噛み合わせの悪さがもたらす悪影響やリスクについて

 

はじめに

頭痛や肩こりなどの症状が続いている方は意外と多いでしょう。
その原因が実は噛み合わせの悪さからきている場合が多いです。
歯ぎしりや加齢などによりあごの位置が変わってしまい、体が歪んでくることから起こると言われています。
ここではそんな噛み合わせの悪さがもたらす悪影響やリスクについて、治療法などについてまとめてみます。

噛み合わせが悪いと

・歯周病になりやすい

歯周病は加齢と共にリスクが上がると言われています。
それは加齢により免疫力が落ちてしまい、お口の中の細菌に感染しやすくなるため歯ぐきが弱まることが原因と言われています。
歯周病とこの噛み合わせの関係とは噛みやすい方でばかり噛んでしまうことでくせがついてしまい、そちら側の歯にばかり負担がかかるからです。
クリニックで定期的にクリーニングなどケアを行うことで歯周病を予防できますので、早期発見早期治療に努めましょう。

・虫歯になりやすい

噛み合わせが悪いままだと、ブラッシングを丁寧に行っているつもりでいても届きづらいところが出てくるため、食べもののかすが詰まりやすくなってしまいます。
いっぽうで、噛み合わせがよくなるとしっかりと噛めるため歯に汚れがつきづらくなったり、お口の中に残った汚れを落としやすくなると言われています。
つまり、噛み合わせが悪いとお口の中に残った汚れを排出できなくなり食べもののかすがどんどんたまってしまうため虫歯になりやすいです。

・自律神経が乱れる

理由は分からないものの体調が悪い・・ということはありませんか?
原因不明の腰痛や頭痛、顎関節の痛みに悩まされている方は多いです。
もし、そういった症状がある場合、噛み合わせの悪さによる自律神経の乱れが原因のことが多いです。
日常的に精神的ストレスを感じている場合は症状が出やすく、それを放っておくと長引いてしまうことがあるため、なるべく早く診察を受けるようにしましょう。

・顎関節症になりやすい

顎関節症とはどんな方でもなりうる病気ではあるものの、噛み合わせが悪いとかかるリスクが上がると言われています。
噛み合わせが悪いことで顎関節によけいな負担がかかり、肩こりや頭痛の原因になったりします
顎は側頭部にある側頭筋という筋肉とつながっているため、そこをマッサージすればある程度頭痛を和らげることができます。
ただ、悪化すると口があけづらくなったり、あごが激しく痛むことがあります。
また、全身のバランスが崩れてしまうため腰痛になることもあります。

噛み合わせを治療する方法

噛み合わせや歯並びなど、機能性を回復するための治療法として矯正治療が挙げられますが、実は他にもあります。
歯をなくしたことで噛み合わせが悪くなることもあれば、あごや詰合によって噛み合わせが悪化することもありますので、原因によって治療法は変わってきます。

・矯正治療

矯正治療ではさまざまな矯正装置を使って歯の位置を動かし噛み合わせを治していきます。
大きく分けて矯正法にはブラケット矯正マウスピース矯正とがあります。
まず、一般的に行われているのがブラケット矯正という矯正法で歯にブラケットを付けワイヤーを張り歯を移動させていきます。
いっぽうで、マウスピース矯正はマウスピースを作り変えながら希望の歯並びに改善していく方法です。
出っ歯や叢生、すきっ歯、受け口、過蓋咬合・・などといった明らかに歯並びの悪い場合に矯正治療を行うことで歯並びをきれいにすることができます。

・被せものを調整する

虫歯治療などで被せ物がある場合、噛み合わせが悪化することがあります
天然の歯と被せものとでは硬さが違うのですり減り方も違います。
ですので、治療してすぐは噛み合わせがよくても少しずつ乱れてくると言われています。
また、被せものをしていなくても歯ぎしりや食いしばりなどのくせによって歯がすり減ってしまい、噛み合わせが悪くなることもあります。
さらに、被せものを入れる時治療後に違和感がないように低めに作ることもあり、そういった場合には噛み合わせが悪くなることもあります。
この場合の治療法としてはすでに入っている被せものの高さを調整したり、すり減ったところを被せもので補ったり、天然の歯と同じような硬さのものに変えたり、仮歯を入れ噛み合わせを確認してから被せものを作る・・という方法などが挙げられます。

・入れ歯やブリッジ、インプラント

歯は1本だけで生えているわけではなく、両隣の歯に支えられて生えているものです。
ですので、1本なくしただけでも歯が動いてしまい歯並びが乱れてきます。
つまり、歯が抜けてしまった場合その歯を補う必要があり、その方法としては入れ歯やブリッジ、インプラントの3つが挙げられます。
入れ歯は両隣の歯に金具をひっかけ人工歯をつける治療法のことです。
ブリッジ治療とはなくなった歯の両隣の歯を使い橋げたにするように行う治療法です。
インプラント治療はチタンでできた人工歯根をあごの骨に埋め込み人工歯を装着する治療法です。
奥歯を入れ歯にすると、噛む力が強くかかるため入れ歯が沈み込み噛み合わせが悪くなることがありますが、インプラント治療なら安心です。

・舌の体操

噛み合わせが悪い場合嚙み合わせのズレを改善することが重要だと言われています。
また、特に今は問題がなくても舌の体操を行えば噛み合わせの乱れを防ぐことができます。
まず、歯の外側を舌をぐるっと1周させましょう。
この時、唇は閉じたままで行い左右各20回ずつを1日3セット行いましょう。
顔の周りの筋肉が鍛えられ効果が得られます。
口の周りの筋肉を鍛えれば、噛み合わせが悪化するのを防止することができます。
簡単にどこでもできる体操なので、ぜひ今日からでもやってみて下さいね!

まとめ

もし、噛み合わせが悪いと感じていても実際に症状が何もない場合は治療する必要がないとことも多いです。
ですので、噛み合わせが悪いと言っても必ず治療しなくてはいけないということではありません。
また、噛み合わせが悪いと一言で言っても、その原因にはさまざまなものがあります。
気になる場合はクリニックで診察を受けてみていただき、治療を受けるようにしましょう。

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