目次
はじめに
お子さんの歯並びが悪いと、歯並びをきれいにしてあげたいと思うのが親心。
子どもの頃に矯正治療を行うことには多くのメリットがありますが、費用が高くつくため慎重にならざるを得ません。
ここでは子どもの頃に矯正治療を受けるメリットについて、小児矯正歯科の選び方などについてもご紹介します。
大人の矯正と子どもの矯正の違い
大人の矯正治療と子どもの矯正治療にはかなりの違いがあります。
その最大のものが成長発育というものです。
お子さんの矯正治療は成長期に行うため、あごの成長発育を正しい方向へと誘導しながら歯を正しい位置へ動かしていく必要があります。
ですが、大人の矯正治療は成長がすでに止まっており、あごや骨の形も完成しているというのが最大の相違点です。
さらに、虫歯があるかどうか、歯を支えている歯ぐきの状態など、年齢を重ねているだけ子どもより考慮する必要があることが多いのです。
ですが、大人になってからの矯正治療がデメリットばかりだということでもありません。
本人が大人になってからでも治療したいと思うのは大変大切なことであり、歯を動かす従来の矯正治療以外にも外科的手術が必要な矯正治療を行う方も増えています。
子どもの頃に矯正治療するメリット
・歯並びが悪く生えようとする歯を少なくできる
乳歯が抜けるタイミングを調整することで悪い歯並びに生えようとする歯を減らすことができ、噛み合わせをよくできます。
・仕上がりがきれい
歯の大きさが非常に大きく抜く必要がある場合であっても、あごの成長をきれいに保てる小児矯正だと矯正がきれいに仕上がると言われています。
・手術のリスクを軽減できる
歯が生えかわる時期に歯が傾くことで受け口になっていると、それを放っておくことで悪く傾いた歯に沿いあごが成長してしまい、最悪あごが大きくずれて手術が必要になることがあります。
ですが、前もって噛み合わせを治療すればバランスが取れた顎の成長を促進でき、手術のリスクを軽減できます。
・あごの曲がり具合を少なくできる
あごの成長期に噛み合わせが悪い状態を放っておくと、あごが変形してしまうことがあります。
なので、あごの成長がまだある時期に噛み合わせをよくすることで、バランスのいいきれいな噛み合わせにすることできます。
・歯やあごへの負担を軽減できる
子どもの頃に歯並びを矯正することで、生え替わりの時期に起こる悪い噛み合わせによるあごへの負担や歯のすり減りを少なくできます。
・抜歯のリスクを軽減できる
あごの成長を正しくしたり、狭かったあごを広げたりすることで抜歯のリスクを軽減できます。
たとえば、成長した後に矯正治療をすると2～4本程度の永久歯の抜歯が必要になることがありますが、子どもの頃に矯正治療を行えば抜歯せずに行える可能性が高くなります。
・コンプレックスが解消できる
子どもの頃に歯並びを改善することでいじめやからかいの原因をなるのを防ぐことができ、精神的に健全な発達ができます。
コンプレックスが解消されれば前向きで積極的な性格になるはずです。
子どもの頃に矯正治療するデメリット
子どもの頃に矯正治療を行うことでメリットは多いですが、デメリットが全くないというわけではありません。
では、どういったデメリットがあるのでしょうか？
・矯正期間が長引くことがある
歯科矯正ではほとんどがあごの成長が止まる15歳程度まで経過観察の必要があるので、治療が長引くことがあります。
・矯正中一時的に歯並びが悪化することがある
あごの成長に合わせて矯正治療するため、一時的ではあるものの歯並びが悪化することがあります。
小児歯科矯正クリニックの選び方
子どもの矯正治療は大人と比べると治療期間が長くなり、骨格の変化もあるので細かい調整を加えながら治療を続ける必要があります。
つまり、子どもの矯正ならではのクリニックの選び方があるためそのポイントについてご紹介しましょう。
・子どもの矯正治療の症例数が多い
矯正治療と言ってもクリニックによって得意分野や経験数は違っています。
つまり、大人の矯正治療は得意であっても、お子さんの矯正治療の症例数が少ない・・というクリニックもあるでしょう。
ですので、小児歯科矯正の症例数の多いクリニックを選ぶようにすることが大切です。
ただ、小児歯科と矯正歯科を行っているクリニックでもお子さんの矯正治療の経験が多いとは限らないので、前もって調べておくことが大切です。
・お子さん一人一人に合った治療を行ってくれる
矯正治療は長期間かかるものなので、大人の矯正治療以上にお子さんの場合は歯科医師との相性が重要になります
たとえば、矯正法を押しつけてきたり、お子さんが怖がるような診察を行うクリニックは避けた方がいいでしょう。
さらに、お子さんの成長に伴って骨が成長する際に痛みが起こり微調整が必要になることがあるため、それにきちんと対処してくれることが大切です。
また、小さいお子さんにとって矯正装置をずっと付けていることは見た目なども問題もあってかなり精神的ストレスになるはずです。
ですので、精神的なケアもしっかりと行ってくれたり、それぞれのお子さんにピッタリ合った治療を行ってくれるクリニックを選びたいものですね。
・通院しやすい
お子さんの矯正治療の場合には家からなるべく近く通院しやすいところを選びましょう。
矯正治療が始まったら1～数ヶ月に1回程度は通院する必要が出てきますし治療も長期間にわたるため、学校やクラブなどを考慮すれば家から近い方がいいでしょう。
また、矯正装置が破損したりするなどのトラブルを考慮すると近い方が安心ですよね？
まとめ
子どものうちに矯正治療を行うメリットについてご紹介してみました。
小さい頃から矯正治療することでのメリットは非常に多いですね。
ただ、お子さんが矯正治療する場合にはクリニック選びも大変重要です。
お子さんによってお口の中の状態はそれぞれ違っています。
お子さん一人一人の状態に合わせた最適な矯正治療を行ってくれるクリニックを選んであげて下さいね！
みなさんのお子さんの歯並びが矯正治療によって美しくきれいになることを願ってやみません！
