目次
はじめに
みなさんはあごの周りに違和感や痛みなどないですか?
顎関節症と分かった場合、どういった対処方法を行えばいいのでしょうか?
まずやるべきことは医療機関を受診することですが、それほどでもない場合どのようなことをすればいいのかここでご紹介しましょう。
あごの周りがちょっとおかしいな・・と思われている方がいたら、ここでご紹介することをご参考にしてみて下さいね!
顎関節症の原因
そもそも、顎関節症はあごの関節とその周りの筋肉などとがうまく動かなくなると発症すると言われています。
分かりやすく言うと、あごの関節には下あごの骨、頭蓋骨、骨の間のクッションがありますが、その周囲のじん帯や筋肉によりそれらは一連の動きをします。
このクッションがずれたりした場合、スムーズに動かなくなり音がしたり、炎症が起きたり痛みが起きたり・・します。
顎関節症の原因はさまざまで、これという直接的な原因はないと言われています。
以前は噛み合わせが原因だと言われていましたが、
噛み合わせだけが原因ではいことが分かってきました。
もちろん、噛み合わせが原因ではないということではありません。
つまり、さまざまな原因が絡み合って発症する可能性が高い病気だということですね。
何らかの原因であごの骨に負担がかかり過ぎスムーズに動かなくなるということで、特に若い女性に発症しやすいと言われているため、関節が弱い人に発症しやすいということが言えるでしょう。
顎関節症の原因には次のようなものが挙げられます。
- 食いしばりや歯ぎしりを無意識にしている
- 頬づえをつくくせがある
- ストレスが多い生活をしている
- 事故などでむち打ちなどのけがをした
- 早食いや大食いの傾向があり食事の際にあごに負担がかかっている
- うつ伏せ寝や片方ばかりに向いて寝る
- どちらか片側ばかりで噛む
など、さまざまな原因があり、それぞれの原因が絡み合って起きる病気です。
顎関節症の症状
あごを開け閉めする際に音がする
あごを開け閉めする際に音が鳴るというのが顎関節症の主な症状だと言われています。
たとえば、コキコキとかカクカクなどお音が鳴るとそれはクリック音と言われる症状です。
この音が鳴るのは顎関節をスムーズに動かすための関節円板と言われる部位がずれていることが原因で、比較的初期の症状です。
最初は高く軽いクリック音なのが症状が進むと音がしなくなり、あごが開け閉めしづらくなり、ジャリジャリした音がするようになります。
つまり、一時的に音がしなくなるためよくなったと勘違いしがちですが、実際には悪化しているため注意しましょう。
口を開け閉めしづらい
顎関節症は口を開け閉めしづらくなったり、口が開かなくなったり、閉じづらくなったり・・などの症状が起きます。
なお、口の開閉が正常かどうかについては人差し指から薬指までの3本が入れば正常だと考えてよさそうです。
あごが痛む
あごを開け閉めした時に痛みがあると、それは顎関節痛、咀嚼筋痛という症状だと考えられます。
さらに、大きく口を開けた時や歌を歌ったり、あくびをした時などに痛みが起きるのも顎関節痛の特徴だと言えます。
顎関節症の正しい対処法
姿勢を正しくしあごへの負担を軽くする
顎関節症はあごに負担がかかり過ぎるために起こる病気で、その負担につながるものに姿勢が挙げられます。
一見すると姿勢と関係がないように思いますが、姿勢が悪いと全身のバランスが崩れてしまい最終的にあごへ余計な負担がかかり過ぎ症状が進行する可能性があります。
猫背のような姿勢が悪い方はあごにかなり負担がかかっている場合があるため、日ごろから正しい姿勢になるように意識しあごへ負担がかからないよう努めましょう。
また、猫背だけが悪い姿勢ということではなく、頬づえなどのちょっとしたくせも注意が必要です。
日ごろの生活習慣を見直し悪習慣がある方は改善することが大切です。
マッサージする
あごの周りの筋肉が緊張すると顎関節症になることがあります。
ですので、マッサージなどを行い緊張した筋肉をほぐすことで緩和につながることがあります。
ただ、自己流でマッサージすると顎関節症が余計進行することがあるため、医療機関で正しいマッサージ法を指導してもらうようにしましょう。
生活習慣の改善
食事や睡眠などの生活習慣が乱れてしまうと、顎関節症が起こる場合があります。
一見関係ないように思いますが、睡眠不足やストレスが溜まったり疲労が溜まると筋肉が緊張し、顎関節症が発症することは十分にあり得ます。
また、栄養バランスが偏ってしまっていると血行不良などによってあごの周りに悪影響が及ぶ場合があるため、正しい生活習慣を送ることが大切です。
精神的ストレスを軽減する
中には精神的ストレスによって顎関節症になっている方もおられます。
このような場合の対処法として、日ごろの生活を見直すことが挙げられます。
たとえば、完璧主義の考え方を改めてみる、几帳面すぎる考え方を変えてみる・・などです。
一般的には行動のくせに比べて心のくせを直す方がより困難だと言われていますが、少し直すだけでもあごへの負担が軽減され顎関節症が軽くなることは多いです。
また、あごのことを気にしすぎないようにしましょう。
医療機関で受診を
痛みがほとんどなく違和感程度なら、医療機関を受診するのを躊躇することもあるでしょう。
ただ、軽く考えて自己流でケアしていると、さらに顎関節症の症状が進行する可能性があるため、違和感程度の状態であっても自己判断せずに必ず医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
顎関節症の正しい対処法についてまとめてみました。
基本的にあごに痛みがあれば、口腔外科を受診した方が安心だと言えます。
顎関節症は最初は少しの違和感だったとしても、ある日突然口が開かなくなることもあります。
症状が軽ければ治ってしまうこともあるものの、何度も症状が繰り返すような場合は根本的に治療を受けないと治らないことが多いです。
痛みはないからと言って放置せず、あごの周りにちょっとでも違和感や異常があれば念のため医療機関で診てもらうようにしましょう。