矯正治療中の方におすすめの”エアフロー”によるクリーニング

はじめに

歯科矯正中は歯のケアが重要だということをご存じでしょうか?
最近よく歯のクリーニングという言葉を耳にします。
ですが、歯のクリーニングと一言出行っても歯石取り、エアフロー、PMTC、ジェットクリーニング・・など、さまざまな施術の種類があります。
これらの呼び方はクリニックによっても違いますし、患者さん一人一人のお口の状態によっても対象になるものとそうでないものがあります。
さらに、保険でできるものとそうでないものがあり、分かりづらいですよね?
ここでは矯正治療中におすすめのエアフローについて詳しくご紹介するとともに、矯正治療中のご自分でのケア法についてもお教えします。
矯正治療中の方もそうでない方もぜひ読んでみて下さいね!

矯正治療中の歯のケアの重要性

歯科矯正を行うと、歯並びをよくするため矯正装置を付ける必要があります。
この矯正装置には簡単に取り外せるものもありますが、取り外せないものの場合はそのままブラッシングする必要があります。
つまり、矯正前よりブラッシングしづらくなるということになりますが、矯正治療中はむしろ矯正していない時よりていねいにケアする必要があると言えます。
歯のケアをいい加減にしていたり、歯や歯ぐきの汚れをじゅうぶんんい落としきれずにいると、すぐに歯周病や虫歯になるからですね。
また、矯正装置は複雑なので歯との間に汚れがすぐにたまってしまい、その汚れによって口臭が起きることがあります。
もし、歯周病や虫歯になるとせっかく矯正してもすぐに後戻りしてしまうかもしれません。
それに、矯正治療が終わっても歯にダメージが残ってしまうことがあるかもしれません。
このような理由から、矯正治療中はしっかり歯のケアを行わないといけないのです。

エアフローとPMTCの違いとは?

では、エアフローとPMTCの違いとはどういうものなのでしょうか?
歯のクリーニングにはジェットクリーニング、エアフロー、PMTC・・などといったさまざまなカタカナ言葉があります。
クリニックのホームページを見てみてください。
クリーニングと書かれているところもあれば、エアフローと書かれているところもあって、ちょっと分かりづらいです。
ここではエアフローとPMTCの違いについて書いてみましょう。

・エアフロー

ジェットクリーニングとも言い、細かいパウダー状の炭酸水素ナトリウムやグリシンなどをジェット水流で歯に吹き付けることで歯についた汚れを落とすものです。
歯の表面についてしまったバイオフィルムやたばこのやに、茶渋・・などをパウダーと水圧の力によって落とすことが可能です。
この施術は歯や歯ぐきに悪い影響がほとんどないと言われており、プラークを99パーセントも落とすことが可能です。
施術中は痛みがほとんどないため気持ち良くお手入れしてもらうことができます。
呼び方はエアフローやジェットクリーニングなどがありますが、クリニックや使っている器具によって違うようですね。

・PMTC

これはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングと言い、クリニックで専用の材料や器具などを使って歯をきれいにしお口の中の環境をよくする施術です。
ゴム製のチップやブラシなどを先に取り付けた器具で歯の表面を磨き、フッ素が入ったペーストを歯に塗って仕上げます。

矯正中のセルフケア法

・矯正装置が表側についている場合

矯正装置を歯の表側に装着している場合は矯正用の歯ブラシで磨く方がいいでしょう。
その理由は毛先が歯に当たる面積が大きいと、矯正装置の細部にまで当たらないため磨き残しが出るからです。
歯ブラシが当てづらいところはワンタフトブラシを使うといいでしょう。
このブラシは使いやすく歯に当てやすいからです。
もし、普通の歯ブラシしかない場合には歯ブラシを縦に見て、縦に列になるように毛束をはさみで切るといいでしょう。

・矯正装置が裏側についている場合

歯ブラシはワンタフトブラシを使いましょう。
それは歯の裏側は1つずつ磨くのが最適なのでワンタフトブラシだけで磨く方がいいからです。
普通の歯ブラシで磨くと矯正装置に当たって毛先が広がり、磨きたいところに当てることができないからです。
もし、普通の歯ブラシしかない場合には歯ブラシの毛先だけを使用するようにしましょう。

・歯磨きの頻度

矯正治療中はどの位の頻度で歯を磨けばいいのでしょうか?
朝と晩だけ・・という方もいらっしゃれば、朝昼晩寝る前という方もいらっしゃるでしょう。
矯正治療中もいつもと同じくらいかそれ以上の回数で歯磨きをおこなうことが理想だと言われています。
可能であれば毎食後、間食後に磨いていただきたいです。
どうしても無理という場合には夜寝る前はしっかり磨きましょう

・気を付けて磨く箇所

歯磨きと言えば歯だけをきちんと磨けばいいと思いがちですが、汚れが溜まりやすいのは歯と歯の間歯と歯ぐきの間ですので、そういったところをきちんと磨きましょう。
歯と歯の間は歯ブラシを縦にすると磨きやすいです。
また、歯と歯ぐきの間は歯ブラシを45度にして当てると磨きやすくなると言われています。
矯正装置にも汚れが溜まりやすいので、上斜めから丁寧に磨くといいでしょう。

・その他の注意点

おせんべいなどの硬い食べものや歯につきやすい粘着性の食べものなどは矯正装置が壊れてしまったり、変形したりするためなるべく摂るのを控えましょう。
また、甘いものは虫歯になりやすいためなるべく摂らない方がいいでしょう。
外出先などで歯磨き出来ない場合は水やデンタルリンスでうがいをするようにし、歯の汚れを少しでも落とすことに努めましょう。
1日に最低1回はていねいに歯磨きするようにしましょう。

まとめ

矯正治療中はどうしても矯正装置に汚れが溜まりやすくなります。
ここでご紹介した歯ブラシ法をご参考にしていただき、日ごろのケアをていねいに行うようにしましょう。
また、日ごろのケアに加えてクリニックでのエアフローを定期的に受けていただくことで、矯正治療中の虫歯や歯周病を防止していただけると幸いです。
矯正治療が終わったら理想の歯並びが手に入ることをイメージしていただき、しっかりとケアを行って下さいね!

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