ホワイトニングで歯がしみてしまう原因と対策

はじめに

テレビなどに出ている女優さんやモデルさんたちは白く美しい歯で笑顔が素敵に見えます。
最近クリニックでホワイトニングを受けて口元が美しく白くなった・・なんて方が身近でも増えているはず。
そんな素敵な笑顔を手に入れられるホワイトニングですが、施術を受けるとしみることがあるようです。
ここではホワイトニングでしみる原因と対策についてここでお教えしましょう。

ホワイトニングのメカニズム

ホワイトニングの種類とそれぞれのメリットデメリットで歯が白くなるメカニズムは歯の表面にあるエナメル質に薬剤を塗布しその薬剤に熱を加え、そこに含まれている過酸化水素や過酸化尿素が水と酸素に分解されることで酸素がエナメル質についた色素と結合し、無色透明にするものです。
この過酸化水素や過酸化尿素から分解した酸素は歯にマスキング効果を与え、黄ばんでしまった象牙質に光を乱反射させることができます。
つまり、エナメル質を無色透明化し、マスキングする・・これがホワイトニングのメカニズムなわけですね。

ホワイトニングがしみる原因

では、ホワイトニングを受けた時にしみる原因にはどういったものがあるのでしょうか?

虫歯の治療後


虫歯がありそれを治療した後にホワイトニングした場合にもしみることがあります。
虫歯の治療ではその部分を削ることがほとんどですよね?
そこに薬剤を塗ってしまうと、歯の内部にまで薬剤がしみ込んでいきます。
そうなるとしみることがありますので、虫歯の治療跡があったらしみないようにガードをしてホワイトニングをするといいでしょう。

エナメル質にヒビが入っている


歯ぎしりする方に多いですが、歯をよく食いしばっているとエナメル質が割れることがよくあります。
そうなると、ホワイトニング用の薬剤を塗布した時に割れ目に薬剤がしみだしてしまい、内部にしみこむことで歯がしみることがあります。

歯の根っこにくぼみができている


歯ぎしりや力を入れてブラッシングすることで歯の根っこが痩せてきたり、加齢と共にエナメル質が薄くなるとホワイトニングの薬剤がしみることがあります。

歯の表面に傷がある


歯磨きや食事をすることによって歯の表面には細かい傷やひびが入っていきます。
その傷で止まっていればいいのですが、エナメル質の下にある象牙質にまで達してしまうと、知覚過敏が起きてしまうためしみることがあります。
また、研磨剤の入った歯磨き粉を使っていると、特に歯の表面に凸凹ができるためしみやすいです。

薬剤が強すぎる


薬剤が高濃度であればあるほど、そこに含まれている過酸化水素や過酸化尿素の濃度が高いので白くなるまでの時間が短くなるメリットがあります。
ですが、いっぽうでしみやすくなるリスクがあることも知っておきましょう。
さらに、気を付けるべきことは濃度だけではなく、濃度が低くても長時間ホワイトニング用の薬剤を塗ったままでいたり、日に何度もホワイトニングを行うとしみやすくなることが分かっています。
ホワイトニングに使用される薬剤は一般的に35パーセント程度のものが使われます。
トラブルがなんらない健康な歯の状態なら高濃度のものを使ってもしみることはないですが、歯の表面に何らかのトラブルがある場合しみやすくなります。
ただし、しみたり痛みがあるのは一過性の場合もあればずっと続く場合もありますので、あまり続くようならクリニックで相談してみるといいでしょう。

歯にすき間がある


以前虫歯治療を行ったところにすき間ができてしまうと、ホワイトニング用の薬剤が中にまで入ってしまうことがあります。
このことは新しく虫歯ができたり、詰めたり被せたりした金属が破損した場合にも起こりえます。
虫歯の治療跡の詰めものが破損していないか、歯にすき間がないかどうかをチェックしてもらうことが重要です。

ホワイトニングがしみないようにするには

では具体的にホワイトニングでしみないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

虫歯の治療をしておく


ホワイトニングでしみる最大の原因は虫歯があるからだと言われています。
虫歯菌は歯に穴を開けるのでそこから薬剤が侵入し激しく痛む場合があります。
分かりやすく言うと、傷口に消毒液を塗るのと同様なので、虫歯を先に治療してからホワイトニングを受けるようにしましょう。

歯磨きの時に傷つけないように注意する


市販されている歯磨き粉のほとんどには研磨剤が含まれており、歯の表面を削り白くする作用があります。
これはステインを除去するには効果的ですが、いっぽうで歯を削ってしまうのでエナメル質が薄くなってしまい、象牙質がむき出しになります。
象牙質がむき出しになってしまうと、歯が黄ばんで見えたりホワイトニングを行った時にしみやすくなると言われています。
つまり、研磨剤の含まれていない歯磨き粉を使うことでエナメル質に傷がつきにくくなり、歯が白く見えるようになって傷もつかないのでホワイトニングの際にもしみなくなります。

市販薬で歯をコーティングする


エナメル質を強化するにはフッ素を使うと効果的だと言われています。
そのためには市販されている知覚過敏用の歯磨き粉を使用し、ケアすることをおすすめします。
カリウムイオンの効果で歯を守り刺激から守ってくれます。

痛み止めを飲む


ホワイトニングを行ってしみることがあっても、激しい痛みが出ることはほとんどありません。
ただ、まれに耐えられないような痛みが起こることもあります。
そういった場合には市販されている痛み止めを飲むという方法もあります。
注意点として、痛み止めを服用する場合には痛みが起こり始めた時に飲むことが大切です。
痛みが激しくなってから服用しても効果がさほど得られないからです。
また、もしあまり痛みが激しい場合にはかかりつけのクリニックで相談してみることをおススメします。

まとめ

一般的にホワイトニングは痛みを伴うものではないですが、歯の状態や施術方法によってしみたり、痛みが起きることもあります。
もし、ホワイトニングでしみるようであれば、クリニックで相談すれば対処してくれるので前もって相談しておくことをおススメします!
快適にホワイトニングを受けていただき白く美しい歯を手に入れてくださいね!

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