目次
はじめに
矯正治療中の歯ぎしりや食いしばりをしてしまうのはストレスが原因だと言われていますが、実際にはそれだけではありません。歯ぎしりや食いしばりは歯を傷めてしまうだけでなく、顎関節にも負担がかかると言われています。
ここでは歯ぎしりや食いしばりの原因や対策などをご紹介しますので、放っておかず対策を取るようにしましょう。もし、不安に思うことがあったらかかりつけのクリニックで相談してみてくださいね!
歯ぎしり・食いしばりとは
歯ぎしりや食いしばりのことをブラキシズムと呼んでいますが、これにより歯にひびが入ったり、歯が削られてしまったり、周りの骨を溶かしてしまうことがあります。
さらに、歯周病を進行させる危険性もあり、歯ぎしりによってあごの位置が下がってしまうことで顎関節症や無呼吸症候群につながるとも言われています。
最近では歯ぎしりや食いしばりはストレスに対する防御反応なので、ほとんどの人に起こる現象だということが分かってきました。
人によって噛み合わせや噛む力も違っていますが、歯ぎしりや食いしばりなどの時間、パターン、かかる力なども違っているため、どの程度歯に影響が及ぶのかは違ってきます。
歯ぎしりや食いしばりの原因とは
歯ぎしりや食いしばりは一般的に次のような原因によって起こると言われています。
精神的ストレス
歯ぎしりの原因はストレスだと言われており、寝ている間に歯を食いしばることによって憂うつや不安という感情を解消していると言われています。
つまり、歯ぎしりを行うことでストレスを解消しているということです。ただ、歯にダメージが加わるほどの歯ぎしりはなんらかの方法で改善した方がいいでしょう。
噛み合わせの悪さ
噛み合わせが悪いままだと、歯ぎしりが起きやすいそうです。
噛み合わせた際に決まった歯同士が当たっていたり、被せものや詰めものの高さが高すぎると歯ぎしりの原因になるそうです。
喫煙や飲酒
はっきりと分かっているわけではありませんが、飲酒や喫煙が原因でも歯ぎしりは起こるそうです。また、ニコチンやアルコールを摂りすぎると症状が悪化するので注意しましょう。
歯ぎしりや食いしばりによる悪影響
歯の健康を損ねる
歯ぎしりや食いしばりを続けていると、歯の健康が損なわれると言われています。歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力がかかるため、割れたり欠けたり・・などが起こるためです。
また、食いしばりによって歯がすり減ることもありますし、虫歯になりやすいとも言われています。
歯が割れてしまう
歯ぎしりや食いしばりを長時間続けていると、虫歯などにより歯が痛んでしまいすり減るほか、割れてしまう場合もあります。
もし、虫歯などで歯ぎしりや食いしばりがある方は最終的に歯をなくしてしまうこともあるため、なんらかの対策が必要になります。
歯ぐきが痩せてしまう
歯ぎしりや食いしばりを続けていると、歯ぐきに強い力がかかってしまい痩せてしまうこともあります。そうなると、歯の健康が損なわれたり歯周病になってしまうこともあります。
そうなる前に、食いしばりや歯ぎしりを改善するように努めましょう。
頭痛が起きやすい
歯ぎしりや食いしばりによって頭痛が起きるとも言わています。その理由は頭の周りの筋肉に負担がかかってしまうからです。
一時的な頭痛であればすぐに改善しますが、寝ている間に無意識に行っていると朝起きた時にひどい頭痛が起き、ずっと続くこともあるそうです。
肩こりが起きる
歯ぎしりや食いしばりは頭や歯に悪影響を与えるほか、肩の周りの筋肉も余計な負担がかかるため肩こりが起きる場合があります。
中には頭痛と肩こりの両方起きる方もいるようです。
美容面でも悪影響が
食いしばりや歯ぎしりによって起こる悪影響は何もお口の中だけに起こるわけではありません。お口以外にも美容面でもさまざまな悪影響がありますので、特に女性の方は改善することをおすすめします。
歯ぎしりを続けていると、あごの筋肉がずっと動いているためそこの筋肉だけが発達し大きくなっていきます。
そうなると、エラが張ってしまったりしますので小顔になりたい方にとってはダメージが大きいでしょう。見た目の問題を考えても、食いしばりや歯ぎしりは改善するべきトラブルなのです。
歯ぎしりや食いしばりを改善するには
規則正しい生活
歯ぎしりや食いしばりを改善するための最大の対策として、規則正しい生活を送ることが挙げられます。ストレスをうまく解消し、生活習慣や食生活を改善することをおすすめします。
また、たばこやお酒をなるべく控えていただきリラックスした生活を送るようにしましょう。好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお風呂に入るなどをすると効果があります。
人それぞれストレス解消法がありますので、ご自分にとってどういったことをすればストレス解消になるのか考えてみましょう。
また、質のいい睡眠を取ることにも大きな効果があります。しっかり睡眠を取れば日ごろのストレスも解消されますし、体の疲れもたまらずに済むでしょう。
マウスピースを使う
食いしばりや歯ぎしりがひどい場合はマウスピースを使うこともあります。マウスピースを使うと歯にダメージが加わらず守ることができるのです。
ですが、どういったマウスピースであってもいいということではなく、クリニックでご自分専用のマウスピースを作ってもらうようにしましょう。
市販のマウスピースだと噛み合わせが悪くなったり、食いしばりや歯ぎしりが悪化してしまったりするのでご自分専用のマウスピースを必ず作ってもらうようにしましょう。
まとめ
矯正治療中に歯ぎしりや食いしばりをしてしまうと、さまざまな悪影響があります。まだはっきりと原因が分かっていない歯ぎしりや食いしばりですが、考えられる原因があれば取り除き、対処したいものですね。
また、歯ぎしりや食いしばりをしていてもご自分では気づかないことも多いです。
もし、一緒に暮らしている方がいたら、寝ている間などに歯ぎしりや食いしばりをしていないかどうかをチェックしてもらいましょう。矯正治療中の歯ぎしりや食いしばりを防止し、きれいな歯並びを手に入れてくださいね!