矯正治療のメンテナンスや注意点

はじめに

みなさんはご自分の歯並びに自信があり、大きな口を開けて笑ったり、食べたりできますか?
歯並びに自信がないと、人と会話するのがいやになったり、考え方が前向きになれないですよね。
ですが、矯正治療を行うことでそれらを改善することができます。
矯正治療中は矯正装置を付けるので矯正装置が壊れたり、外れたりしないよう注意すべき点があります。
これをいい加減にしていると、矯正治療にかかる期間が長くなるためきちんと守るようにしましょう。
ここではそんな矯正治療中に注意すべき点や治療後のメンテナンスについて詳しくまとめてみました。
これから矯正治療を受けてみようかな・・と思っている方はぜひ読んでみて下さいね!

矯正治療中の注意点

  1. 食事
    装置を付けた直後は食べものを細かく刻んで食べたり、柔らかいものを食べるように工夫しましょう。
    装置に慣れてくれば矯正治療前に食べていたほとんどの食事ができるようになります。
    ただ、避けておいた方がいいものもあります。
    たとえば、粘着性の高いキャラメルやガム、硬いおせんべいやお餅、するめ・・などですね。
    特に、キャラメルとガムは装置にくっついて破損させていしまう恐れがあるので我慢しましょう。
    さらに、ワイヤーとブラケットを結合させる役割のモジュールについては食べものの種類によっては着色の可能性があり、透明のものだと特に色が付きやすいです。
    なので、色の濃い食べものを食べたい場合は通院予定の前の日に食べるといいでしょう。
    ただ、神経質になりすぎますとストレスになるのでほどほどにしておきましょう。
  2. 発音しづらくなる
    歯の表側に矯正装置を付ける場合は発音に支障はでませんが、裏側に矯正装置を装着する場合は舌を歯の裏側に付けて発音するサやタ行が発音しづらくなります。
    また、英語のthが発音しづらくなると言われているものの、数か月も装着していれば慣れてくるそうです。
  3. 被せものや虫歯
    矯正治療は虫歯あるままで行いますと、歯の周囲が痛むことがありますので矯正治療前に虫歯を完治させておきましょう。
    また、虫歯を治療したとしても歯に銀歯などの詰めものや被せものが多い方の場合は歯の周りが傷んだり、治療にトラブルが起きやすいため注意しましょう。
    大人の方の場合は虫歯の治療痕が多い方も多いはずなので、虫歯治療で銀歯や被せものが増えると矯正治療が難しくなることもあります。
    ですので、虫歯が気になったり治療痕が多い方はクリニックで前もって相談しておくといいでしょう。
  4. 歯周病
    また、歯周病のままで矯正治療を受けても歯の周囲を傷めてしまうことがあると言われています。
    歯周病は40歳を過ぎるとかかっている方の割合が高くなり、症状も重症の場合が多いです。
    ただ、自覚症状が全くない場合もあるため、矯正治療を行う前に一度診察を受けるようにしましょう
  5. 楽器演奏
    仕事や趣味、クラブ活動などで楽器を演奏しているという方は矯正装置が楽器演奏の支障になることがあります。
    ただ、少しずつ慣れてくることが多いものの、そうでない場合は矯正装置を専用のカバーで覆ったりして対応してみることをおススメします。
  6. 正しくていねいな歯磨き
    矯正治療を行っている間は矯正装置と歯とのすき間に汚れが溜まりやすくなるため、矯正前よりていねいに歯磨きを行いましょう。
    汚れがたまったままにすると歯周病や虫歯になることがあるので注意が必要です。
  7. 激しいスポーツ
    矯正治療中に制限されるスポーツはほとんどないと言ってもいいでしょう。
    ただ、体同士がぶつかり合う柔道やサッカー、ラグビーなどは矯正装置がスポーツ中に外れてしまったり、お口の中を傷つけてしまったり、壊れたりすることがあります。
    ですので、矯正装置と歯を間もあるマウスガードを付けて行うようにしましょう。
  8. 費用がかさむ
    虫歯治療とは違い矯正治療は保険外診療となるため、費用が高くつくことを理解しておきましょう。
    もともと高額な治療でその上健康保険が使えないので、70~150万円程度はかかると思っておいた方がいいでしょう。
    矯正治療を行う際の注意点は以上ですが、矯正治療はそもそも気軽にできるものでないため、前もって信頼できるクリニックでしっかりと歯科医師と相談することが必要です。
    これらの注意点を見てみると面倒や手間なことが多いなあ・・と思われがちですが、矯正治療にはそれ以上のメリットがあることを理解しておいてくださいね。

矯正治療後のメンテナンス

矯正治療を行ったら虫歯や歯周病になった時だけクリニックへ行くのではなく、定期的に検診を受けていただきメンテナンスを受けるようにすれば歯をいつまでも美しい状態に保てるはずです。
たとえ20歳の時点で歯の本数が同じであっても、メンテナンスを受けている方とそうでない方とでは高齢になった時の歯の残存数にかなりの差が出ます。
お口の奥の方や歯と歯ぐきの間のバイオフィルムには歯磨きだけでは取りづらいとされているため、クリニックで専用の器具を使用し定期的に取除く必要があります。
それを怠るとお口の中を衛生的に保てないからですね。
最近では虫歯や歯周病を治療するというところでなく、お口のメンテナンスを積極的に行うクリニックが増えています。
メンテナンスの内容としては歯周病検査や唾液検査、それぞれの方に合わせた虫歯や歯周病のリスクについて歯科医師が把握していきます。
さらに、たまったバイオフィルムや歯石を除去する治療を行った上で、お口の中の状態がどの程度よくなったかを検査で調べます。
3~6ヶ月程度ごとに歯科衛生士によってバイオフィルムを除去する施術を行います。
こういったメンテナンスはまだまだ日本では知名度が低いため面倒だな・・と思われる方もいらっしゃるでしょうが、歯科先進国では当たり前のことになっています。

まとめ

矯正治療は審美性を改善できるだけでなく美容面や健康面でもメリットが多い治療法です。
治療後は美しくきれいな歯並びを手にいれられるはずです。
治療を始めたらしっかりと歯科医師の指示に従って注意するべきことを守っていただき、治療後は適切なメンテナンスを受けるようにしてくださいね!
みなさんが矯正治療によって美しくきれいな歯並びを手に入れられるよう願っています!

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