はじめに
みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
歯並びがよくないと見た目が悪いだけでなく、きちんと噛めなかったり、会話がしづらかったり、口の中が乾いてしまう・・など、さまざまな支障が起こります。
審美性を求めるだけでなく、機能性も考えた歯科矯正を行うことが大切です。
ここでは悪い歯並びの種類とそれぞれの治療法などを具体的にご紹介します。
歯科矯正に興味がある方もそうでない方も、ぜひご参考になさってみてください。
歯並びが悪いままだと
・歯周病や虫歯のリスクが高まる
歯並びが悪いままだと、歯と歯ぐきの間や歯と歯の間が磨きづらいので磨き残しが起こります。
プラークは時間が経つと歯石となり、歯周病や虫歯の原因になると言われています。
最悪の場合炎症が起きて痛みが激しくなり、抜歯する可能性も出てきます。
・咀嚼への影響
食べものをしっかりと噛み切り、飲み込むことができなくなります。
あまり噛まずに飲み込んでばかりいると、消化を促進する唾液がでないため食べ物を全て胃腸で分解することになってしまい、消化器官に悪影響を及ぼします。
さらに、噛む回数が少ないと脳に血がいきにくくなり、運動機能や知能の発達に悪影響が及ぶと言われています。
・心理的影響
歯並びが悪いままだと精神的にコンプレックスになってしまうため悪影響があると言ってもいいでしょう。
・体への影響
歯並びや噛み合わせが悪いままだと体全体のバランスも悪くなるため、腰痛、頭痛、めまいや肩こりなどの原因になります。
つまり、歯並びがいいかどうかはわれわれの肉体的、精神的にかなりの影響があるということですね。
矯正治療により歯並びをきれいにして噛み合わせを整えることは審美性を得られる他、健康でいられたり、歯の寿命を延ばせたりといいことばかりなのです。
開咬の矯正法
開咬とは奥歯をきちんと噛み合わせても上下の前歯が開いてしまうもので、うまく噛めなかったりするので顎や奥歯に負担がかかると言われています。
・舌側矯正
この矯正法は歯の裏側に矯正装置を付けて歯を移動させるもので、表側矯正と同様の治療効果があります。
ですが、装置が見えないため矯正している間もお口を開けることができます。
ただ、表側ワイヤー矯正より期間が長くなることがあります。
・表側ワイヤー矯正
この場合、歯を抜いてから歯科矯正すれば噛み合わせも同時によくなります。
もし、あごの骨が細い方の場合は小臼歯を抜歯してワイヤーで歯を移動させます。
その際、力が適度にかかるよう矯正装置にゴムを付けることもあります。
・上顎前突
これは上の前歯が出ているもので、前歯だけ数本突き出ている方と上の歯全体が出ているものがあります。
歯が出ているため唇が閉じづらいのが特徴です。
・表側ワイヤー矯正
矯正治療は奥歯と前歯がきちんと噛み合って食べ物を噛めるようにすることで、理想的な歯並びになれば審美性も確保できます。
この治療法では歯全体にワイヤーを取り付けて歯を移動させていきます。
・部分矯正
前歯だけ出ている方の場合はそこだけ矯正することも可能です。
この矯正法では前歯だけ矯正装置を付けて歯を移動させますが、治療期間は1年程度で、治療費も全体矯正よりかなり安いです。
軽度の歯並びの悪さに最適な歯科矯正法です。
・舌側矯正
この矯正法は歯の裏側に矯正装置を装着し歯を移動させるものです。
効果は表側ワイヤー矯正と同等ですが、装置が見えないため矯正している間も口を大きく開けて笑うことができるのがメリットです。
ただ、表側ワイヤー矯正と比べると治療期間が長くなることがあります。
叢生の矯正法
乱杭歯とはでこぼこしている歯並びのことで、歯が顎の大きさと比べて大きすぎたり、バランスが悪いものを言います。
・ワイヤー矯正
歯の表側に矯正装置を装着し、ワイヤーの力を使って少しずつ歯を移動させ歯並びの悪さや重なり合っているのを治していく治療法です。
もし、歯を動かすスペースがない場合は歯を抜くこともあります。
・部分矯正
場合によっては気になるところだけを部分矯正だけで矯正することも可能です。
動かしたい歯とその周りの歯に矯正装置を取り付けて歯を動かしていきます。
この矯正法は全体矯正と比較すると治療費用が安くすみますが、軽い症状の方に有効な治療法です。
・マウスピース矯正
これは患者さんの歯に合ったマウスピースを作成し、取り替えながら歯のすき間をなくしていく治療法ですが、このマウスピースは目立たないので大きな口を安心して開けることができます。
・舌側矯正
歯の裏側に矯正装置を装着し歯を移動させていくものです。
効果は表側矯正と同様ですが、表から見えづらいのがメリットです。
ただ、治療期間が表側ワイヤー矯正より長引くことがあります。
八重歯の矯正法
八重歯とは叢生の一種です。
・ワイヤー矯正
歯の表側に装着してワイヤーの力を使って少しずつ歯を移動させていく治療法です。
もし、歯を動かすスペースが足りない場合は歯を抜くこともあります。
・部分矯正
歯並びの乱れ方によっては気になるところだけを部分的に矯正することもあります。
移動したい歯とその周りの歯だけに矯正装置を取り付けて歯を動かしていきます。
全体矯正と比べて治療費用や期間を抑えられが、軽度ますな療にしか治効果がありません。
・舌側矯正
この矯正法は歯の裏側にワイヤーを取り付けて矯正していく矯正法です。
効果は表側ワイヤー矯正とほぼ同じですが、装置が目立たないため大きな口を開けられるのがメリットです。
ただ、治療期間が長引くこともあるため注意しましょう。
まとめ
歯並びを美しくする歯科矯正は見た目のメリット以外にもその人の考え方をポジティブにしたり、全身のバランスをよくして体調を整えるなどさまざまな効果があります。
歯への美意識が日本より高いアメリカでは歯並びに対しての意識が高いと言えます。
日本ではまだそこまでとは言えませんが、歯並びがいいかどうかで相手に与えるイメージがかなり変わってくるのは事実です。
素敵な笑顔になりたいと思ったら、一度クリニックで歯並びについて相談してみてはいかがでしょうか?
ただ、歯科矯正は保険が使えないので疑問点や不安点があれば納得いくまで相談するようにしましょう!