こんな時は要注意!矯正歯科の失敗例と原因

 

はじめに

歯科矯正を行う際、歯科医師が適切な治療計画を立てて行っていきますが、思うように治療が進まない、予想していた効果が得られない・・という様な場合もあるようです。
では、歯科矯正で失敗とされるものにはどういったものがあり、その原因とはどういうものなのでしょうか?
これから歯科矯正を行う方が失敗しないよう、ここでは歯科矯正の失敗例や原因などについてご紹介します。
これを読んでいただき疑問に思うことがあれば、ぜひクリニックで相談してみて下さいね!

歯科矯正の失敗例

ここでは歯科矯正の失敗例や原因についてよくあるケースをご紹介したいと思います。

痛みのせいで食事ができない

矯正装置を付けたその日は違和感があっても痛みがなく食事ができても、しばらくすると痛みのせいで食事できなくなることがあります。
矯正治療で痛みは少しはあるものです。
確かに矯正装置をつけてすぐは慣れていないこともあり、柔らかいものしか食べられないということもありますが、通常ですと1週間もすれば痛みは収まってきます。
なお、ワイヤー矯正の場合には調整するたびに痛みがひどくなったり、硬いものは食べられないこともありますが、食事制限はありません。
そもそも痛みがあるというのは歯が確実に動いているという証拠なのです。

噛み合わせが変わってしまい肩こりや顎関節症になる

歯科矯正治療の目的は審美性だけでなく悪い噛み合わせを治すことでもあります。
歯科矯正後に噛み合わせに違和感があったり顎関節症になったということを耳にしますが、それは噛み合わせが変わったことによるものでなく、治療が不十分なため合っていない可能性があります。
さらに、歯並びが悪いまま長期間生活をしていると食事の際の舌や口の使い方にトラブルが起きていることもありますので、口の周りの筋肉の正しい使い方などを教えてくれるクリニックを選びましょう。

乱ぐい歯は失敗しやすい

難易度の高い歯科矯正であればあるほど予期せぬ事態が起こる確率も上がります。
その例として乱ぐい歯がありますが、これは元々、あごが小さかったり、歯が大きい等が原因で
歯の生えるスペースが少なく、歯並びがガタガタになってしまっている状態のことです。
歯科矯正を行う際、歯を抜いて歯を並べる空間を作って行っていきます。
ただ、捻れを伴うことがあり治療は困難になりがちです。
早くきれいな歯並びにする方法としてはセラミックの差し歯を使用することもあります。
この方法によって治療期間を短くでき、きれいな歯並びを手に入れられます。
ただ、デメリットもあり天然な歯ではないので寿命が健康な歯に比べると短くなります。
劣化に伴いセラミックの強度も落ちるため、一度セラミックを入れたからと言っても一生使えるとは限りません。
つまり、矯正が難しい例だからと言って、セラミックを勧めるクリニックは注意した方がいいでしょう。
カウンセリングの際にその根拠や治療方針などをしっかりと確認しておき、納得して治療に臨みましょう。
なお、乱ぐい歯の矯正治療が失敗する原因としては、まずそもそも矯正が難しいことがあります。
開咬などの場合で噛み合わせに問題があるケースでは歯並び以外にも噛み合わせも治していく必要があります。
また、歯科医師の技量が足りないのでは?と思われがちですが、実際には患者さんに原因があることもあります。
一般的に歯科矯正が終了するとリテーナーと言われるマウスピースに似た装置をつけますが、これは歯が元の歯並びに戻るのは防止するものです。
これを装着しないでいると、せっかくきれいになった歯並びが元の位置に戻ってしまい、矯正治療が失敗した・・とみなされてしまうのです。
つまり、歯科矯正には歯科医師だけでなく患者さんの協力が必要不可欠だということです。

歯周病や虫歯がひどくなる

歯科矯正を始めると虫歯がひどくなる方もいます。
ワイヤー矯正を行うと歯周病や虫歯がひどくなるということをよく耳にしますよね?
この原因は矯正装置が邪魔になってブラッシングしづらくなるからです。
特に矯正装置の周辺にはプラークが溜まりやすくなります。
また、虫歯になってしまうと歯科矯正を行っている間は治療がしにくくなります。
ですので、前もって治療を受けた後で歯科矯正を行うようにしましょう。

歯科矯正に失敗しないために行うべきこと

費用面だけで決めない

歯科矯正を受けるにはかなり費用がかかるため、安いクリニックを選びたくなるのは当然です。
ですが、最も重要なことは費用に相当する治療を行ってくれる信頼できるクリニックかどうかです。
信頼できるクリニック選びをしましょう。

本当に歯科矯正が必要かどうかを考える

歯科矯正には患者さんによって個人差があるため、他の人の症例はあくまで参考程度にしておきましょう。
また、メリットだけでなくデメリットや失敗例についてもしっかりと把握した上で、本当に自分にとって歯科矯正が必要かどうか判断した上で治療に臨みましょう。

治療前にしっかり相談する

信頼できるクリニックが見つかったら納得いくまで治療内容を説明してもらった上で、治療計画を立ててもらいましょう。
不安や疑問などが少しでもあったら治療が始まるまでに相談しておきましょう。

セカンドオピニオン

もし、クリニックでの説明や治療内容に疑問や不安を感じた場合には、他のクリニックでセカンドオピニオンを受けることも大切です。
その理由を素直に話した上で別の視点でのアドバイスをもらえば安心して治療に臨めるはずですよ。
他に、実際にそのクリニックで治療経験がある人に意見を聞いてみることも大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?
最も大切なことは患者さん自身が納得するまできちんと説明してくれるクリニックを見つけることでしょう。
歯科矯正を行っているクリニックは初回は無料カウンセリングを行っているところが多いため、このクリニックなら信頼できる・・と思えるところを見つけることが大切です。
上でも書きましたが、歯科矯正治療はクリニックだけでなく患者さんの協力も必要不可欠なので、失敗しないためには歯科医師の指示に従って治療を受けるようにしましょう!

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