気になるインプラント治療の痛みについて

はじめに

歯の治療の中でインプラントは高額な費用がかかる治療の一つです。
ですが、それ以上にメリットが多いので最近では多くの方が治療を受けています。
ただ、インプラント治療の手術や手術後の痛みが心配で、治療に前向きになれない方も多いでしょう。
また、歯医者と聞くだけで痛みをイメージしてしまい、治療する必要があっても行きづらい・・という方も多いはず。
ここではインプラントの治療の痛みについて、その対処法などもご紹介しますのでインプラント治療に前向きになるためにぜひ読んでみて下さいね。

インプラント治療の痛みとは

・治療中の痛み

インプラント治療はあごの骨に穴を開け歯を埋め込むものです。
なので、痛いというイメージがありますが、手術中は当然麻酔を使うので痛みはほとんどありません
もし、痛みがあるとすれば麻酔の注射針を刺す時くらいでしょう。
基本的に手術は30分程度で終わるので、手術時間に合った麻酔が処方されていれば痛みを感じずに手術が終わります。
つまり、インプラント手術は痛みがないと言いきってもいいでしょう。

・手術後の痛み

次に、インプラントを埋め込んだ後は痛みがあるのでしょうか?
一般的にインプラント手術後は数日程度は痛みがあるようですね。
インプラント手術では歯ぐきを切開したり、縫ったりなどするため
麻酔が切れてしまった後は手術箇所が痛むことがあります。
さらに、インプラントを埋め込む本数が多い場合はそうでない場合より痛みが強くなるとも言われています。
ただ、痛みの感じ方は人それぞれ違っていますし、治療範囲や方法などによっても違うため、一概にどの人も痛みがあるとは言えませんので注意しましょう。
患者さんによっては手術後1週間から10日経ってから痛みが起こる方もいらっしゃるため、痛みの度合いには個人差があると言ってもいいでしょう。

・特殊な治療を行った時の痛み

インプラント手術を行う際にあごの骨が足りない場合にはサイナスリフトなどの特殊な治療が必要なことがあります。
このような治療を行った場合、インプラント手術後4~5日程度は強い痛みや腫れが続くこともあるようですね。
もし、このような治療を行って激しい痛みがある場合には痛み止めを処方してもらうか、さらに麻酔をしてもらうといいでしょう。

・その他の治療を行った時の痛み

その他に、ごくまれではありますが、インプラントのサイズが合っていない、食事で噛む時などに痛みが起きることがあります。
このような場合にはクリニックでそのことをきちんと伝え、再度修正手術を受ける場合があります。
ほおがズキズキ痛む、痛みが強くなっている、鼻がつまったり、膿が出る・・などがあったらすぐにクリニックに伝えるようにしましょう。
このように、インプラント手術では痛みがあることがありますが、どれも耐えがたい痛みではないため安心しましょう。
また、痛みがあまりに激しい場合には麻酔や痛み止めで対応できるので心配する必要はありません。

インプラント手術中の痛みの対処法

インプラント手は麻酔をかけて行うので痛みはほとんどありませんが、麻酔をかける時に少し痛みを感じることがあります。
ただ、局所麻酔を行うクリニックではできる限り痛みを感じずに済むように次のような方法を行っています。

・表面麻酔

麻酔を刺す箇所にクリーム状の麻酔薬を塗って粘膜の表面の間隔をマヒさせるものですが、スプレー式のものもあるようです。

・電動注射器

電動注射器でゆっくりと注入するので、麻酔を注入する際の痛みが少なくて済みます
さらに、次のような方法で治療中の恐怖心を緩和させる方法もあります。

・笑気麻酔

低濃度の亜酸化窒素というガスを鼻から吸入しリラックスさせます。

・静脈内鎮静法

腕の静脈に点滴麻酔を投与する方法で、全身麻酔ではないため意識が完全になくなってしまうことはなく、うとうとしている間に治療が受けられます。

インプラント手術後の痛みの対処法

手術後の痛みを抑えるには次のような方法があります。

・痛み止めを飲む

インプラント手術が終わったら抗生物質と痛み止めが処方されることが多いようです。
麻酔が切れると痛みが特に出やすいため、痛みはその前に飲んでおくと効果があります。
なお、抗生物質については手術した箇所の細菌感染を防止するためにも必ず処方通り飲みましょう。

・手術部位を冷やす

痛みを緩和するのに患部を冷やすと効果があります
ただ、24時間以内にとどめておきましょう。
それ以上冷やしてしまうと患部の血液循環が悪くなってしまい、回復するのが遅くなります。
なお、冷やし方についてはほおの外から濡れタオルなどを使って行いましょう。
もし、直接患部を氷などで冷やしてしまうと刺激が強いため、効果が得られるどころか逆効果になることがあります。

・激しい運動、飲酒、長時間のお風呂は避ける

激しい運動や飲酒は全身の血流がよくなるので痛みが起こりやすいと言われています。
ですので、手術が終わったら激しい運動や飲酒はなるべく避けましょう。
さらに、長時間熱いお湯に入っていると全身の血流がよくなりすぎるため痛みが起こりやすいので、シャワーか短時間の入浴にしておきましょう。

・強く鼻をかまない

サイナスリフトなどの骨の増強手術をした際には鼻につながる空洞に穴を開ける場合があります。
鼻を強くかみすぎると痛みが起きることがあるため注意しましょう。

・たばこを控える

たばこは血管を収縮させると言われています。
歯ぐきにも毛細血管が通っており、たばこを吸うとかなり影響を受けるそうです。
毛細血管が収縮すると歯ぐきの血行が悪くなって回復するのが遅れたり、細菌感染しやすくなるため痛みが起きやすくなりますので、なるべくたばこは控えましょう。

まとめ

インプラント手術中の痛みはほとんどないと言ってもいいいでしょう。
ただ、手術後は多少痛みがあるものの痛み止めが処方されるので、あまり心配する必要はなさそうです。
もし、痛みに敏感な方は手術前にしっかりとクリニックで相談しましょう。
きっと痛みを軽減するための方法を提案してくれるはずです。
ここでご紹介したことを参考にしていただき、インプラント治療に前向きになってみてはいかがでしょうか?

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