目次
はじめに
みなさんは日ごろからお口のケアを丁寧になさってますか?
お口には噛んだり、ものを飲み込んだり、会話したりと、さまざまな役割があります。
お口の中には300種類以上もの細菌がいると言われており、お口のケアを怠ると温度や湿度が整ったお口の中は絶好の細菌の住処になってしまいます。
最近、柔らかいものばかり食べる食習慣になったため、プラークや歯石が付きやすいのでお口のケアがいい加減だと、虫歯や歯周病などになりやすいです。
ここではお口のケアで歯磨き以外に大切なことをお教えします。
ぜひ、ご参考になさってください。
お口のケアの重要性
歯周病や虫歯の最大の原因にその原因菌が挙げられます。
毎日きちんと歯磨きしていても、歯周病や虫歯になる、口臭があるなどでお悩みの方は歯磨きだけでは取り除けない歯周ポケットなどに原因菌が潜んでいる可能性があります。
食べもののかすなどを栄養にしてお口の中で細菌が増殖していると考えましょう。
簡単に言うと、歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯周ポケットなどまでしっかりとケアできないので、健康的で美しい歯を維持するのは困難だということですね。
お口の中で細菌が増殖し歯周病や虫歯にならないためにも、お口のケアをしっかりと行いましょう。
また、口臭を予防するには舌苔と言われる舌を覆っているところをしっかりケアする必要があります。
つまり、お口の中をきれいに保つにはブラッシングだけではだめだということになります。
ブラッシング以外のお口のケア
デンタルフロスを使用する
歯ブラシだけでブラッシングしても4割もプラークが残ってしまうと言われています。
ですが、デンタルフロスを併用することで85パーセント、歯間ブラシを併用すると95パーセントものプラークが除去できるそうです。
歯と歯の間は特にプラークが溜まりやすくなっており、虫歯や歯周病がおこりやすいところですが、歯ブラシだけだとそういった部分には届きにくいです。
そのためにも、デンタルフロスなどを併用してケアすることが重要で、デンタルフロスで1日1回程度、すべての歯と歯の間をきれいにするようにしましょう。
たとえば、1日朝と寝る前に歯を磨く方は朝は上の歯、夜は下の歯をデンタルフロスできれいにすればあまり負担に感じずに済むでしょう。
デンタルフロスを使用する際のコツとしては、斜めにゆっくりとフロスを移動させながら歯と歯の間を通すことだと言われています。
力を入れすぎると勢いが付き過ぎてしまい歯ぐきを傷めてしまう可能性があるからです。
なお、片方の歯の側面につき3~4回程度往復させるといいでしょう。
デンタルフロスには柄がついたものや糸巻きタイプのものなど種類が豊富ですが、初心者でも使いやすいのは柄のついたY型のものです。
これだと、舌側や奥歯の歯間部まできちんと入れることができますし、きれいに水洗いすれば何度か使うことができます。
歯間ブラシを使う
では、歯間ブラシを使うのはどういった場合なのでしょうか?
誰でも歯間ブラシを使えばいいというものでもなさそうです。
歯間ブラシを使用するべきケースは歯と歯の間のすき間が大きい時だと言われています。
すき間がほとんどなかったり、すき間が小さいのに無理やり使っていると、歯ぐきを傷めてしまうことがあります。
さらに、歯間ブラシのサイズをすき間の大きさによってぴったりのものを選ぶようにしましょう。
初めて使う時は小さいものから使うのがおすすめです。
やってはいけないお口のケア
では、やってはいけないお口のケアについてご紹介してみましょう。
歯磨き粉を付ける時濡らす
みなさんは歯ブラシに歯磨き粉を付ける時、水に濡らしていませんか?
実際には歯磨き粉を歯ブラシに付ける時水に濡らしてはいけないと言われています。
その理由は水を付けてしまうと、歯磨き粉が泡だってしまいしっかりと磨けたような感覚になるからです。
実際にはしっかりと磨けていないのにもかかわらず、磨けた気分になってしまうと磨き残しができる可能性があります。
また、歯磨き粉は大量に付ければ付けるほど効果があると思われている方もいらっしゃるでしょうが、実際のところそれは無意味です。
歯磨き1回につき理想的な歯磨き粉の量は小豆大程度だそうです。
たくさん付けてきれいになったと錯覚しないようにするためにも、適量を付けて磨くようにしましょう。
食べたらすぐ磨く
食事をしたらすぐに歯磨きするのがいいと思っている方が多いですが、実際にはNGです。
その理由は食後のお口の中は食べものによって酸性に傾いており、その条件下で歯磨きしてしまうと、歯の表面にあるエナメル質にダメージがあるからです。
そのため、食後30分程度経ってからブラッシングするようにしましょう。
さらに、歯磨きのタイミングで大切なのは朝起きた時と寝る前だと言われています。
寝ている間は唾液の分泌量が減るため、お口の中に細菌が増殖しやすくなるからです。
つまり、寝る前にきれいにお口の中を歯磨きし、朝起きたら寝ている間に増えてしまった細菌をきれいに除去することが理想的です。
何度も口をゆすぐ
歯磨きが終ったら、歯磨き粉がお口の中に残らないようにと何度も口をゆすぐ方は多いですが、これもやってはいけないことの1つです。
その理由は歯磨き粉で歯を磨いた時に歯にフッ素が付着しますが、あまり何度もゆすいでしまうとフッ素まで洗い流されてしまうからです。
歯磨きした後に口をゆすぐ時には1~2回程度にしておきましょう。
そうすれば、歯の表面にフッ素が付着し虫歯を防止するのに役立ちます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
食後のお口のケアで歯磨き以外に大切なことや、NGなことなどをご紹介しました。
歯ブラシでブラッシングする他にデンタルフロスや歯間ブラシなどを使ってきれいにすれば、プラークをきれいに取り除けます。
ただ、セルフケアには限界があるため定期的にかかりつけのクリニックへ行っていただき、プロの手でクリーニングやチェックしてもらうことをおススメします。
そうすれば、健康な歯や歯ぐきをいつまでも健康な状態で維持できるはずですよ!