ホワイトニングで白くならない歯とは

はじめに

歯を白く美しくしたいと思ってホワイトニングをしてみたものの、思うような白さにできなかった・・という話を聞くことがあります。
ホワイトニングと一言で言ってもさまざまな種類があり、効果も人それぞれだと言えるでしょう。
つまり、人それぞれ適したホワイトニング法がありますし、ホワイトニングで白くならない歯というのも存在します。
ここではホワイトニングで白くできない歯についてまとめてみました。
ホワイトニングに興味がある方もそうでない方も、ぜひ読んでみて下さいね!

歯医者で行うホワイトニングの方法って?

ホワイトニングで白くならない歯

ホワイトニングは過酸化水素などを使って白くしますが、効果は人それぞれです。
ここでは白くならない歯についてご説明しますが、何度か繰り返していくうちに白くできることもあると言われています。

・着色度合いが強い

着色性の高い食品を摂り続けていると着色度合いは当然ひどくなります。
それに、加齢と共に黄ばみも強くなるため、1回程度のホワイトニングでは理想の白さにならないことがあるため、何度か行う必要があります。

・歯の神経が死んでいる

ぶつけたり、転んだりなどの原因によってある日突然歯の色がグレーになることがあります。
こういった場合は歯の神経が死んでしまっていることが多く、通常ホワイトニングで白くすることはできません。
そうなると、歯の内部に薬剤を入れて白くする方法が取られますが、これだと神経が死んでしまっていても白くすることができます
ただ、自由診療のため5千円~2万円程度とクリニックによって料金が違います。

・小さい頃の歯科治療による変色

小さい頃にテトラサイクリン系の抗生物質を服用すると、歯の色が変色することがあるそうです。
人それぞれタイプが違いますが、イエロー系、グレー系、ブラウン系などに変色したり、左右対象にしま模様が出ることもあります。
最近ではこのテトラサイクリン系の抗生物質が使われることはほとんどありませんが、以前は歯科治療や風邪薬などで使われていたそうですね。
この場合、神経が死んでいる場合と同じくエナメル質の下の象牙質が変色しているため、表面を漂白しても白くなりづらいです。
高い濃度の薬剤を使えば白くなることもあるため、クリニックで一度相談してみるといいでしょう。

・横に縞模様がある

歯の表面に縞模様があるものは全体が白くなるのにホワイトニングを何度も行う必要があります。
さらに、ホワイトニングをした後縞模様が目立つので、理想の状態にならないということでやめてしまう方が多いようですね。

・加齢による変色

加齢によって歯の変色が強くなり黄ばんでいる、加齢と共に歯に着色汚れが溜まって数回程度では効果がない・・などという方も多いです。
加齢による象牙質の色が濃くなることがあります。
象牙質まではホワイトニング効果を得ることができないので、どうしても白くしたい方はクリニックで相談しましょう。

・金属による黒ずみ

被せものや差し歯などで金属を使用していると金属の成分が溶け出し、歯と歯ぐきの間が黒ずむことがあります。
この場合は歯が変色しているわけでなく、歯ぐきが黒ずんでいると言えるでしょう。
このケースではホワイトニングを行うのではなく、歯ぐきについてしまったメラニン色素を除去する方法が効果的です。
この施術はヤニ汚れにも効果があるため、どうしても歯ぐきの黒ずみを取り除きたい方はクリニックで相談しましょう。

・詰めものが多い

前歯に詰めものをしていると、当然詰めものはホワイトニングで白くできないので効果が得られないです。
特に歯の両側に詰めものをしていると、そこだけは小さくても全体で見れば歯の3分の1程度人工物が入っている方もいるほどです。
その場合、詰めもの以外のところを白くし、周りの色に合わせ詰め直していきます。
このような詰めものの多い歯はホワイトニング効果が弱くても、詰め直すことで周囲の歯と同等の白さを得られることが多いです。

・エナメル質が薄い

酸性の食品を摂ることでエナメル質が溶けてしまうことを酸蝕と言います。
エナメル質が薄い方は歯が透けてしまうので、象牙質の色が透けやすいため黄色く見えてしまうことがあります。
ホワイトニングはエナメル質のぺリクルという膜を白くするものなので、この酸蝕歯の方はホワイトニングの効果が得にくいと言われています。
クリニックで薬剤を塗ってもらうなど、前もって酸蝕歯の治療を受けましょう。

・白や茶色のしみがある

歯の表面に茶色や白いしみのある方がいらっしゃいます。
これはホワイトスポットと言われるエナメル質の障害の一種で、ホワイトニングを行うことで余計目立つことがあります。
これを防止するには口呼吸をやめることや唇を閉じるようにすること、歯が乾燥しないように気を配ることです。
ホワイトニングで白くしづらくても目立たなくすることはできるため、気になるようならクリニックで相談してみるといいでしょう。

 

ホワイトニングの効果を上げるには

では、ホワイトニングの効果をできる限り上げるためにはどうすればいいのでしょうか?
確実に白く美しくするためにはまず歯をきれいにしておくことが大切です。
クリニックで歯をチェックしてもらい、クリーニングを受けておくとホワイトニングの効果を高めることができます。
もし、歯や歯ぐきに異常がある方はホワイトニングを行うとひりひりしてしまい、痛みを我慢できないことがあります。
また、プラークや歯石が付いたままだとホワイトニングを行ってもおかしな色になってしまうこともあります
歯のクリーニングを受けておけば着色汚れを落としてきれいな歯になるため、ホワイトニング効果がきっと上がるに違いありませんよ!
ホワイトニングの仕上がりをグンと上げたいのなら、ぜひクリニックでクリーニングすることをおススメします。

ホワイトニングを効果的に受けるために事前に知っておくべきこと

まとめ

ホワイトニングを行っても効果が得られない理由はそれぞれ違っています。
一度やってみたものの白くならなかったという場合、クリニックで相談していただいた上で使用する薬剤を変更したり、ホワイトニング以外の施術を考えたり・・と白くする方法を見直すことも大切です。
ぜひ、あきらめてしまわず理想の白い歯を手に入れてくださいね!

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