度は通院する必要が出て来ます。
装置が破損したりなど、トラブルが起きたときのためにも通院しやすいクリニック選びが大切です。
まとめ
クリニック選びに慎重になりすぎるあまり、雑誌やテレビなどで紹介された知名度の高いクリニックに飛行機などで通院する方もいると言われていますが、欧米などに遅れを取っているとは言っても日本は先進国の1つです。
ここでご紹介したことを参考にしていただけば、近くにきっといい歯科矯正クリニックがあるはずです。
緊急性のあるものではありませんので、ぜひじっくりとご自分に合ったクリニックを探してくださいね!