歯の健康を損ねるNG習慣と歯を守る正しい習慣

はじめに

歯はなくしてしまうと二度と生えてくることはありません。
最近ではインプラントやブリッジ、入れ歯などなくした歯を補う治療法も進歩していますが、ご自分の歯に勝るものはないでしょう。
できる限りご自分の歯で生活したいですよね?
そこで、ここでは歯の健康を損ねる悪習慣や歯を守るための正しい習慣についてまとめてみますので、いつまでもご自分の歯を守るために読んでみて下さいね!

歯の健康を損ねる悪習慣

歯磨きせずに寝る

歯磨きしないまま寝てしまうとお口の中の酸素や糖分などが歯に付着したままになり、虫歯菌がそれらの糖分を栄養にし歯に粘着性の成分を作り出します。
その中に虫歯菌や歯周病菌などが棲みつき増殖し、増えていくのがプラークと言われるものです。
プラーク内の虫歯菌は糖分を栄養に酸を作り出し、歯の表面にあるエナメル質を溶かし出します。
これが虫歯の始まりだと言われています。
ただ、虫歯に対して効果があるのが唾液で、唾液には細菌の活動を抑えたりお口の中の酸を中和し虫歯を修復することができます。
寝ている間は唾液の分泌量が減ってしまうため、虫歯になりやすくなります。
そのため、寝る前にはちゃんと歯を磨きお口の中の糖分を取り除いておきましょう。
つまり、虫歯を予防するためには毎食後の歯磨き以外に寝る前の歯磨きが大切です。

間食が多い

食後には歯の表面に付着した食べもののかすや糖分が酸になってしまい歯の表面が溶け出し、見た目には分かりづらい初期虫歯になります。
初期虫歯は唾液の効果によって数時間程度で再石灰化すると言われていますが、甘いものばかり食べていると再石灰化が間に合わないため虫歯がどんどん進んでしまいます。
そのうち目に見えるほどの大きさにまでなってしまい、本格的な虫歯にまで進行します。
ですので、虫歯を防止するには食事や間食の間隔をなるべく3時間以上開けることが必要です。

たばこを吸う

たばこに含まれてるニコチンという成分によって血管が収縮することが分かっていますが、お口の中にも悪影響があることが判明しています。
たばこを吸うと、歯ぐきや骨の血管が収縮してしまうため血液の供給量が減ってしまうと言われています。
さらに、唾液の量が減ってしまうため細菌と抵抗するための白血球の機能が半減してしまい、歯周組織を防御する力が弱まってしまいます。
さらに、治療箇所の回復させる細胞の力を低下させるとも言われています。
つまり、たばこを吸うと歯周組織の抵抗力が落ちてしまい、治療しても治癒力が落ちてしまうというわけですね。
さらに、たばこを吸っている人は唾液の量が減るため歯周ポケットに歯石が付きやすくなりますし、メラニン再生細胞を刺激するため歯ぐきが黒くなり、お口の中が乾燥し口臭が起きることもあります。

スポーツドリンクをよく飲む

スポーツドリンクをよく飲むとミネラル分を多く摂れますが、お口の中に糖分が残ってしまいます。
時間が経つと唾液によって流されるものの、しょっちゅう飲んでいると常に歯に糖分が付着してしまうため虫歯になりやすいです。
ですので、スポーツドリンクや甘いジュースを飲んだら必ずうがいをするようにしましょう。

歯を守るための正しい生活習慣

正しい歯磨きを行う

歯を守るための正しい生活習慣とは正しい歯磨きを行うことです。
ただ、正しい歯磨きを行っている方は少ないと言われています。
また、歯磨きの際に力を入れすぎて歯に負担がかかっていることも多いです。
歯磨きはただ長時間行えばいいというものではなく、虫歯になりやすい方は歯磨きの仕方が間違っていることがあるため、クリニックで正しい歯磨き法を指導してもらうようにしましょう。

しっかりと噛んで食べる

よく噛んで食べることで唾液の量をたくさん出せるため歯にとっていい効果があります。
繊維質の多い食材を多く食べたり、硬いものを積極的に食べることで自然によく噛んで食べることができるはずです。
唾液には虫歯菌を殺菌する効果もあるため、しっかりと噛んで食べる習慣を身につけましょう。

定期的にクリニックで診てもらう

ただ、いくら日ごろのお口のケアをしっかりと行ってもセルフケアには限界があるでしょう。
ですので、定期的にクリニックに通っていただき、お口の中をチェックしてもらうことが大切です。
歯医者さんに通うのが好きという人はほとんどいないでしょう。
歯周病や虫歯になっても、症状が軽いうちは通院するのが嫌だと考える人は多いです。
ですが、歯周病や虫歯は早期発見、早期治療が大切なので定期的にクリニックに通っていただくことが望ましいです。
虫歯治療と聞くと痛みがあると思われるでしょうが、初期段階であれば痛みはほとんどないでしょう。
また、歯周病も初期段階であれば治療が簡単で済み、時間も費用も少なくて済みます。
ですので、信頼できるかかりつけのクリニックを見つけておけば、いざという時に心強いですね。
なお、定期検診の頻度としては30代までは年に1回程度、それ以降は半年に1回程度通っていただき、お口の中の状態を診てもらうようにしましょう。
その際、プラークや歯石を取ってもらえば常にお口の中をきれいな状態に保つことができます。
また、ご自分にぴったり合ったブラッシング法を指導してもらうこともできるため、ブラッシング法に自信がない方はぜひ指導してもらうようにしましょう。

まとめ

日ごろのセルフケアや定期的なクリニックでの検診を行っていれば、80歳になっても20本以上歯を維持できるはずです。
さらに、歯を健康に保つことは小さい頃から気を付けておく必要があります。
乳歯は虫歯になっても生え変わるものの、永久歯に生え変わったとたん虫歯になりやすいと言われています。
それに、乳歯はエナメル質が非常に薄いため永久歯と比べると虫歯になりやすいです。
小さい頃からここでご紹介した歯に悪い生活習慣を行わないよう気をつけたいだたき、正しい生活習慣を行うことでいつまでもご自分の歯を守るようにしてくださいね!
しっかりと日ごろからセルフケアを行い、定期的にクリニックで検診を受けていただき、ずっとご自分の歯で生活できるように努めて下さいね!

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