咀嚼することによって得られる健康・美容効果とは

 

はじめに

みなさんはしっかりと噛んで食事をしていますか?
誰でも小さい頃によく噛んで食べましょうと言われた経験があるはずです。
よく噛んで食べるのはいいことだと分かっていても、具体的にどういったメリットがあるのか、どういった効果があるのか知らない人が多いでしょう。
ここでは咀嚼することで得られる健康効果や美容効果について具体的にご紹介します。

咀嚼によって得られる健康効果

まず、咀嚼によって得られる健康効果についてご紹介します。

歯周病、虫歯予防

よく噛めば噛むほど唾液の分泌が促進され、唾液の中の免疫成分が細菌の活動を抑制するためお口の中がきれいになり、歯周病や虫歯になりづらくなります。

消化吸収がよくなる

唾液の中にあるアミラーゼの分泌を促進し消化吸収を促す効果があります。
しっかり噛まずに食べると消化器官に負担がかかりすぎ消化しづらくなります。

老化やがんを予防する

唾液にはペルオキシターゼと言われるたんぱく質が含まれており、がんを抑制すると言われています。
さらに、この物質は老化や体に悪影響を及ぼす活性酸素の働きを抑える効果もあるため、結果的に老化防止につながります。

あごが強くなる

硬いものをしっかりと食べることであごの骨や顔の筋肉が発達するためあごが強くなります。
あごの発達が不十分だと歯並びが乱れたり、運動能力が落ちたり・・など、さまざまな悪影響が出てきます

ストレス解消

ゆっくりと時間をかけ噛んで食べることで楽しく食事ができますので、リラックスし精神が安定しストレスが解消される効果があります。

脳の働きが活性化する

よく噛んで食べると、脳の働きが活性化します。
実際に、しっかり噛んで食べると脳内の血流量が増え判断力や記憶力がアップすることが分かっています。
ですので、大切な仕事や試験の前にはバランスの取れた食事をしっかりと噛んで食べるようにしましょう。
よく噛んで食べれば、仕事で成果を上げられたり試験でいい点が取れるかもしれませんよ?

育毛効果

意外かもしれませんが、よく噛んで食べると育毛効果が得られると言われています
髪の毛の量が少なくなってきたかな・・と悩んでいる方はしっかり噛んで食べてみましょう。
よく噛んで食べることで頭部や顔の血流がよくなるため、髪の毛に栄養分が行き届きやすくなります。
髪の毛は頭皮から栄養分をもらい成長するため、そのためにもしっかりと噛んで頭皮の血行をよくすることに努めましょう。

肥満防止

また、しっかり噛んで食べれば肥満防止に効果があります
肥満になる方は一口ごとの量が多い場合がほとんどで、なおかつ噛む回数が少ないと言われています。
つまり、早食いだと太りやすいということですね。
視床下部と言われるところに満腹中枢がありますが、ここは食べ始めてから15~20分後に作動します。
早食いの方はそれまでの間に摂る量が多くなるため肥満になる・・というわけですね。
肥満防止のためには一口ごとの量を減らし、しっかり噛んで食べ時間をかけることが大切です。
そうすることで満腹感が得られるので食べる量が結果的に少なくなるからです。
さらに、ゆっくりと食べることで食事が終ってからの消費エネルギーが増えることが分かっています。
つまり、しっかりと噛んで食べれば基礎代謝がアップするということになります。

咀嚼によって得られる美容効果

次に、咀嚼によって得られる美容効果にはどういったものがあるのでしょうか?

顔が引き締まる

しっかりと噛んで食べることで美容効果もあると言われています。
咀嚼する際にあごやほおなど顔全体の筋肉を動かすので、しっかりと噛めば表情筋の運動になります。
ほうれい線やしわの予防にぴったりですし、脳への血液の量も増えるので顔の血流がよくなる効果もあります。
つまり、しっかりと噛んで食べることでアンチエイジング効果が得られるということですね。
また、唾液にはパチロンというアンチエイジング効果のある酵素があるため唾液を増やすことで美容効果がアップします。

しっかりと噛んで食べるには

1回30回以上噛む

しっかりと噛んで食べるには口の中にものを入れたら30回以上噛んで食べる方法がおススメです。
そうすれば、満腹中枢が刺激されカロリーが消費されやすくなるからです。
また、あごの筋肉が鍛えられると同時に唾液の分泌が促進されます。
30回以上も噛むの?と最初は面倒だと思われるかもしれません。
ですが、習慣づけるようにすれば無意識のうちにしっかりと噛むくせがつくはずです。

食事時間をしっかり取る

忙しい現代人には難しいことかもしれませんが、食事時間をしっかり取ることが大切です。
そうすれば、噛む回数も自然に増えるはずですよ。

一口の量を少なくする

テレビでも実験していましたが、量に関係なく一口で噛む回数はさほど変わらないそうです。
ですので、一口の量を少なくすれば回数を増やすことができるはずです。

食材を細かくしすぎない

食材を食べやすくするために細かくすることが多いですが、そうではなく、大きく切ることでしっかりと噛んで食べるようになります。

弾力性のあるものや食物繊維を取り入れる

いかやこんにゃく、ほしシイタケのような弾力性のあるものや、ごぼうやきのこ、たけのこなどの食物繊維の豊富な食材を使えばしっかりと噛んで食べるようになります。

味つけを薄くする

味付けが濃いと舌がすぐに満足してしまうため、味付けを薄くししっかりと味わおうとするようにすれば咀嚼回数を増やすことができます。

硬い食材を使う

ナッツ類やジャコのような硬いものを入れたり、肉や野菜を固めにゆでることで噛みごたえのある食事にすることができます。
また、おやつを食べる時はかたやきせんべいやするめなどを取り入れるのもおススメ。

まとめ

咀嚼によって得られる健康効果や美容効果について詳しくまとめてみました。
しっかり噛めば噛むほど健康効果、美容効果ともに得られることがお分かりいただけたでしょうか?
日ごろあまり噛まずに食べているという方は今日からでもここでご紹介したしっかりと噛む方法を取り入れていただき、健康的、美容的な生活を送ってくださいね!

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