目次
はじめに
インプラントとは歯ぐきを切開しあごの骨にインプラントを埋め込む手術が必要で、注意点を守らないと手術後歯ぐきが治癒するまでに歯ぐきから細菌が侵入してしまい炎症が起きることがあります。
また、手術後メンテナンスを怠ると、インプラントが抜け落ちてしまうこともあると言われています。
このように、インプラント治療中や治療後にはさまざまな注意点がありますので、どういったことに注意すればいいのかご紹介してみましょう。
インプラント治療中の注意点
設備がしっかりしているか
インプラント治療を安全に受けるには次のようなことに注意する必要があります。
まず、しっかりとした歯科用の設備が整備されている必要があります。インプラントの外科的手術は親知らずを抜く治療と同じ位だと言われていますが、やはり外科的処置には変わりないのでリスクが全くないとは言いきれません。
的確な診断や安全な手術を行うためには患者さんの全身やお口の状態をしっかりと把握することが大切です。たとえば、アレルギーがあるか、飲んでいる薬や全身の健康状態・・などですね。
患者さんあご自分の体調について自覚していないこともあるため、全身の状態を知るために血液検査も必要になるでしょう。
カウンセリングがしっかりしているか
インプラント治療について詳しく内容を説明してくれるクリニックかどうかも重要です。もし、不安や疑問点があれば何でも嫌な顔をせずに答えてくれるクリニックだと安心できるでしょう。
インプラント治療について一番知っているのは歯科医師で治療するのも歯科医師なので、なんでも聞いてみるようにしましょう。その時にはっきりと納得できる答えが得られれば、安心して治療が任せられるでしょう。
信頼できるクリニックかどうか、治療前にしっかりご自分の目で確かめるようにしましょう。
インプラント手術や治療期間を知っておく
インプラントの外科的手術には麻酔を使って行い、1~2時間程度で終わることが多いです。
また、インプラントとあごの骨が結合し、そこに人工歯を装着するまでには手術が終わって4~6ヶ月程度かかることが多いです。
インプラントの寿命を知っておく
インプラントの寿命が10年で95パーセントということも知っておきましょう。
ただ、治療後にしっかりとメンテナンスを行わなければ、寿命は短くなってしまうことを理解しておきましょう。
保険が効かない
インプラントは患者さんのお口に合ったものを使うため、それに対する費用がかかってきます。
特別なケースを除いては健康保険を使って治療をすることはできません。一般的に1本当たり40万円程度だと言われていますが、クリニックによって差があるため総額どの程度かかるのか前もってしっかりと聞いておきましょう。
インプラント治療後の注意点
食事
インプラント治療は人工歯根をあごの骨に埋め込む治療ですので、他の歯科治療と比べると外科的処置が必要な大がかりな治療です。なので、治療に躊躇する方も多いですが、手術後の食事については他の歯科治療と同様だと考えていいでしょう。
香辛料や辛い食べもの、硬い食べもの、飲酒などは痛みが起きたり、出血したり、腫れたりするため控える方が無難です。
たばこは控える
たばこを吸うことで歯ぐきの毛細血管が収縮してしまい血行が悪くなるため、傷の治癒が遅くなったり、インプラントと骨の結合が悪くなるので、クリニックから許可されるまでは禁煙するようにしましょう。
歯磨き
一般的に、インプラント治療後は歯磨き粉を使わず歯磨きする方がいいでしょう。インプラント治療は刺激が加わると傷が開いてしまい血が出たり、歯ぐきが腫れたりすることがあるためです。
ですので、インプラント治療を受けた部位を避け、天然歯のみを磨くようにしましょう。
通常だとインプラント治療を受けたら歯磨きについて指導があるはずですが、それがない場合はインプラント治療を行ったクリニックでどういった歯ブラシを使うか、歯磨き粉はどれにすればいいのか・・などを尋ねるようにしましょう。
激しい運動は避ける
インプラント治療後はできる限り安静に過ごす方がいいでしょう。刺激が加わってしまうと、治療したところから血が出てしまうかもしれないからです。そうなると、傷口が開いたままになっているのと同様なので激しい運動は避けた方が無難です。
また、血が出たらそのまま放っておくと、化膿してしまうこともあるため出血量が多い場合はクリニックで診てもらうようにしましょう。
シャワーだけにする
入浴の際は湯船に浸かるのではなくシャワーだけにしておくようにしましょう。その理由は激しい運動と同じで、湯船に浸かると体が温まってしまい血行が良くなり出血するリスクがあるからです。
その他の注意点
インプラント治療後のその他の注意点には次のようなものが挙げられます。指や舌で治療部位を触らないようにしましょう。
傷口が気になるのは当然ですが、指や舌でそこを触ってしまうと炎症が起きたり、圧迫によってインプラントに負担がかかるかもしれないからです。また、食いしばりや歯ぎしりしないよう注意しましょう。
手術した部位が気になってしまい食いしばりや歯ぎしりをする方がいらっしゃいますが、噛み合わせに悪影響が起こってしまいインプラントに余計な力がかかるかもしれないため、気づいた場合はクリニックで相談するようにしましょう。
以上がインプラント治療中や治療後に注意するべき点です。
もし、他に不安なことや分からないことがあったら、クリニックできちんと相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インプラント治療は第二の永久歯を回復できると言われるほど優れた治療法ですが、治療中や治療後に注意するべき点を頭に入れておかなければ、せっかくの治療が台無しになってしまうこともあります。
ここでご紹介したインプラント治療中や治療後の注意点を理解していただき、治療が成功するように努めてくださいね!
インプラント治療によってみなさんがしっかりと噛んだり、会話できるようになり豊かな生活を送れるようになることを願っています!