ついやってしまいがちなNG歯磨き習慣とは

はじめに

みなさんはご自分の歯磨き法が正しいという自信がありますか?

日本人の成人のうちの9割もの方が虫歯や歯周病にかかっていると言われています。

ほとんどの人は毎日きちんと歯磨きを行なっているのに、どうしてこんなに高い数字になってしまうのでしょうか?

たかが虫歯くらい・・と軽く考えるのは危険です。

最近歯周病や虫歯の原因菌が糖尿病や心臓疾患などの病気と深い関係にあることが分かってきました。

つまり、歯の健康を守ることが全身の健康を維持することにつながるということが分かってきたということです。

歯周病や虫歯の原因となる細菌をきちんと除去することによりそれらの病気を防ぐことが可能です。

ここではついやってしまいがちな歯磨きのNG 習慣についてまとめてみます。

歯磨きの重要性

そもそも歯磨きはどうしてそこまで重要なのでしょうか?

歯周病も虫歯も早期発見、早期治療が大切です。

治療を行い虫歯を全て治療したから安心ということにはならず、歯周病や虫歯のない健康な状態を維持できれば、全身を健康に保つことができます。

健康なお口の状態を保てるようご自分のお口の中の状態に合った歯ブラシや補助グッズなどを使うようにしましょう。

歯磨きするたびにお口をていねいに隅々まで磨いているつもりでいても、歯ブラシが当たりづらいところが出てしまうので注意しましょう。

やってはいけない歯磨きのNG習慣とは

ここではやってはいけない歯磨きのNG習慣についてまとめてみます。

いくつ当てはまるかチェックしてみてくださいね!

食後すぐに磨く

歯を磨くべきベストタイミングは食後30分だと言われています。

よくやるのが食後すぐに磨いてしまうことでしょう。

お口の中は食後すぐだと酸性に傾いているためエナメル質が傷つきやすくなっています。

歯を磨く順番がいつも同じ

歯を磨く順番がいつも同じの場合、汚れがきちんと落ちていない場合が多いです。

人によって歯磨きのくせがあるため、磨きすぎている箇所とそうでない箇所ができるからです。

1つの歯を20回ブラッシングしたら、次の歯を磨くようにしましょう。

また、昨日は左から磨いたら今日は右から・・というように磨く順番を変えてみるといいでしょう。

そうすることで、磨き残しが出にくくなります。

歯磨き粉をつけすぎる

歯磨き粉をたくさんつけてしまうと、お口の中はすっきりするでしょうが汚れが落としきれないのに磨けたような気持ちになってしまいます。

歯磨き粉には研磨剤が配合されているため、あまり量が多すぎると知覚過敏になってしまうので注意が必要です。

磨きすぎている

歯の着色汚れが気になり力を入れすぎてしまうと、エナメル質と象牙質のあいだにある歯頚部と言われるところが削られすぎてしまい、知覚過敏になると言われています。

歯ブラシしか使わない

歯と歯の間は虫歯になりやすい場所で、その理由は細菌が繁殖しやすい場所にも関わらず歯ブラシが届きづらいからです。日本ではデンタルフロスを使う人の割合が2割程度と言われており、予防歯科先進国のスウェーデンの5割と比べるとかなり低いです。

実際に日本における12歳児の虫歯の数は2.4本程度ですが、スウェーデンは1.1本となっており、これも半分以下とかなり少ないです。デンタルフロスの使用率だけとは言いきれませんが、そうでないとも言いきれません。なので、1日に1回は歯磨きの際にデンタルフロスを使うようにしましょう。

歯の側面をきれいにできるデンタルフロスはおすすめで、糸状のものが使いにくい場合は持ち手のついたものを使うといいでしょう。

ご自分が使いやすいなと思うものを選ぶようにしましょう。

歯磨き前に歯ブラシを濡らす

歯を磨く前に歯ブラシを濡らす場合も泡立ちがよくなり、きれいに磨けた気分になるためやめておきましょう。

磨いた後何度もゆすぐ

市販の歯磨き粉を使うとお口の中はすっきりとしますが、口の中に歯磨き粉が残っているのは不快ですよね?すっきりさせようと、何度もゆすいでいる方が多いのではないでしょうか。

歯磨き粉の中にはフッ素など歯を強くするものも含まれており、日本人が虫歯になりづらくなった原因に歯磨き粉にフッ素が配合されたことが原因だと言われています。こういった歯にいい成分を活かすには歯磨き後におちょこ1杯程度の水で1回すすぐ程度がいいと言われています。

もし、それでも気持ちが悪いようであれば30分程度経ったらまたゆすぐようにすればいいでしょう。

硬い歯ブラシを使っている

硬い歯ブラシを使った方がしっかり磨けているような気がする・・という人は多いです。

ですが、硬い歯ブラシでゴシゴシと強く磨くより柔らかめの細い毛のものを使った方が虫歯になりづらいと言われています。柔らかい歯ブラシを使えば、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットをきれいにしやすいからです。

さらに、歯ブラシは上の前歯2本分の幅と同じくらいの毛先の部分のものを選ぶといいでしょう。 

定期的な検診も重要

毎回ちゃんと歯磨きしているつもりでいても、歯ブラシが届きづらいところが出てきてしまうのは当然です。

お口の中の細菌が塊となり、歯の表面にバイオフィルムと言われる膜を作ります。

このバイオフィルムの特徴としては粘着性が高くこびりついてしまうため簡単にはがれないことです。

ですが、クリニックで定期的に検診を受ければ歯科衛生士などが専用の器具を使いきれいに落としてくれます。

また、PMTCによって徹底的にクリーニングするのも有効です。

PMTCは歯周病や虫歯予防、改善、歯の質を強化する以外に歯についてしまった着色汚れを取り除ききれいな歯を保つなどさまざまな効果があります。 

まとめ

ついやってしまいがちなNGな歯磨き習慣について詳しくご紹介しました。

日ごろの歯磨きで正しいと思っていても実際には間違いだった・・ということがあるはずです。

クリニックで定期的に検診を受けることも重要ですが、最も大切なのは日ごろのご自分でのブラッシングだと言っていいでしょう。

正しい歯磨き法を身に着けていただき、一生歯周病や虫歯知らずで過ごせるといいですね。

そうすれば、全身の健康を保つことにもつながりますよ。

 

TOP