目次
はじめに
お子さんの歯を清潔に保つのはパパやままの大切な仕事です。
乳歯が生える前から赤ちゃんのお口の中をきれいにしておくことが大切ですが、どうして歯が生えていないのに歯磨きをするのかと思う方もいらっしゃるでしょう。
赤ちゃんの頃は歯ブラシ以外のものでケアすることができます。
ここでは乳歯の重要性や乳歯のケア法についてまとめてみますので、パパやママ、ご家族の方はぜひご参考になさってください。
乳歯が虫歯になりやすい理由
エナメル質が薄い
永久歯はエナメル質が硬いため虫歯になりづらいです。
ですが、乳歯はエナメル質が薄く永久歯の半分程度しかないと言われており、いったん虫歯になってしまうと進行しやすく神経まですぐに達してしまいます。
神経の割合が大きい
永久歯に比べて乳歯は神経の締める割合が非常に大きくなっています。
これは生え変わりの際に乳歯の根っこを溶かしてしまうからで、いったん虫歯になってしまうと進行が早く神経にすぐ到達してしまうため痛みが出やすいです。
奥歯に汚れがたまりやすい
これは永久歯でも言えることですが、奥歯には汚れが溜まりやすくなっています。
特にお子さんのあごは小さいので歯ブラシが奥まで届きづらくなっており、さらに奥歯の表面には細かい溝がたくさんあって汚れが溜まりやすいです。
そのため、お子さんが自分で歯磨きできるようになっても、仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
乳歯の重要性
では乳歯にはどういった重要性があるのでしょうか?
乳歯は永久歯に比べて歯髄が大きくなっており、その歯髄を守るためのエナメル質や象牙質なども薄いのが特徴です。
そのため、永久歯より虫歯になりやすく虫歯になってしまうとどんどん進行していきます。それに、永久歯より痛みを感じづらいため虫歯になっていても気づかないことが多いです。
この乳歯はお子さんの発育にとって重要な働きを持っており、乳歯が生え始める頃は一般的に6か月前後ですが、永久歯に生え変わるのは12歳前後となっています。
つまり、お子さんが最も成長する時期に乳歯を使うということになります。
食べものを噛むことと脳の発達には深い関係があり、同時に食べものを噛むことで骨の成長やあごの筋肉の成長を促進しています。
歯並びが悪いお子さんは子どもの頃にしっかりと噛むことである程度歯並びを改善することができます。
乳歯が虫歯だとものをしっかりと噛めないので、パパやママがしっかりとチェックしてあげるようにしましょう。乳歯の虫歯が悪化し歯が欠けてしまったり抜けたりすると、歯ならびが悪くなると言われています。
お子さんは歯磨きが完璧ではないため、ご家族が一緒に行うことでお子さんの虫歯を防止することができるでしょう。
乳歯のケア法
生後0ヶ月~
生まれたばかりの赤ちゃんは全く歯がない状態です。
赤ちゃんのお口の中は食べるためだけではなく、ママのおっぱいをうまく飲むためにも最適な形をしています。
歯が生える頃になったら口を触れるのに慣れるため、歯ぐきやお口の周りを時々触ってあげるようにしましょう。
歯が生える時期になったら、唾液と湯冷ましで十分きれいになります。
一般的に6~8カ月頃に最初の歯が生え始めます。
赤ちゃんによって違いますが、まずは下の前歯から生えることがほとんどです。
お口の中に変化が起きたり離乳食を食べ始めるため刺激が与えられよだれが多くなってきますが、歯ブラシできれいにするほどの汚れはつきません。
むしろ、歯磨きが嫌いになってしまったり歯ぐきを傷つける原因になると言われています。
ですので、この時期はまだガーゼなどを使ってケアし、少しずつ歯ブラシをお口の中に入れることに慣れさせるようにしましょう。
生後10カ月頃~
生後10カ月頃になると上の前歯が生え始めますが、よだれだけでは汚れが落ちづらいため少しずつ歯ブラシを使っていくようにしましょう。
ただ、上の前歯の周りの歯ぐきは非常にデリケートなので強く磨くのは避けましょう。
磨くというより歯ブラシに慣らすことが目的だと言えます。
また、虫歯を予防するため夜中のミルクや授乳をじょじょに減らしていきたい時期でもあります。
1歳~
この頃から前歯が8本揃い奥歯が生え始めますが、奥歯の溝や噛む面にはプラークがたまりやすくなり虫歯菌がお口の中に溜まりやすくなります。
1日に1回はていねいに歯磨きを行う習慣をつけるようにしましょう。
ただ、まだ長時間お口を開けていられないため、なるべく短時間で磨いてあげるのがポイントです。
ブラッシングを徹底的に行うというよりも、虫歯菌を増やさないことが大切です。
また、ブラッシングに加え食べ方にも工夫を行い、虫歯菌を増やさないようにしましょう。
2歳5~6か月~
この頃になると、最後の歯が生えて全ての歯が生え揃います。
3歳頃になると噛み合わせが完成し、この後6歳前後に永久歯への生え変わりまで特に大きな変化は起こりません。
全ての歯が生え揃い何年か経つと乳歯のすき間が自然に開いてきますが、これを発育空隙と言ってあごが発育したことで起こるもので心配しなくていいでしょう。
乳歯をケアする際の注意点
乳歯が生えたばかりの頃は歯が弱い状態なのでその頃に歯ブラシの刺激が与えられると、歯が硬くなるまでに支障が出ることがあります。歯ブラシの毛先は赤ちゃんの歯ぐきと比べて硬くなっており、強く磨くと傷がつくことがあります。
歯ぐきに傷がついてしまうと、そこから細菌感染を起こすことがありますので、歯が生えはじめの頃は綿棒やガーゼなどで優しくおそうじしてあげることが大切です。
方法としては綿棒やガーゼで歯についた汚れを優しくふき取るようなイメージです。
仕上げに歯ブラシを口の中に入れる練習をし、最初は赤ちゃんが嫌がるかもしれませんが、少しずつ慣れてきて最終的に自分で歯磨きするようになるでしょう。
まとめ
乳歯の重要性や乳歯のケア法などについてまとめてみました。
乳歯は永久歯と比べて虫歯になりやすいため、ご家族によるケアが必要です。
赤ちゃんの乳歯が生えてきたら、ここでご紹介したことをご参考にしていただきしっかりとケアしてあげてくださいね!