審美歯科治療の治療費に関する知識

はじめに

審美歯科とは機能性と審美性着目した総合的な歯科医療のことを言います。
歯には機能的な面と審美的な面があり、その両方に着目しお子さんから高齢の方までその方それぞれに合った歯の美しさと健康を追求することが審美歯科の目的です。
現代は人と人とのコミュニケーションが重要な社会であり、美しい口元や笑顔は快適に現代社会を生きていく上で重要な要素だと言えます。
審美歯科で治療をすることは美しさはもちろんのこと、よく話せる、よく噛める・・などの機能性が高まることでより全身の健康を増進することができます。
ここではそんな審美歯科の治療費について詳しくご紹介してみましょう。

審美歯科のメリット

アメリカは審美歯科先進国だと言われており、多くの方が審美歯科で治療を受けています。
その中でもホワイトニングは日本ではまだまだ特別なことだと思われていますが、海外ではすでに身だしなみの一つとされています。
また、口元にコンプレックスがあるままだと、人と話す時に自然な笑顔を作ることができません。
美しい口元は気持ちを前向きに積極的にしてくれます。
審美歯科では歯や歯ぐきを美ししくするだけでなく、美しく素敵な笑顔を作ることで精神的に前向きにしてくれます。
美しい笑顔を手に入れれば自信を持てるようになり、人生がより豊かになっていくはずです。

自由診療のメリット

歯科治療において保険診療自由診療がありますが、虫歯治療一つでも被せものや詰め物に使う材料によって保険が使えるものとそうでないものがあります。
保険診療は費用の負担が抑えられるメリットがありますが、治療法や使える材料に限界があって、機能性や審美性、安全性を追い求めることが難しいです。
いっぽうで、自由診療は患者さんそれぞれに合った優れた安全な治療を選ぶことができます。
自由診療は保険診療と比べると費用がかさみますが、長い目で見えればメリットが多く、病院側としても自由診療を行うことで自由に料金が設定できます。
そうなると、利益をより上げやすくなりますし、料金に見合った医療技術や環境を患者さんに提供するため医療の質が高まるというメリットもあります。
歯科治療で治療法を選ぶ時にはただ費用の差だけで選ぶのではなく、将来のことまでしっかりと考えた上で選ぶようにしましょう。

審美歯科治療の治療費

・ホワイトニング

審美歯科で最も知られているのがホワイトニングではないでしょうか?
ホワイトニングには大きく分けクリニックで施術するオフィスホワイトニング、自宅でご自分で行うホームホワイトニングがあります。

まず、クリニックで行うオフィスホワイトニングはクリニックで専用の機器を使ってプロが施術を行うものです。
ホワイトニング用の薬剤を歯の表面に塗布し光を照射したり、レーザーを当てたりして熱を加え、薬剤を歯にしみこませ白くしていきます。
結果がすぐに得られるのが最大のメリットですが、色戻りしやすいのというデメリットもありますが、理想の白さにするには数回程度の通院が必要です。
このオフィスホワイトニングは薬剤の種類や施術法によって料金にには差があり、1本当たり千円~1万円程度が相場だと言われています。
クリニックのほとんどは上下6本ずつの12本の歯をセットにして施術を行っています。
つまり、総額1万円~10万円程度になりますね。

ホームホワイトニングは自分専用のマウスピースを作って、ホワイトニング用の薬剤をそこに入れて装着することで薬剤を歯に浸透させ白くしていく施術法です。
マウスピースを作成するためクリニックへ最低でも1回は通院する必要があるものの、あとはご自宅で好きな時に施術できるのがメリットです。
通院回数が少ないのが最大のメリットですが、オフィスホワイトニングと比較すると白くなるまでに時間がかかります。
2週間~1ヶ月程度は続けなければいけないのがデメリットだと言えますね。
ホームホワイトニングも使用する薬剤によって料金に差がありますが、1~5万円程度が相場でしょう。

なお、審美歯科には保険が使える歯科治療適用されない自由診療のものがありますが、人気の治療はほとんどが保険が使えないため高額になってしまうのは当然です。
ただ、それぞれのクリニックで同じ施術内容でも1本当たりの料金設定だったり、セット料金だったりするため、その選択によって料金を安くすることはできるでしょう。
仕上がりをより美しくしたり、使用する材料の品質にこだわればこだわるほど料金は上がっていくため、審美歯科の費用相場を前もって知っておけばご自分の理想の口元とはどういったものなのか、いくらくらいまでなら出せるのか・・など、具体的にイメージしておくといいでしょう。
ホワイトニング以外の審美歯科治療の費用の相場は次のとおりです。

・PMTC

3千~7千円程度
これは特殊な歯のクリーニングのことで、定期的にクリニックでPMTCを受けることで歯周病や虫歯を予防できます。

・セラミック治療

1本当たり5~15万円程度
オールセラミックだと12~20万円程度
セラミックとは陶器と同じ素材でできており、高い審美性が得られる素材として最近よく使われるようになってきました。
また、金属アレルギーの方であっても安心して使うことのできる素材であることや、耐久性に優れていること、変色もしずらいため長い期間自然な透明感のある歯を維持することが可能です。

なかにはすべての歯をセラミックにしてしまう

・歯科矯正

70~100万円程度
歯並びを矯正するには保険が使えないため、この程度の費用がかかるのは仕方のないことかもしれません。
クリニックによってはデンタルローンや分割払いを設定しているところがあるため聞いてみるといいでしょう。

まとめ

審美歯科で治療にかかる費用についてご紹介しました。
審美歯科治療は保険が適用されるものと自由診療があります。
自由診療だと全額が自己負担になるため高額になりがちですが、デメリットばかりとは限っていません。
自由診療にはそれなりのメリットがあります。
病気などに対し最低限の治療しかできない保険診療と比べて高度な技術や素材を使った自由診療は質の高い治療を受けることができます。
最新の機器を使った治療が受けられるのも自由診療ならではと言えるでしょう。
審美歯科治療で自由診療を受けるかどうかは患者さんの選択に任せられています。
もし、審美性と機能性の両方を得たいと思うなら、ぜひ審美歯科で治療することをおススメします。

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