健康な歯をキープする正しい歯磨きの方法とは

はじめに

みなさんは毎日きちんと歯磨きができていますか?

毎日きちんと歯磨きをしていても虫歯になることってありますよね。

歯磨きの方法は知らない間に身についているため、正しい方法かどうか分からないまま磨いている方も多いでしょう。
ですが、間違ったまま磨いていると、虫歯を治療してもまたすぐに虫歯になるかもしれません。

ここでは、正しい歯磨き方法ややってはいけない習慣などをまとめてみました。

理想的な歯磨き時間は3分×3回

歯磨きで重要なこととは磨き残しを作らないことで、歯磨きの時間があまりに短すぎるとよくない理由は全ての歯を短時間ではきちんと磨けないためです。

理想的な歯磨きのコツは全ての歯を丁寧にまんべんなく磨くことで、正しい方法である程度しっかりと時間をかけ磨くことが大切になります。
歯磨きをきちんと行っていると、歯を1本1本丁寧に磨くことになるため、表面を全て磨いてさらに歯と歯ぐきの境目部分や、歯と歯の間の汚れを取り除いていきますと、全て磨くのに20分程度はかかるはずです。

また、以前提唱されていた333運動というものに沿って歯磨きすればいいというわけでもなく、最大のポイントはきちんとプラークを落とせているかどうかということです。

プラークをきちんと落とせていれば、1回当たり3分程度のブラッシングでかまわないでしょう。
ただ、お子さんの場合は大人の仕上げ磨きも大切になるため、大人とは違ってきます。

お子さん自身で歯磨きし、大人が仕上げにしっかりとお子さんが磨きづらいところを磨いてあげましょう。
ある調査によれば、1日の歯磨きの回数は2回という人が圧倒的だったそうです。

中には1日4回以上という人もいるようですが、あまり磨き過ぎるのも逆効果で歯ぐきを傷つける原因になります。

歯と歯ぐきの間をしっかり磨きましょうとよく言いますが、それはもっとも汚れが溜まりやすいためです。
ですが、歯ぐきは粘膜のため、あまり頻繁に磨くと傷つける可能性があります。

例えば目がかゆい時にかきすぎると炎症が起きますし、かゆいところがあってかきすぎると傷がついてしまいますよね?
それと同様です。

歯を磨く理想の回数は1日3回ではありますが、人それぞれで簡単に磨くのではなく、歯の表面にきちんと歯ブラシを当て磨き残しがないように丁寧に磨くことが大切です。

歯磨きのタイミング

歯磨きはただ単純に時間をかけて長時間磨けばいいというものでもありません。

また、磨くタイミングも重要なのですが、食事後どういったタイミングで磨けばいいのでしょうか。
歯磨きのタイミングは食後30分経った頃がおすすめです。

食べ物を口に入れても唾液による自浄作用で口の中は酸性から中性に傾きます。
唾液が酸を中和するまでお口の中は酸性になっていて、酸性の時に歯磨きしてしまうと歯をすり減らす原因になります。
なので、中和が終る食後30分程度で歯磨きするのが理想的です。

虫歯の原因になるプラークは食事のたびにつくので、磨かないでいると食事後24時間以内にプラークになって歯に付き、さらに放っておくと歯磨きだけでは落とせなくなるため、毎食後きちんと歯磨きするようにしましょう。

さらに朝の歯磨きは起きてすぐにする方がいいという人もいますが、寝ている間にお口の中に細菌が増殖しているため、起きたらすぐに歯を磨いて朝食を摂ることをおすすめします。
時間がなければうがいだけでもかまいません。

きちんと歯磨きしようと思うとそれなりに時間がかかるものですが、毎回丁寧にしっかりと磨くのは大変なので、1日1回でもいいのできちんと磨くようにしましょう。

やってはいけない歯磨きの習慣

歯ブラシしか使わない

歯と歯の間は虫歯にもっともなりやすい場所ですが、その理由は細菌が繁殖しやすい環境なのに歯ブラシが届きにくいからです。

日本でデンタルフロスを使う人は2割程度と言われていますが、歯科医療先進国であるスウェーデンは5割以上なので半分以下です。
1日に1回程度は歯磨きした後デンタルフロスを使って磨くようにすると良いでしょう。

歯間ブラシは部分的にしかプラークが取れないため、まんべんなくお口の中を掃除できるデンタルフロスがおすすめです。
もし、ひも状のデンタルフロスが使いにくいという方は最近持ち手がついているものも売られているため、使いやすいものを選ぶといいでしょう。

何度もうがいを行う

市販されている歯磨き粉はすっきりするにはしますが、口の中に残ったままだと不快感がありますよね?
なので、たっぷりの水で何度もうがいしている方も多いでしょう。

歯磨き粉には磨き心地をよくするほかに、フッ素などの効果的な成分が入ったものもあります。
以前と比べると日本人の虫歯罹患率は減少していますが、その理由にはこのフッ素入り歯磨き粉を使う人が増えたからだと言われています。

こういった効果的な成分をきちんと作用されるには歯磨き粉を使って磨いた後、少量の水ですすぐ程度が理想的です。

具体的な量はおちょこに1杯程度だと言われています。
ただ、それでは気持ちが悪いという方は30分程度経ってからうがいをするようにしましょう。

歯磨き粉の量が多い

市販されている歯磨き粉は泡がたくさん出るため、たっぷりつけたことで磨いた気分になりがちです。
ですが、歯磨き粉は多ければいいというものでもありません。

適量としては歯ブラシの毛先の3分の1程度を目安にしましょう。

日本人は歯磨き1回にかける時間がとても短いと言われているため、口の中が泡や唾液でいっぱいになったら一度吐き出すなどして3分は最低でも磨くようにしたいものです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

正しい歯磨き法ややってはいけない歯磨き習慣についてまとめてみました。

大切なことは毎日の自宅でのブラッシングで、正しい方法が身についていれば一生ご自分の歯で噛むことができ、歯周病や虫歯と無縁でいられるはず。
つまり、全身が健康でいられるということですね。

ぜひ、ここでご紹介した正しい歯磨き法をご参考にしていただき、今後の歯磨の際に役立ててみてくださいね!

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