本当に正しい歯のセルフケアの流れ

はじめに

あなたは日ごろから歯のセルフケアを行っていますか?
歯周病がまだ初期の状態なら、正しい歯磨きだけでかなり改善することができると言われています。
では、正しい歯のセルフケアとはどういったものなのでしょうか?
ここでは正しい歯のセルフケアの流れやセルフケアの重要性などについてご紹介します。
日ごろのセルフケアがいい加減かも・・と思った方は、ぜひ今日からでも実践してみて下さいね!

ご自分でのセルフケア

・歯ブラシの持ち方に気を配る

では、具体的に歯のセルフケアを行う際に大切なことはどういったことなのでしょうか?

1.歯ブラシの持ち方は自分に合った方法で
2.歯ブラシの硬さはやわらかめ
3.歯と歯ぐきの間を丁寧にブラッシング
の3つです。
まず、歯ブラシの持ち方については自分が最も磨きやすい方法で持ち、しっかりと磨いていきましょう。
ペンを握る時のペングリップと歯ブラシを持つ時のパームグリップという方法があります。
やわらかめの歯ブラシを使うといい理由はかためだと歯ぐきが腫れている場合血が出やすいからです。
歯ブラシが柔らかいと歯周病の原因と言われているプラークを取り除けるだけでなく、マッサージできるメリットがあります。
さらに、歯と歯ぐきの間をていねいにブラッシングする理由としてはプラークをより除去できるからです。
境目をていねいに磨くと歯の表面を磨く以上に磨き残しを防げます。
その時に毛先が境目にきちんと当たっているのを意識しつつ力を入れずに磨きましょう。
理想としては1箇所につき20回程度がいいでしょう。
また、使用する歯磨き粉についてはどのメーカーのものを使うのがいいかというより歯磨き粉の量が大切で、1.5センチ程度が最もいいと言われています。
また、歯ブラシを水につけて磨く方が多いでしょうが、乾いた状態であまり泡立たないように磨くようにしましょう。
ゆすぐ際には1~2回程度にしておき、フッ素を洗い流さないようにする必要があります。

・デンタルフロスを使う

デンタルフロスとは歯と歯の間をきれいにする糸状の歯磨きアイテムです。
歯間はプラークがたまりやすくなっており、歯ブラシだけでは汚れを落としづらいからです。
なので、デンタルフロスを使って歯と歯の間のプラークを落とすことが大切です。
使い方が分からない場合はかかりつけのクリニックで歯科衛生士さんに教えてもらいましょう。

・歯間ブラシ

歯間ブラシはデンタルフロスと同じで、歯と歯の間など歯ブラシでは届きづらいところに溜まったプラークを取り除くものです。
歯間ブラシとデンタルフロスを使い分けるのは次のようなケースが挙げられます。
ブリッジ治療を行いデンタルフロスが通せない場合
歯と歯の間が広い場合
デンタルフロスが使いにくい場合
・・などです。

・生活習慣の改善

歯のセルフケアには生活習慣の改善も重要です。
よく生活習慣病という言葉を耳にするでしょうが、お口の中もそれと同じで不規則な生活を送っているとお口の中の状態は悪化していきます。
特に、睡眠不足や食生活の乱れによって免疫力が落ちてしまうため、お口の中の細菌感染を起こしやすいです。
さらに、睡眠不足が続くとストレスがかかるためさまざまな悪影響があります。
お口の中も同様で、生活習慣を整えることでお口の中の状態も良くなると言われています。

クリニックでのセルフケア

みなさんはご自分での歯磨きだけでは取りきれないバイオフィルムというものをご存じでしょうか?
歯の表面に粘着性の高い菌が付いているのをイメージしてみて下さい。
バイオフィルムの中で歯周病菌や虫歯菌が糖を代謝することで歯のエナメル質を溶かしてしまい、虫歯になっていくのです。
このバイオフィルムは歯磨きだけで取り除くことができないと言われており、バイオフィルムの中にもさまざまな悪い菌があるので、クリニックで定期的にクリーニングする必要があります。
つまり、歯のセルフケアにはご自分で行うものとクリニックでのプロによるものがあり、その両方を併せて行うことで健康的な歯を維持することができるのです。
ご自分でのセルフケアは当然ですが、クリニックでのプロによるケアを行うことで予防効果はさらに上がります。
最低でも半年に1度はクリニックへ行っていただき、歯のクリーニングと検査を受けるようにしたいものですね。
病気を早期発見できれば治療も簡単で安く済みます。
もし、重度にまで進んでしまってから発見しても、通院の負担や経済的負担が大きくなります。
たとえ歯ぐきが少々炎症を起こしていても、ブラッシングやクリニックでの処置によって治癒が可能ですが、歯周病が重度にまでなり骨が溶けてしまうと手術が必要になることもあります。
歯を支えている骨が溶けてしまうと最終的に歯が抜けることもあり、もし、最先端治療のインプラントで補えたとしても費用がかなりかかるなど負担が大きくなります。
ご自分の健康な歯に勝るものは存在しません。
日ごろのセルフケアとプロによるケアを習慣づけるようにしてくださいね!

クリニック選びのポイント

プロによるセルフケアを受けたくても、どのクリニックに行けばいいのか分からない・・という方は多いはず。
適当に選ぶと、技術のあまりないクリニックに当たってしまうかもしれませんよ?
ここでは歯のケアを受ける際のクリニック選びのポイントについてまとめてみました。
家から通いやすいという理由だけでクリニックを安易に選んでしまう方は意外と多いものです。
ですが、それだけの理由で選んでしまうと技術や実績のないクリニックに当たることもあるため注意しましょう。
いいクリニックを選ぶポイントは次の通りです。

無料カウンセリングなどを行っているかどうかチェックする
電話番号や住所がはっきりと明記されている
実績数が多いクリニックかどうかチェックする

まとめ

歯のセルフケアは歯磨きだけではじゅうぶんとは言えません。
歯周病が進行してしまうとご自分のケアだけではどうにもできないですし、さらに進行してしまい最悪歯が抜けてしまうこともあるからです。
ここでご紹介したことを参考にしていただき、今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか?
一生ご自分の歯で過ごすことができればいいですね!

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