インプラント治療後の本当に正しいケア方法

1 はじめに
2 インプラントとは
3 インプラントのメリット
4 インプラントの治療の流れ
5 アフターケアを怠ると
6 インプラントの正しいケア方法
- 6.1 セルフケアの方法
- 6.2 定期的なクリニックでのメンテナンス
7 まとめ
- 7.1 おすすめ関連記事

はじめに

インプラント治療を行うことでしっかりと噛めるようになり、見た目もよくなるため豊かな生活を送ることができるようになりますが、治療後のケアが重要だと言われています。

アフターケアを怠ると、インプラント周囲炎などの病気になるため最悪インプラントが抜け落ちてしまいます。

ここではインプラント治療後も健康なお口の状態を保つための正しいアフターケアの方法をご紹介します。

また、インプラントのメリットや治療の流れなども加えてお教えします。

インプラントとは

インプラントとは歯周病や虫歯、けがなどによって歯をなくした場合に見た目や噛み心地を回復するための治療法で、すでにローマ時代から行われていたと言われています。

現在広く行われているインプラント治療は50年ほど前から行われていた方法で日々進歩を続けて性能が向上し、今では世界中で行われるようになりました。

インプラントはまるでご自分の歯のような使い心地なので、第二の永久歯とも言われています。

歯をなくしたことで不可能になったことが可能になったり・・と、生活が豊かになる治療法です。

インプラントのメリット

なお、インプラント治療を行うと次のようなメリットがあります。

入れ歯では食べられなかった歯ごたえのある硬いものが食べられるようになり、食事が楽しめるようになります。左右バランスよく噛めるようになり、残っている歯で無理に噛まずに済むので健康な歯の寿命が延ばせます。

入れ歯のように着脱の煩わしさがないため、旅行や外出が楽しくなります。

発音が元通りになるため会話が楽しめるようになります。

口元が美しくなり、自信を持って笑顔になれます。

インプラントの治療の流れ

カウンセリング

まず、お口の中についての相談ごとや悩みなどをカウンセリング相相談します。

精密検査

あごの骨の状態や歯周病になっていないかなどを検査します。歯科用CTを使うこともあります。

診断、治療プランの提案

検査結果に基づき診断を行ってお口の中の状態を見極めていきます。さらに、患者さんの希望に沿った最適な治療法を選び、提案していきます。

治療計画を立て患者さんにしっかり説明を行って治療に進みます。

外科的手術

インプラントをあごの骨に埋め込んでいきます。なお、手術にかかる時間は30～1時間程度となっており、麻酔を行うので痛みを感じることはほとんどありません。

インプラントと骨が結合するのを待つ

手術が終わったら、インプラントが骨としっかり結合するまで待ちます。

3ヶ月程度は待つ必要がありますが、この期間中は仮の歯を使うため日常生活はいつも通り送ることができます。

人工歯冠を装着する

インプラントとあごの骨がしっかりと結合したのが確認されたら、人工歯冠を付けていきます。これでインプラント治療は終了です。

メンテナンス

健康な歯とインプラントを行った歯どちらも数か月に1回程度はメンテナンスが必要です。定期的にメンテナンスを受けることで、インプラントの寿命を延ばすことができます。

アフターケアを怠ると

インプラント治療後にアフターケアがいい加減だと、インプラント周囲炎になってしまうことがあります。

インプラント周囲炎になると、インプラントが埋め込まれた歯ぐきや骨がだめになったり、最悪インプラントが抜け落ちてしまう危険性があります。では、インプラントをだめにする最大の原因であるインプラント周囲炎とはどういった病気なのでしょうか？

インプラント周囲炎とは細菌感染により歯ぐきや歯周組織に炎症が起きる病気で、歯周組織にまで炎症が進んでしまうと、歯槽骨が吸収してしまい、最悪インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

インプラントは天然の歯ではないので、歯根膜などもなく抵抗力が弱いため炎症が進行しやすいと言われています。

また、インプラント周囲炎は痛みなどの自覚症状がほとんどないため気づきにくく、気づいた時にはかなり進行してしまっているということが多いです。ですので、定期的にクリニックでメンテナンスを受けることが大切で、もし細菌感染を起こしていたとしても、早期発見が可能となり、インプラントが抜け落ちるのを防ぐことにつながります。

インプラントをできるだけ長く使うためにもセルフケアはもちろんのこと、クリニックでのメンテナンスが重要になるわけですね。