インプラント手術を受けたいが、痛くないか不安になっている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、インプラント手術にかかる時間と術後のメンテナンスについてご紹介しましょう。
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目次
インプラント手術の流れ
インプラント手術の場合は、別の治療法の場合よりも時間がかかります。
というのは、インプラント手術は外科手術を伴うため、手術をより安全に行って失敗しないために、手術する前の準備や検査が必要になるからです。
インプラント手術の場合は、手術に初診の時点でスタートする場合はありません。
手術について十分に説明することによって、患者に納得してもらった上で手術をスタートする必要があるからです。
納得できる手術をより安全に行うために、クリニックのインプラント手術の流れについてご紹介しましょう。
・初診
カウンセリングを行って、患者の希望をまず聞きます。
顎部・頭部のレントゲン写真や口腔内の写真を撮って、噛み合わせ・歯肉などをチェックします。
・手術計画の立案
検査した結果を考慮して、手術計画を患者の希望に沿って相談しながら立案していきます。
・手術する前の治療
虫歯や歯周病がある場合には、インプラント手術ができません。
そのため、虫歯や歯周病がある場合は、手術する前に治療を終わらせます。
口腔内の衛生状態を改善し、準備を噛み合わせの調整のために行います。
・インプラント手術
手術をインプラントを埋め込みするために行います。
入院する必要はないため、帰宅がその日のうちにできます。
手術する時間としては、1本埋め込みする場合は、麻酔をした後15分くらいで終わる場合がほとんどです。
なお、インプラント手術の当日の流れについては、後で詳しくご紹介しましょう。
・人工歯の装着
手術した後、抜歯を1週間くらいして行って、仮歯を入れます。
人工歯を最終的に入れる場合は、骨とインプラントが結合して、噛み合わせを全体で調整してから装着します。
・メンテナンス
人工歯が入ると、インプラント手術が終わりということではありません。
残った歯の健康を保ちながら、長くインプラントを使用していくには、メンテナンスを定期的に行うことが必要です。
噛み合わせや口腔内の衛生状態、歯槽骨の状態などを定期的に確認します。
従来の治療法に比較して、インプラント手術は長い治療期間になってしまうということが一つのデメリットでもあります。
インプラント手術にかかる期間は、虫歯や歯周病の有無、顎の骨の状態などで非常に違ってきますが、10回くらいの通院回数で平均的には終わる場合が多くあるようです。
インプラント手術は、長い治療期間になってしまうので、忙しい場合にはスタートしにくい治療方法と言えるでしょう。
しかし、クリニックによっては、インプラント手術がわずか4回通院することによって終わるようなものも行っています。
手術する方法が違うことによって、メリットだけでなくデメリットもありますが、インプラント手術が忙しいためにできないと諦めている場合にはおすすめです。
ぜひ、一度、このようなインプラント手術についても検討してみましょう。
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インプラント手術の当日の流れ
では、インプラント手術の当日はどのような流れになるのでしょうか?
ここでは、2回法の1次手術のインプラント手術の当日の流れについてご紹介しましょう。
・健康状態の確認
インプラント手術が安全にできるかどうかは、手術する当日の健康状態が影響します。
そのため、体調を手術する前から整えて、手術当日をいい体調の状態で迎える必要があります。
・口腔内の掃除
インプラント手術は衛生的な環境で行う必要があるため、細菌が口腔内に残っていると、手術を始めることができません。
歯科衛生士が、口腔内を徹底的に掃除します。
・インプラントの埋め込み
麻酔をした後、歯肉を切って、インプラントを埋め込むためにドリルで顎の骨に穴を開けます。
仮の蓋をインプラントには装着して、元に歯肉を戻して縫合します。
・回復
手術した後は、体を回復室で休めます。
手術を静脈内鎮静法によって行った場合は、歩く場合にふらつかないかなど、意識レベルが元に戻るまで安静にしておくことが必要です。
・手術や手術した後に注意すること
手術や手術した後に注意することなどについての説明があります。
・帰宅
手術した後は、入院する必要はないため、帰宅がその日のうちにできます。
・インプラント手術にかかる時間
症例によって違ってきますが、インプラント手術にかかる時間としては、1本当たり一般的に10分~15分くらいでしょう。
手術にかかる時間は、多く埋入本数がある場合や別の治療を行う場合は当然長くなります。
・手術した後のメンテナンス
手術した箇所によって違ってきますが、骨と埋め込みしたインプラントが結合するまでに、約3ヵ月かかります。
2次手術を骨とインプラントが結合した後に行って、アバットメントを着けます。
その後、人工歯を型取りして、人工歯が完成すると装着になります。
2次手術の場合は、負担が1次手術の場合よりも少なく、短時間で終了します。
人工歯が装着になると、メンテナンスにその後は入ります。
メンテナンスを定期的に行うことによって、インプラントの失敗やトラブルを防止し、口腔内の健康維持・インプラントの維持を図ります。
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インプラント手術についてのQ&A
インプラント手術の後には腫れや痛みがあるのでしょうか?
インプラント手術の後には、腫れや痛みが生じることもあります。
痛みは、麻酔が切れた場合に生じることが多くあるようです。
痛み止めが、痛みが生じた場合のために処方されます。
また、腫れがインプラント手術の後に出ることもあります。
特に、手術を広範囲に行った場合や骨を増やす手術を行った後の場合などに腫れがよく出ると言えます。
手術した後数日で腫れは治まっていくため、心配する必要はないでしょう。
では、手術した後にはどのようなことに注意するといいのでしょうか?
処方された消炎剤や抗生剤は、全部飲みましょう。
痛みがなければ、痛み止めは飲む必要はありません。
感染を予防するために、手術した後は医師の指示で薬を飲むことが大切です。
また、手術した後は、刺激を手術した箇所に与えないようにしましょう。