ホワイトニングの後に食べて良い物悪い物

はじめに

クリニックで行われているホワイトニングに使われる薬剤は過酸化水素というもので、歯の内部の色素を白くすることによって歯を白くしていきます。
ですが、時間が経つと後戻りするのがデメリットです。
せっかくお金や時間をかけて白くしても、色が戻ってしまうのは避けたいですよね?
色戻りの原因はさまざまなものがありますが、一般的には色の濃い食品を摂ることで少しずつ色が付いてしまうことです。
つまり、ホワイトニングを行った後効果を持続させるためには色の付きやすい飲食物を避けることが大切です。
ここではホワイトニングの後に食べて良い物悪い物について具体的にご紹介しますので、ホワイトニングを行う際のご参考になさってみて下さい。

ホワイトニング後飲食物に気を付ける理由

ホワイトニングを行っても口に入れるものに注意しないと、また色が付いてしまうことになります。
特に、施術直後は注意が必要です。
その理由には3つあり、それぞれ詳しくご紹介してみます。

・ホワイトニング後は歯が敏感

ホワイトニングを行ってエナメル質が露出してしまうと、脱灰状態になってしまい、知覚過敏の原因になります。
歯はこの脱灰しても再石灰化するため元通りになりますが、酸性の飲食物を摂ってしまうと元通りになりにくくなったり、歯がしみることもあります。

・ホワイトニング後48時間は色が付きやすい

歯の表面にはペクリルというものがあり、ホワイトニングはこれを汚れと同時に取除きます。
歯の表面はエナメル質がむき出しになっているため、着色しやすいわけですね。
このペクリルは時間の経過と共に作られますが、それまでの間は色が付きやすいため飲食物には十分な注意が必要です。
なお、ペクリルが再生するにはホワイトニングを行って12~48時間程度かかるので、施術後24時間は最低でも飲食物によって着色しないように気を付けましょう。

・ホワイトニング効果は永久的なものでない

ホワイトニングによって歯の白さを手に入れても、その効果が永久に続くものではありません。
特殊な薬剤で歯を白くしていきますが、後戻りを起こすからです。
ホワイトニング効果が持続するのは3~10か月程度が一般的です。

ホワイトニング後に食べるとよくない飲食物

食べものの中には色の付きやすいものとそうでないものとがあります。
ホワイトニング直後は色の付きやすいものを摂ってしまうと、歯に色が付きやすいと言われています。
なので、ホワイトニング直後は色の付きやすい飲食物は避けた方がいいでしょう。
まず、着色しやすい飲食物で代表的なものにはぶどう、ワイン、チョコレート、ココアなどポリフェノールを含んだものが挙げられます。
このポリフェノールという成分は着色しやすいからです。
さらに、色の濃い飲食物も白いものに色が付きやすいと言われています。
たとえば、白い洋服にシミがつくと汚れが落ちにくいですが、その原因になるような飲食物、たとえばカレー、ケチャップ、しょうゆ、コーヒーやウーロン茶などは避けた方が無難です。

食べて良い飲食物

では、逆に着色しづらい飲食物とはどういったものなのでしょうか?
色が付いていれば完全に着色しないとは言い切れません。
ですが、着色したことが分かりづらい飲食物があるのです。
それは白い食べものや飲みもので、白いものなら歯に色が付いてしまっても効果に悪影響を及ぼさないので、ホワイトニングをした後でも影響がないため施術後はそういった飲食物を摂るといいでしょう。
たとえば、パンやごはん、うどんやラーメンであれば安心して食べられそうですね。
さらに、牛乳を使った料理などもいいでしょう。
ホワイトソースを使ったグラタンやシチューなどであれば色が付いてしまってもほとんど分からないはずですよ。
飲みものの中で特にオススメなのがお水です。
ホワイトニングを行った直後飲みものを飲むなら、お水を飲むことをおススメします。
お水なら歯に色が付くことが絶対にないからです。

色の濃いものを摂ってしまったら

でも、どうしても色のついたものを食べたくなることだってあるはず。
そんな時、次のような工夫をすれば着色を防止することができます。

・ストローを使う

熱い飲み物では使えませんが、冷たい飲み物を飲む時はストローを使うことで歯に当たるのを防げるため、着色するのを防止できます。

・食べたり飲んだりしたら30分後に歯を磨く

食べたり飲んだりしてすぐに歯を磨いてしまうと脱灰して弱くなったエナメル質が傷つくため、歯磨きを行う際は30分程度経ってから行うと着色を防止できると言われています。

ホワイトニング効果を持続させるには

では、ホワイトニング後色の付きやすい飲食物を摂らないようにする以外に、効果を少しでも持続させるにはどうすればいいのでしょうか?
歯の表面の汚れならクリニックでのクリーニングだけで除去できますが、強力な汚れの場合はホワイトニングを再度行うことになります。
また、ホワイトニングの効果をより強力にすることもおススメです。
その方法とはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することです。
これをデュアルホワイトニングと呼んでおり、オフィスホワイトニングで白くした歯をホームホワイトニングを行うことで効果を持続できます。
この方法なら1~2年程度は効果が持続するそうです。
オフィスホワイトニングは効果が高いとは言っても、1度行っただけで永遠に白さを保てることはできないのです。
漂白剤を使って白くしたシャツであっても時間が経つと黄色くなってくるように、濃度の高いホワイトニングの薬剤を使ったオフィスホワイトニングであっても、時間が経つと効果が薄れて色が付いてくるからです。

まとめ

白くて美しい歯は相手に好印象を与えられるものです。
また、白くて美しい歯だと自分に自信が持てますよね?
ただ、ホワイトニングで得られた効果を少しでも長持ちさせるためには食べてはいけないものを理解しておくことが大切です。
最低限のことを理解しておけばさほど面倒なことだとは言えません。
ここでご紹介したことを参考にしていただいて、ホワイトニングの効果をできるだけ長持ちさせて下さいね!

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