矯正治療で手に入れる!理想の噛み合わせとはどのような状態?

はじめに

みなさんはご自分の噛み合わせに自信がありますか?

歯科先進国である欧米ではすでに歯並びや噛み合わせが重要視されており、小さい頃から歯科矯正を行うことが一般的です。

特にアメリカでは歯科治療に費用がかかるため、小さい頃から歯科矯正を行って虫歯を予防していると言われています。ですが、日本ではまだ矯正治療に対する意識が遅れているので、限られた人しか治療を行っていないのが現状です。

ここでは矯正治療で手に入れられる理想の噛み合わせとはどういったものか、噛み合わせが悪いとどうなるか、その原因や治療法などをまとめてみます。

もし、噛み合わせが悪いかも・・と思われるなら、ぜひ最後まで読んでいただき、クリニックで診てもらうようにしてくださいね!

 理想の噛み合わせとは

そもそも理想の噛み合わせとはどういったものなのでしょうか?理想の噛み合わせは、頭蓋骨の位置が前後左右傾きがなく、左右の回転などもない状態であごの中心の位置が真ん中にあることが条件です。

また、肩の左右の高さが均等で床と平行になっており、肩甲骨や骨盤の歪みがない状態が理想です。

さらに、唇を閉じた状態の時に歯がどういった状態なのかを見てみると、上下にすき間があいているか触れているかどちらの状態になっていますか?

理想的な噛み合わせは少し隙間がある状態で歯を強く噛みすぎると、骨の中に歯がめり込むため鼻からあごまでが短くなります。

唇を閉じている時は歯と歯の間にすき間ができるようにしましょう。

噛み合わせが悪くなる原因とは

頬づえをつく

大人の頭の重さは体重の1割程度だと言われているため、頬づえをつくクセがある方はその重さが歯やあごにかかってしまうので、噛み合わせだけでなく歯並びまで悪くなります。

爪を噛む

爪は全身の中でも歯の次に固いところだと言われており、この爪を噛むことで歯や歯ぐきに負担がかかってしまい、噛み合わせや前歯の歯並びが悪くなることがあります。

舌のくせ

前歯を舌で押したり、舌を出すくせがある方は歯やあごに余計な力がかかるため、噛み合わせや歯並びが悪くなることがあります。

歯ぎしり

歯ぎしりするくせがある方はあごや歯に強い力がかかるため、噛み合わせや歯並びが悪化したり、歯がすり減ることがあると言われています。

さらに、歯ぎしりは寝ている間に起こることがほとんどなので気づかないことが多いです。

柔らかいものばかり食べる

意外かもしれませんが、日ごろから柔らかいものばかり食べていると噛み合わせが悪くなることがあります。

噛みごたえのあるものを日ごろの食事のメニューに加えるようにしましょう。そうすれば、噛み合わせが悪くなるのを防げるかもしれません。

顎関節症

顎関節症だと噛み合わせが悪くなることがあります。

歯の土台となっているあごがずれてしまっているか、噛み合う歯がずれているか・・ということが分かれ目になりますが、影響しあることなので顎関節症と噛み合わせは深く関係があります。

噛み合わせが悪いことでの悪影響

虫歯になりやすい

噛み合わせが悪いままだと、歯磨きをきちんと行っているつもりでいてもすみずみまで届きづらくなるため食べもののカスが詰まってしまい虫歯になりやすいです。

逆に、噛み合わせがいいと、咀嚼によって食べものをしっかりと噛めるため歯に汚れがつきづらくなり、お口の中に残った食べもののかすを落としやすくなります。

歯周病になりやすい

歯周病は加齢によりリスクが高まると言われています。加齢に伴って免疫力が落ちお口の中の細菌に感染しやすくなって歯ぐきが弱まってくるので注意が必要です。

噛み合わせが悪いと噛みやすい方ばかりで噛んでしまうため、よく噛む方の歯にだけ負担がかかるので歯周病になりやすいとも言われています。

そうならないためにも、クリニックで定期的にクリーニングやメンテナンスを受けていただき歯周病が進行する前に治療を受けましょう。

食べものが噛みづらくなる

奥歯の噛み合わせが悪化すると、食べものを噛みづらくなります。そうなると、人間は無意識のうちにあごの位置を後ろに移動し噛みやすくすると言われています。

それが続いてしまうと、あごを後ろに引っ張ろうとする筋肉が働き続けるため、首周りに痛みが起きることがあります。

他にも、あごを動かすと音が鳴ったり、歯と歯の間にかゆみが起きたり・・などの症状が起きることもあるため、気になる場合にはクリニックで検査を受けるようにしましょう。

顎関節症

顎関節症は誰でもなり得る病気ではあるものの、噛み合わせが悪いとリスクが高くなり、悪化しやすいと言われています。噛み合わせが悪いことであごの関節への負荷がかかってしまうと言われています。

顎関節症の方は肩こりや頭痛に悩まされることもあります。

その理由はあごの筋肉はは側頭部の側頭筋とつながっているため、そこをマッサージすると頭痛が和らぐことがあります。

症状が進んでしまうと、あごに痛みが起きたり口が開けづらくなってしまうこともあります。全身のバランスが崩れると、腰痛が起きたり姿勢が悪くなるなど、悪影響が多いです。

噛み合わせを治療するには

噛み合わせを治療するのは歯科医療分野で難易度の高い治療だと言われており、どのクリニックでも治療できるとは限りません。

最も効果的な治療法は矯正治療によって歯を移動させ、筋肉を正しく機能する状態に整えることです。

この治療法だと、審美性もよくなる上に肩こりや頭痛、生理痛や耳鳴り・・などといった症状が改善されるケースもあり、全身が健康な状態に近付く手助けにもなるのです。

まとめ

噛み合わせが悪いままで放っておくと、全身に悪影響が及ぶため早めに改善することをおすすめします。

遺伝的な問題で噛み合わせが悪い方もいらっしゃいますが、日ごろの生活の中のなにげない習慣を改善するだけでも噛み合わせが悪化するのを防ぐことができます。

肩こりや頭痛があると整体などに行く方がほとんどですが、一時的によくなったとしても噛み合わせ自体が治っていないため、何度行ったところで根本的な改善にはなりません。

ご自分の噛み合わせが気になっているという方は一度クリニックで診てもらうようにしてくださいね!

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