白く美しい歯をキープするための生活習慣

はじめに

笑顔の時にちらっと見える白く美しい歯・・それだけでイメージがよくなるものです。
でも、現実にはどうでしょうか?

テレビや映画などで見る芸能人やモデルさんの白い歯と比べて、あなたの歯はどうですか?
そもそも人間の歯の色には個人差がある上、お口の中の環境やその人の生活習慣などによっても差が出ます。
ここでは白く美しい歯をキープするための生活習慣についてまとめてみました。

歯が着色する原因とは

色の濃い飲食物


そもそも、みなさんは笑った時に歯の白い人と黄色い人のどちらにいいイメージを抱くでしょうか?
ほとんどの方は歯の白い人と答えるはずです。
どんなに歯磨きや日ごろのケアをていねいにしていても、歯がきたなければ相手に不潔なイメージを与えてしまうでしょう。
第一印象に差を付ける重要な要素である歯の色。
歯の色を白く美しくできれば、相手にいいイメージを与えることにつながります。
では、歯に色が付いてしまうのはどうしてなのでしょうか?
まず、白い歯が着色してしまう原因としてコーヒーやたばこ、ワインなどの飲食物が挙げられます。
お口の中には唾液の中の酵素の作用で飲食物やたばこのやになどに含まれる物質が変化し、これによって生まれたものをステインと言います。
歯を覆っているたんぱく質の膜に浸透することによって歯の色は変わっていくため、食事やたばこを吸った後には歯磨きを行い着色を取り除くことが必要です。
それを怠ると、色素沈着が進んでいくと言われています。

酸蝕歯


また、白い歯の大敵はこれ以外に酸蝕歯というものがあります。
酸蝕歯とはその文字通り酸が原因で起こるものです。
歯の一番外側にあるエナメル質は非常に丈夫で硬いですが、酸にはとても弱い性質があります。
なので、酸を多く含む飲食物を摂るとエナメル質が溶け出してしまい、エナメル質が溶けると歯につやがなくなったり、透けて見えたり、黄色く見えたりします。

この酸蝕歯を防止するためにも歯磨きとうがいが欠かせません。
ですが、酸を多く含んだ飲食物を摂った後にすぐに歯磨きするのはおススメできません。
歯のエナメル質が酸に触れた場合、一時的に歯が柔らかくなってしまうのですが、この状態をきれいにするため力任せにごしごし歯を磨くと歯の表面にあるエナメル質が削れてしまうからです。
みなさんは子どもの頃から食後すぐに歯磨きするように言われてきたかと思いますが、実際には食後30分程度経ってから歯磨きする方が効果的だと言われています。

白く美しい歯をキープするための生活習慣

  1. 丁寧なブラッシング
    やはり、何より歯を白く美しく保つためにおすすめなのがていねいなブラッシングでしょう。
    歯に着色汚れが付いてしまうと、ブラッシングだけでは落としきることができないので、クリニックでホワイトニングするしかなくなってしまうでしょう。
    ですが、着色性の高い飲食物やたばこを吸った後歯磨きをすることで歯に着色汚れが付くのを防止できます。
    また、歯周病や虫歯を防止するためにもていねいなブラッシング習慣を身につけましょう。
    ただ、研磨剤の含まれた歯磨き粉を使ってゴシゴシ力を入れてブラッシングすると歯の表面に傷がついてしまい、逆に着色しやすくなってしまうため注意しましょう。
    ブラッシングの際には歯磨き粉に頼り過ぎることなく、歯ブラシを小刻みに動かしプラークを取り除くようにしましょう。
  2. 禁煙する
    歯の着色汚れの原因は飲食物だけではなく、し好品であるたばこに含まれるニコチンやタールも原因の1つだと言われています。
    それに、たばこによる着色は歯以外に歯ぐきまでにも及ぶと言われており、歯ぐきの黒ずみの原因になります。それ以外にたばこの悪影響として歯周病にかかりやすくなることが挙げられます。
    たばこにはニコチンが含まれていますが、これによって血管が収縮され酸素が全身に行き届きづらくなります。このことで、歯を支えている組織にまでダメージが加わってしまうからですね。
    驚くことに、たばこを吸う方はそうでない方の3倍も歯周病になりやすいと言われているため、歯や歯ぐきを健康に保つためにも禁煙する方がいいでしょう。
  3. 昆布やガムなどを噛む
    唾液には歯の汚れや細菌を洗い流す効果があると言われています。
    そのため、唾液の分泌を促進することでお口の中をきれいにすることができます。
    たとえば、昆布やガムなどを頻繁に噛めば唾液の分泌が促されると言われています。
    特に、昆布には食物繊維が多く含まれているため、歯の表面をきれいにしてくれる効果が高いです。
    また、唾液には外部から侵入するウィルスや細菌から守る抗菌効果や、歯の表面にあるエナメル質を修復し虫歯を防止する効果、口臭を防止する効果・・などもあります。
    お口の中が乾燥しているな・・と思ったら、あごや舌を動かしていただき唾液の分泌を促進するようにしましょう。
  4. 口呼吸をやめる
    口呼吸をしていると、歯の表面が乾いてしまい唾液の分泌が悪くなり、汚れが洗い流されづらくなります。
    何かに熱中している時やリラックスしている時などは口が開きやすくなり口呼吸になりやすいため、意識して口を閉じるようにしましょう。
  5. 定期的に検診を受ける
    日ごろの生活習慣に気をつけることも大切ですが、定期的にクリニックで検診を受けることも重要です。
    定期的にクリニックでクリーニングを受けたり、ブラッシング指導を受けることで美しく白い歯がキープできます。
    また、それだけでなく定期的にチェックしてもらうことで、歯周病や虫歯を早期発見できるため早期治療につながります。
    そうすれば、治療にかかる時間や費用が大幅に節約されるためおすすめです。

まとめ

人の歯の色は全て同じというわけではなく、生まれつきや生活習慣、歯の質、加齢などによって違っています。
黄色人種である日本人は白人や黒人に比べ歯が黄色いと言われています。
日ごろの生活習慣に気を配ると同時に、クリニックで定期的にチェックしてもらうようにしましょう。
また、どうしても気になるようならホワイトニングを受けるというのも一つの手ですね。
ここでご紹介した生活習慣に気を付けていただき、白く美しい歯をキープしてくださいね!

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