インプラント治療に痛みとインプラント治療のトラブル対処方法

はじめに

インプラント治療は多くのクリニックで治療が受けられる素晴らしい治療法です。
治療を受けたことがなくても治療名くらいは知っている・・という方がほとんどでしょう。
インプラント治療はさまざまな歯のトラブルに対応してきた治療法のデメリットを改善し、よりよい治療を受けていただけるよう生まれた治療法だと言えます。
日々進化し続けており、今後さらに改善され続けていくことは言うまでもありません。
ただ、このインプラント治療は痛みが伴うのでは?と不安な方も多く、トラブルを心配する方も多いです。
ここではインプラント治療の痛みについて、トラブルの対処法などをご紹介してみますので、ぜひご参考になさってみてくださいね。

インプラント治療とは

そもそもインプラント治療とはどういった治療法なのでしょうか?
インプラント治療とは虫歯や歯周病、怪我などにより歯をなくしてしまった時に人工歯根を埋め込み人工歯を装着し歯を取り戻す治療法です。
この人工歯にはセラミック製などさまざまな種類があります。
なお、歯ぐきにインプラント体を埋め込むには外科的手術が必要になり、その時間は1時間程度のことがほとんどで思った以上に早く済むと感じるでしょう。
手術が長時間になると出血量が増え患者さんに負担がかかりますが、手術中は麻酔をかけるため痛みを感じることはないでしょう。
痛みを感じなくても不安だ・・という方は静脈内鎮静法と言われるものもあるため、リラックスした状態で手術を受けることも可能です。
さらに、最近ではCTスキャンなどを導入して手術を効率よく短時間で行うクリニックも増えているようですね。

インプラント手術の痛みとは

インプラント手術の痛みは実際にほとんどないと言っていいでしょう。
インプラント治療はあごの骨に穴を開けインプラント体を埋め込むため激しい痛みがあるように感じるでしょうが、治療中は麻酔をかけているため痛みはありません。
たとえて言うと、抜歯と同じような麻酔の痛みがある程度です。
ただ、インプラント手術を行った後に麻酔が切れると痛みが起こることがあります。
この痛みも抜歯と同程度と言われており、軽い痛みやチクチクする程度の痛みです。
ただ、患者さんによっては強い痛みを感じる方もいるため、そういった方には痛み止めを処方して対処します。

インプラント治療のトラブル対処法

インプラント治療は神経や血管を損傷しないよう万全の準備をして臨む必要があります。
血管を損傷すると命に係わることもあるため、絶対に事故が起きないよう慎重に治療していかねばなりません。
そのためにも、手術前にはしっかりとCTなどを使って検査を行い、しっかりと位置決めをして手術する必要があります。
また、何らかの理由で手術後にひどい腫れや内出血することもあるため、事前に歯科医師にどういったトラブルが起こり得るのかしっかりと確認しておきましょう。

 

インプラント周囲炎

インプラント治療後によく起こるトラブルにインプラント周囲炎があります。
インプラントはチタン製なので虫歯になる心配はないものの、インプラント周囲炎という歯周病のような症状が起きることがあります。
このインプラント周囲炎が進んでしまうと、最悪インプラントが抜け落ちてしまい再度埋め込む必要が出る場合があります。
インプラント周囲炎が起きやすい方はたばこを吸う人、メンテナンスがいい加減な人、歯周病がある人・・と言われています。
人によっては治療後6~7年も経ってから起きる人もいるようなので、対処法としてはインプラント治療を受けたらしっかりとケアやメンテナンスを行うことが大切です。
しっかりとプラークを落とすにはお口の中の状態に最適なブラッシング法、適切な掃除アイテム選びを理解しておく必要があります。
お口の中の状態は人それぞれちがっていますし、インプラント治療を受けたことで歯並びに変化が生じそれまでのブラッシング法ではきれいにできないことがあるからです。
ですので、インプラント治療後はクリニックで適切なブラッシング法を指導してもらい、日ごろの歯磨きでプラークをきれいに落としお口の中を清潔に保ちましょう。
また、プラークは食事の回数に比例し増えると言われています。
だらだらと時間を決めずに食事やおやつを摂っていると、プラークが増えやすくなりインプラント周囲炎の原因になります。
仕事や家事、勉強をしながらだらだらと食べている方は生活習慣の改善を行うことを考えましょう。

 

骨結合がうまくいかない

インプラント体をしっかりと埋め込んだはずなのに一次手術後半年程度経ってもしっかりと骨結合ができず、インプラントを取り除く必要が出てしまうことがあります。
確率的には上あごで10パーセント程度、下あごで5パーセント程度だと言われており低いとは言いきれません。
骨結合できない理由に、術後の細菌感染や手術中の温度の上昇によって骨がやけどする・・などがあると言われています。
ですが、どんなに歯科医師が完璧な手術を行ったとしても、骨結合できないことがまれにあるようです。
もし、骨がしっかりと結合しなかった場合はインプラントをいったん取り除いてから骨が治癒するのを待って、インプラントを再度埋め込みます。
そうなると、治療のために通院する手間もかかりますし、治療期間が長引いてしまうため注意しましょう。

 

まとめ

歯をなくしてしまった場合の治療法として入れ歯やブリッジ、インプラントがあります。
それぞれにメリットもあればデメリットやリスクも存在します。
入れ歯やブリッジと比べインプラントは審美面や機能面においてメリットが多いためインプラント治療を選択する方が増えていますが、痛みやトラブル対処法をしっかり理解した上で治療を選ぶことが大切です。
治療前にしっかりとカウンセリングを受けていただき、不安や疑問に思うことがあれば歯科医師にきちんと相談し信頼関係を高めることがインプラント治療を成功させるカギになるでしょう。
ここでご紹介したことを参考にしていただき、みなさんが安全に、安心してインプラント治療を受けられるとうれしいです!

 

 

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